【完結】浮薄な文官は嘘をつく

七咲陸

文字の大きさ
1 / 41

悪夢 side イヴ

しおりを挟む
イヴ=スタームがこうなった運命を受け入れるには、自身の愚かな行いを見つめ直す必要があった。

その行いをした自分は許されたかった。
許されたくて彼に縋ってしまった。秘密が白日の元に晒されれば、終わる関係だったとしても、自分は愚かにも縋ってしまったのだ。

そして、彼は告げる。

「話すこともない、失せろ」









「! …っはぁ、はぁ……」

勢いよく、ベッドから起き上がった。
イヴは自分がしたことの罪を未だに昇華できていなかった。
悪夢とも呼べる過去の出来事は、イヴの心の奥底で黒く、黒く、ドロドロとへばりついている。

「……っくそ」

いつまで忘れられないのか、イヴにはもう分からなかった。
逃げるように左遷地区と名高い、辺境区域へ来てから、既に3ヶ月は経っていた。

寝汗で気持ち悪いシャツを脱ぎ捨てて、シャワーを浴びる。
まだ少し冷たいシャワーは頭を冷やすにちょうど良かった。
濡れた髪も適当に拭きあげ、タオルドライした身体へ仕事着を通した。

そして、イヴは部屋を出て仕事へ向かった。

辺境は思ったよりも平和だった。
もっともっと、魔獣が蔓延る場所だと思ったのだ。魔法使いもほとんど居なければ、剣士もほとんど居ないと思っていた。そして、自分のような文官は死地にいけと言われるのかと思っていた。

しかし、実際には事務として働いていた。

職場に到着すると、まだ上司は到着していなかった。
いつもの事だ。ここではイヴが1番序列が低い。1番に来てやることは、今日が締切の書類をかき集めることだ。

辺境地区の事務は、2人だけであった。
2人で辺境地区に住む騎士団員、傭兵、魔法師の諸々の手続きや経理などの事務を一手に引き受けていた。

この世の地獄かと思うほど、多くの書類に埋もれていた2人を見た時は絶望したものだった。

「おはよう、イヴ」

書類の整理をしていると、中性的で伸びやかな、耳障りの良い声が聞こえてきた。
イヴはその人物へ振り返った。

「おはようございます、サシャさん」

振り返った先には、事務の先輩のサシャ=イブリックが到着した所だった。

サシャ=イブリックは、一目で目を奪われる美貌の持ち主だった。
紫の瞳はアメジストの様に煌めき、零れ落ちてしまうのではないかと思うほど。月の精と見まごうほどの麗しい銀の髪は1つに結んで肩に流している。
均整の取れた目鼻立ちに、白い肌。

このサシャを目の前にして、間違いを起こしたい人間は沢山いる。
サシャは結婚しているにも関わらず、未だに他の人間からアプローチを受けているようだった。まぁアプローチをした奴は片っ端から夫、アーヴィン=イブリックという人物に叩きのめされているのだが。

イヴにとっても、自分の運命さえなければ、サシャのことをそういう目で見ていた可能性もあると思った。

「おはようございます」

ヘラ、と愛想良い顔をして挨拶をする。
サシャはため息をつきながらいつもの席に着いた。
この目の前の大量の書類を見て溜息をついた訳では無いのはここ3ヶ月で明白だった。

気だるさの残る色気に、席を着く時に庇う腰、若干の寝不足を感じさせる伏せた目。
明らかに情事を思い起こさせるその様相は、イヴや上司でなければ襲われているのではないかと思うほどであった。

しかも、それはほぼほぼ毎日である。

聞けば、サシャは結婚して既に1年が経っているという。蜜月と言うには長すぎる期間に、イヴですらドン引いた。

「はぁ…」
「サシャさん、とりあえず今日の分は仕分けしてあるのでよろしくお願いします」
「ああ、ありがとう。コリンさんは遅刻か…」
「いやいや!セーフだよ!おはよう!」

始業時刻ギリギリに扉の前に立っているのは、事務の中で1番トップの上司、コリンであった。

コリンは、先輩サシャが来るまでたった1人でこの膨大な事務をこなしていたという。成人男性にしては小柄な彼の姿からは考えられないほどパワフルな一面がある。

「サシャー、また怠そうだけどいい加減旦那にセーブしてもらったらぁ?」
「コリンさん!」

真っ赤な顔でバンッと机を叩きながら抗議するサシャ。明らかにセクハラ発言をするコリンはケラケラと笑っていた。

「コリンさん、サシャさんを揶揄うのはやめてください。今日分の書類は机に置いてあります」

いつものやり取りに内心ため息をつきながらイヴは席に着いた。

「はいはーい。 あ、イヴさ、今日は魔法師団のとこに行くの?」
「ええ。昨日は騎士団でしたので」
「じゃあついでにこれ、お願い」

そう言って、イヴの目の前にドンッと明らかに重い音をたてて書類が追加された。
イヴは、ひく、と口端が震えながらも笑顔でコリンに尋ねる。

「なんですか、この量」
「昨日持ってくはずだった手続き申請のための書類だよ! 配っといてね!」

この上司の最低なところは、締切を破る常習犯であることだった。

「昨日言ってください!」
「だって、今日行くんでしょ?1日くらい平気だってー」
「はぁ…イヴ、一緒に持ってこうか?」
「……いえ、大丈夫です」
「そうだよサシャー、サシャは重いものどうせ持てないもん!腰が痛くて!」

イヴが懸念していたことと同様の指摘を口走る上司は、サシャにキッと睨まれても全く怯む様子はなかった。

この2人の喧嘩に巻き込まれる前に、先に魔法師団へ行こうと決めて、書類をダンボールに詰めて持ちあげた。

そこそこの重量があるが、成人男性の平均的な力はあるイヴでも何とか持ち上げられる量だった。

「じゃ、行ってきます」
「はーい。がんばってねぇ」
「行ってらっしゃい」

コリンとサシャに送り出され、事務室を後にした。

イヴはダンボールを抱えながら廊下を歩き、魔法師団への道を歩いた。

イヴの仕事は事務だけではなかった。
イヴの実家、スターム家は代々治癒術の優れた家系だった。イヴもその恩恵に預かって生まれ育った。
治癒術が優れているならば魔法師団や教会へ務めるのが一般的だが、イヴはそうはしなかった。
父に勧められるまま、文官となったのだ。

「よいしょ…っ」

魔法師団への入口にたどり着くと、ずり落ちそうになるダンボールを、片足も使って抱え直した。
行儀悪いが肩を使って扉を開けた。

「おはようございますー」
「あ! イヴ! 来たねー!」

ヘラリ、と愛想良く笑いながら挨拶をすると、魔法師がの何人かが出迎えてくれた。
そして、イヴの荷物を受け取ってくれたのだ。

「よっ、え!重! なにこれ!」
「ああ、すみません。手続き申請の書類です。また期日は記載されてるので皆さんに配っといて下さると助かります」
「はいはい。 イヴに言われたら仕方ねぇな」
「はは、コリンさんじゃ誰も言う事聞かねぇからなー」

コリンのいい加減さは、ここでも有名のようだった。
はは…と力なく笑うことしか出来ないイヴ。

「今日はどなたからですかね?」
「今日は研究棟の奴らが何人か死んでるからそこから頼む」
「分かりました」

了承して、出迎えてくれた魔法師と別れ、廊下を進んだ。研究棟の扉の前に辿り着くと、イヴはノックをした。
シン…と返事はない。いつもの事だ。
扉を恐る恐る開けると、そこには死屍累々の屍が所々に見受けられた。

「や、やぁー、イヴかい? いやー…助かった…」

そう言ったのは、ここの魔法師団トップのシルヴァであった。

「シルヴァさん。いつも通りですね…順番に回復かけますんで…」
「ありがたやーありがたやー」

震えながらも拝まれ、イヴはため息をついた。なぜこうも何処も彼処もブラックなのか。

魔法師団のメンバーの中でも回復魔法を得意とするものは居る。
しかし、それは怪我を治すことに特化しており、内側の痛みや疲れまで癒すことは難しい。
イヴは怪我も治すことは可能だが、どちらかというと、そう言った内側を治すことの方が得意であった。

これがイヴが色んなところで重宝される理由であった。

イヴは順番に屍たちをゆっくり癒していく。
イヴの癒し方は、対象に触れる必要がある。一般的には魔力の白い光を当てれば良いだけだが、イヴの場合は直接患部に手を当てなくてはならない。それはマッサージの様に心地よくて好評なのだ。

「ああー! 助かったよ!」
「いえいえ。ゆっくり休んでくださいね」

ヘラ、と愛想笑いをすれば、相手からほんのり紅潮した顔を伏せられた。
とりあえず一通りかけ終わった所で、シルヴァに声をかけに戻った。

「研究棟の方々は終わりましたので、今日はこれで失礼しますね」
「ああー! 待って待って、今日はお礼と言ってはなんだけど、良い物を渡してあげるよ」
「良い物ですか?」
「そうそう、こんないつもボランティアしてもらって何にも渡さないのは心が痛むよ。ほら、これ」

そう言ってシルヴァから渡されたのは、魔法陣が書かれた紙と小さな布のお守り袋のようだった。

「その紙を、お守り袋に入れて枕の下に入れてごらん。夢を見ずによく眠れるはずだよ」
「! し、シルヴァさん……」

シルヴァに相談したことを覚えてくれていたことに感動して、感極まりそうになった。
本当はこんなことをしている暇もないほどブラックなのに、申し訳なかった。

「あ、ありがとうございます……!」

嬉しくてうっとりと手で大切に包んだ。

これで悪夢を見なくてすむ。
卑怯と言われようとも、イヴは出来る限り早く忘れたいのだ。

あの、胸が締め付けられ、死にたくなるほどの切なさを。

シルヴァは、うんうん、と満足そうに微笑んだ。

「ねぇ、君さえ良ければなんだけど、僕とお付き合いしない?」
「え?」

シルヴァから唐突に告げられた。

そんな雰囲気はなかったように思えた。
好かれているとは思っていたが、それは良い人だという意味で好かれているだけだと思っていた。

「……返事は待つよ。考えてみて欲しい。断ったとしても、その魔法陣は返さなくて大丈夫だからね」
「し、シルヴァさん……」
「君がどうしてこの辺境に来たのかは、相談を受けて知っている。それに同情したと捉えられても仕方ないと思っている。けれど、僕はそれでも君を支えたいと思っていることに間違いはないよ」

先程の微笑みから、真剣な眼差しに変わるシルヴァに、イヴは戸惑いを隠せなかった。

「過去は変えられない。でも、薄れさせることはできる。前向きに考えて欲しい。君は……充分苦しんだよ」

イヴは、そうして暖かい涙が頬を伝うのを感じた。

そう、これは───
浮薄で、浅はかな文官が、嘘をついたせいで全てを失った物語。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

君さえ笑ってくれれば最高

大根
BL
ダリオ・ジュレの悩みは1つ。「氷の貴公子」の異名を持つ婚約者、ロベルト・トンプソンがただ1度も笑顔を見せてくれないことだ。感情が顔に出やすいダリオとは対照的な彼の態度に不安を覚えたダリオは、どうにかロベルトの笑顔を引き出そうと毎週様々な作戦を仕掛けるが。 (クーデレ?溺愛美形攻め × 顔に出やすい素直平凡受け) 異世界BLです。

ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね

ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」 オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。 しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。 その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。 「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」 卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。 見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……? 追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様 悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。

聖者の愛はお前だけのもの

いちみりヒビキ
BL
スパダリ聖者とツンデレ王子の王道イチャラブファンタジー。 <あらすじ> ツンデレ王子”ユリウス”の元に、希少な男性聖者”レオンハルト”がやってきた。 ユリウスは、魔法が使えないレオンハルトを偽聖者と罵るが、心の中ではレオンハルトのことが気になって仕方ない。 意地悪なのにとても優しいレオンハルト。そして、圧倒的な拳の破壊力で、数々の難題を解決していく姿に、ユリウスは惹かれ、次第に心を許していく……。 全年齢対象。

モラトリアムは物書きライフを満喫します。

星坂 蓮夜
BL
本来のゲームでは冒頭で死亡する予定の大賢者✕元39歳コンビニアルバイトの美少年悪役令息 就職に失敗。 アルバイトしながら文字書きしていたら、気づいたら39歳だった。 自他共に認めるデブのキモオタ男の俺が目を覚ますと、鏡には美少年が映っていた。 あ、そういやトラックに跳ねられた気がする。 30年前のドット絵ゲームの固有グラなしのモブ敵、悪役貴族の息子ヴァニタス・アッシュフィールドに転生した俺。 しかし……待てよ。 悪役令息ということは、倒されるまでのモラトリアムの間は貧困とか経済的な問題とか考えずに思う存分文字書きライフを送れるのでは!? ☆ ※この作品は一度中断・削除した作品ですが、再投稿して再び連載を開始します。 ※この作品は小説家になろう、エブリスタ、Fujossyでも公開しています。

【完結済】氷の貴公子の前世は平社員〜不器用な恋の行方〜

キノア9g
BL
氷の貴公子と称えられるユリウスには、人に言えない秘めた想いがある――それは幼馴染であり、忠実な近衛騎士ゼノンへの片想い。そしてその誇り高さゆえに、自分からその気持ちを打ち明けることもできない。 そんなある日、落馬をきっかけに前世の記憶を思い出したユリウスは、ゼノンへの気持ちに改めて戸惑い、自分が男に恋していた事実に動揺する。プライドから思いを隠し、ゼノンに嫌われていると思い込むユリウスは、あえて冷たい態度を取ってしまう。一方ゼノンも、急に避けられる理由がわからず戸惑いを募らせていく。 近づきたいのに近づけない。 すれ違いと誤解ばかりが積み重なり、視線だけが行き場を失っていく。 秘めた感情と誇りに縛られたまま、ユリウスはこのもどかしい距離にどんな答えを見つけるのか――。 プロローグ+全8話+エピローグ

転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。 突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。 有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。 約束の10年後。 俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。 どこからでもかかってこいや! と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。 そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変? 急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。 慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし! このまま、俺は、絆されてしまうのか!? カイタ、エブリスタにも掲載しています。

死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!

時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」 すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。 王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。 発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。 国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。 後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。 ――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか? 容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。 怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手? 今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。 急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…? 過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。 ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!? 負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。 ------------------------------------------------------------------- 主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。

a life of mine ~この道を歩む~

野々乃ぞみ
BL
 ≪腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者≫  第二王子:ブライトル・モルダー・ヴァルマ  主人公の転生者:エドマンド・フィッツパトリック 【第一部】この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~  エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。  転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。  エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。  死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。 「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」 「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」 【第二部】この道を歩む~異文化と感情と、逃げられない運命のようなものと~  必死に手繰り寄せた運命の糸によって、愛や友愛を知り、友人たちなどとの共闘により、見事死亡フラグを折ったエドマンドは、原作とは違いブライトルの母国であるトーカシア国へ行く。  異文化に触れ、余り歓迎されない中、ブライトルの婚約者として過ごす毎日。そして、また新たな敵の陰が現れる。  二部は戦争描写なし。戦闘描写少な目(当社比)です。 全体的にかなりシリアスです。二部以降は、死亡表現やキャラの退場が予想されます。グロではないですが、お気を付け下さい。 闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったりします。 本編ド健全です。すみません。 ※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。 ※ 閑話休題以外は主人公視点です。 ※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。

処理中です...