リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの

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 「結局学園祭前になっちゃいましたね」

エドアールが王都に帰ってる間に騎士団長が暇があるということでリリゼットはクレマンや兄二コルと連れだって騎士団庁舎に来ていた。正確に言うと、倉庫の一つ、盾だけをあつめてある作業場所もある所に皆でいた。クレマンは物珍し気に周りを見ている。

「クレマンは風属性、と。リリゼットちゃんとニコルは聖属性、俺が氷と闇、ルネクレマンの次兄が炎、…ルネ、だれか土属性と水属性のやついる?実験したいんだけど」

「エド、あなたの心当たり呼んだ方が早い。水はすぐ呼べるけど他に心当たりあるならそれで」

エドアールは暫く考えていたが

「作業進めてて、小一時間で戻ってくる。土属性連れてくる」

 エドアールが外に出て行き、皆は作業場に用意された石に力を込めるという話であった。水属性の騎士はすぐに来た。伯爵家の三男坊で魔力量もそこそこある人だった。

「あの、お兄様、石の前の力の残滓は外してしまっても?」

ニコルもリリゼットも当たり前にする石の浄化は聖属性の魔法になるので他のメンバーではできない事だった。ニコルもそれに思い当って、ルネに尋ねる。

「なあ、この石、浄化した方がよくないか?」

ルネも思い当たったようだ。

「そうだな。外れた石は魔物の気を吸ってる場合があるしな。しかしどうやって?」

ニコルは作業対象の石を全部集める。各属性に分けてある石を次々とニコルとリリゼットで浄化していく。ニコルもリリゼットほどではないが魔力量は多い。その金髪がふわりと赤身を帯びて光る度に石が浄化されてる。リリゼットの赤い髪は赤いまま輝く。作業というのにその光景に作業場の男たちは見ほれた。

 「おお、やってるな」

この国の重鎮、ダンテス公爵、リーゼの父でエドアールの兄であり現公爵がエドアールに連れられて入ってきた。

「………誰連れてきてるんだよ」

ルネとニコルが小さくぼやき。ダンテス公爵はエドアールほどではないが魔法好きで土魔法のこの国の第一人者であった。

「兄上がちょうど空いてたからね。リーゼが土属性だから借りようとおもったら兄上が休日だっていうから連れてきた」

エドアールは悪びれずに言った。

 それからは皆、頭を切り替えて作業にいそしむ。

「この一番大きな石が問題で」

エドアールが皆を集める。

「これ無属性の石だったよな?ルネ」

ルネは頷く。

「で、今無属性の力もってるやついないから…どうせなら全属性乗せられないかなって。兄上とリリゼットちゃんは出力の調整をしつつ周りをコントロールして、他の人間は最大出力で魔力をこめる、と。…ニコルはリリゼットちゃんの補佐できる?」

ニコルはこともなげに言う。

「できる。聖属性内の複数魔力加護を付ける事もあるから。当主と嫡子はその力が持てるからね。………エド先輩狙ってたでしょう?」

「噂は聞いてたからな」

ニコルは息を吐いた。

「じゃ、あと30分休ませて。そのあとから始めましょう」

みな否やはなかった。外から騎士団に勤める少年たちがお茶とお菓子を持って入ってきた。紙で作ったカップと素朴な焼き菓子だったが、疲れた体に染み渡った。はちみつや白い砂糖もあったのでみな紅茶に甘味を付けたりして飲んでいる。紅茶は熱く、量もたっぷりあったのでみな十分に茶を楽しんだ。

「さて、始めるか?」

音頭をとるのはやはりエドアールだった。

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