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DAY6
18
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了解、と返信を送ったあとで、響野は少し考え、スマホのアラームを三時間後にセットした。
起きたらもう一度シャワーを浴びて、服を着替えて、食事を取ろう。やるべき行動をリストアップすると、方針ができたことにホッとして再び枕に頭を落とす。
水元は大丈夫だったろうか?と考えた。
もしも自分と同じくらい疲労していたら重要な顔出しの日に悪いと思ったし、ピンピンされていてもそれはそれで面白くない気がする。
相手がきちんと時間に間に合う電車をつかまえられたかどうかを心配しながら、響野は目を閉じた。あっという間に、また睡魔が襲ってくる。
眠りに落ちる直前、昨日から自分が睡眠薬を飲んでいないことに気が付いた。
* * * * *
市営バスの布張りの座席は、子供だった当時の自分には、かなりサイズが大きく感じられた。椅子の縁ぎりぎりに腰かけても足が床に届かない。
バスの座席に並んで腰かけながら、響野は、一緒に乗る祖母に頻繁に話しかけていた。保育園での出来事や、昨日観たアニメのストーリーは、当時の自分にはこの上もない重大事で、祖母にも教えないわけにはいかなかった。
幼い孫の使命感に付き合うように、彼女は響野の他愛もない話を律儀にうなずきながら聞いてくれた。
起きたらもう一度シャワーを浴びて、服を着替えて、食事を取ろう。やるべき行動をリストアップすると、方針ができたことにホッとして再び枕に頭を落とす。
水元は大丈夫だったろうか?と考えた。
もしも自分と同じくらい疲労していたら重要な顔出しの日に悪いと思ったし、ピンピンされていてもそれはそれで面白くない気がする。
相手がきちんと時間に間に合う電車をつかまえられたかどうかを心配しながら、響野は目を閉じた。あっという間に、また睡魔が襲ってくる。
眠りに落ちる直前、昨日から自分が睡眠薬を飲んでいないことに気が付いた。
* * * * *
市営バスの布張りの座席は、子供だった当時の自分には、かなりサイズが大きく感じられた。椅子の縁ぎりぎりに腰かけても足が床に届かない。
バスの座席に並んで腰かけながら、響野は、一緒に乗る祖母に頻繁に話しかけていた。保育園での出来事や、昨日観たアニメのストーリーは、当時の自分にはこの上もない重大事で、祖母にも教えないわけにはいかなかった。
幼い孫の使命感に付き合うように、彼女は響野の他愛もない話を律儀にうなずきながら聞いてくれた。
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