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16.ディクソン公爵との調印
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「ディクソン公爵様、初めてお目にかかります。
クライトン侯爵家次男タイラーと申します。」
「やっと姿を見せたね、タイラー卿、君はどんな人物なのか、周囲の領主達も知りたがっていたよ。」
村の広場にタイラー様とマリアが立ち、馬車から降り立つディクソン公爵を出迎えると、早速、彼はタイラー様のところへ歩み寄り、握手を求める。
その後、タイラー様の姿を上から下まで鋭い目で観察している。
「そう言っていただけるとは光栄ですが、私などただの領主でございます。」
「いやいや、謙遜は無用だ。
この領地をクライトン侯爵から引き継ぎ、わずか数年でこのように街を栄えさせて、私の領地との差を見せつけてくれたんだ。
大したものだよ。
姿を見せないと有名だし、まさかこんな美しい女性を連れて現れるとは、大したものだ。」
ディクソン公爵は興味深々の様子で、タイラー様の隣に立つ私をじっとりと見ている。
「紹介が遅れましたが、こちらの女性は僕の婚約者であるローレ侯爵令嬢マリアです。」
「ローレ侯爵令嬢か…。
美人だけど、社交場に一切姿を見せない深窓の令嬢と噂で聞いたことがある。
なるほど、こんなところに隠していたのか。」
「はい、彼女は僕の大切な女性ですので、公の場に出ることはしませんでした。」
私は薄らと貴族令嬢らしい笑みを浮かべる。
本当は妾の子だし、幼い頃から婚約していたから、お父様は私を社交の場に出さないようにしていた。
けれども、幼い頃から美人だと噂だけは広まっていたのだ。
だから、カーステン様と会うこともなく、婚約していたのもその噂が理由だった。
もう、彼とのことは過去だけど。
私は目立ちすぎると、美人だから逆に困ったことが起こるのだ。
高位の好色な貴族男性に妾の子だと知られ、自分の妾にと望まれる恐れがあることだ。
だから、お父様はその事実をなるべく伏せていたし、今はタイラー様が婚約者だと名乗ってくれることで守られている。
もし、タイラー様が私を手放すようなことがあれば、目の前のディクソン公爵は、すぐにでも私を手に入れようと動き出しそうだ。
私は彼のような男性がする女性を値踏みする冷徹な目つきがとても怖い。
女性を狙うハンターのように執拗で、陰険に感じる。
最近はタイラー様と過ごしているから、このような男性に接する機会がなかった。
初めてタイラー様に会った時、彼に婚約破棄されたら、民と結婚するか、修道院に入るかの二択しかないと説明した。
けれど、実際にはそれよりも恐ろしい妾にされるという未来もあったのだ。
そして、その恐ろしいところは、たとえ民と結婚しても、修道院に入っても、高貴な貴族男性に目をつけられたら、無理矢理連れて行かれる可能性がずっとついて回ることだ。
私はあえてそのことを、初めて会った時にタイラー様に言わなかった。
それでも、タイラー様は私が彼の婚約者になりたいと必死に言うようすから、きっと気づいていて、だからこそ、優しい彼は婚約者になってくれたのだ。
そして、そのことは今も尚、彼と面と向かって話してはいない。
ディクソン公爵から向けられる鋭い視線に不安になり、横に並ぶタイラー様を見上げると、腕を組んでいた手を解き、手を繋いでしっかりと握り、私を隠すように一歩前に進み、私に笑いかけてくれる。
まるで、「心配しないで、大丈夫だよ。」と言ってくれているかのように。
タイラー様は、ディクソン公爵と表向きは穏やかに話している。
けれども、繋いだ手から彼の優しさがじんわりと伝わって、心が落ち着く。
ありがとう、タイラー様。
私を守る優しい手、いつまでもこの手を離さないで。
あなたは、自分が困難に直面している時でも、私を守ろうとしてくれる。
それは、出会ったあの頃から、変わらない。
ベッドに横たわり、体調が悪い時でさえ、私を気遣ってくれたあの頃のままだわ。
その後、タイラー様とディクソン公爵はお互いに調印し合い、無事に村を譲り受けた。
帰りの馬車に向かって歩いていると、ディクソン公爵が再び話しかける。
「タイラー卿は、寝たきりから歩けるようになったと聞いた。
姿を見せないから、もっと歩くのが困難かと思っていたよ。」
「そう思って、この広場を選んだならば、ディクソン公爵はいたずら好きですね。」
「いや、君のことを皆に聞かれるものでね、ちょっとした好奇心だよ。」
「では、皆さんにお伝えください。
僕はもう至って健康で、このような場所も容易いと。」
「わかった。
今日、タイラー卿に会って、皆に自慢できる土産話がたくさんできた。
思いがけずマリア嬢に会えたのも、皆悔しがるだろう。
ぜひ、夜会を開くから、二人で来ていただきたい。」
「ありがとうございます。
でも、僕達は王族主催の夜会にしか参りません。
僕はマリアのこととなると、とても嫉妬深いのです。」
「そうか、これだけの美貌の令嬢と婚約していたら、誰でもそうなるものか。
二人に会うには、村一つ差し出すぐらいでないと困難だということだね。
それも皆に伝えておこう。
では、またいずれかの時に。」
「ディクソン公爵様、またお会いできる日を楽しみしております。」
そう言って、二人は領地に帰る彼を見送った。
「マリア、大丈夫?
ディクソン公爵、マリアの美貌のことしか言わないね。
マリアは目に見える美しさだけでなく、心が一番美しいって言ってやりたかったけれど、ディクソン公爵にいつまでも注目されるのも嫌だろうと思って、あえて黙っていたんだ。
僕の対応は嫌だった?」
「いいえ、タイラー様、タイラー様は私を大切に思ってくれていることを示してくれたわ。
私はそれがとても嬉しかった。
ありがとう。」
「だったら、良かった。
ここからは僕達の楽しい旅行の続きをしよう。」
「はい、タイラー様。」
タイラー様と私は、本音を言い合うこともあれば、あえて話し合わないこともある。
それでも、こうして見つめ合えば、お互いの気持ちが自然と伝わる。
嫌な思いをするとわかっている話は、無理に言葉に出さなくてもいい。
美しさゆえに妾にと狙われてしまうことは、声に出すことさえ、躊躇ってしまうことを。
二人が理解していたら、それでいいのだから。
クライトン侯爵家次男タイラーと申します。」
「やっと姿を見せたね、タイラー卿、君はどんな人物なのか、周囲の領主達も知りたがっていたよ。」
村の広場にタイラー様とマリアが立ち、馬車から降り立つディクソン公爵を出迎えると、早速、彼はタイラー様のところへ歩み寄り、握手を求める。
その後、タイラー様の姿を上から下まで鋭い目で観察している。
「そう言っていただけるとは光栄ですが、私などただの領主でございます。」
「いやいや、謙遜は無用だ。
この領地をクライトン侯爵から引き継ぎ、わずか数年でこのように街を栄えさせて、私の領地との差を見せつけてくれたんだ。
大したものだよ。
姿を見せないと有名だし、まさかこんな美しい女性を連れて現れるとは、大したものだ。」
ディクソン公爵は興味深々の様子で、タイラー様の隣に立つ私をじっとりと見ている。
「紹介が遅れましたが、こちらの女性は僕の婚約者であるローレ侯爵令嬢マリアです。」
「ローレ侯爵令嬢か…。
美人だけど、社交場に一切姿を見せない深窓の令嬢と噂で聞いたことがある。
なるほど、こんなところに隠していたのか。」
「はい、彼女は僕の大切な女性ですので、公の場に出ることはしませんでした。」
私は薄らと貴族令嬢らしい笑みを浮かべる。
本当は妾の子だし、幼い頃から婚約していたから、お父様は私を社交の場に出さないようにしていた。
けれども、幼い頃から美人だと噂だけは広まっていたのだ。
だから、カーステン様と会うこともなく、婚約していたのもその噂が理由だった。
もう、彼とのことは過去だけど。
私は目立ちすぎると、美人だから逆に困ったことが起こるのだ。
高位の好色な貴族男性に妾の子だと知られ、自分の妾にと望まれる恐れがあることだ。
だから、お父様はその事実をなるべく伏せていたし、今はタイラー様が婚約者だと名乗ってくれることで守られている。
もし、タイラー様が私を手放すようなことがあれば、目の前のディクソン公爵は、すぐにでも私を手に入れようと動き出しそうだ。
私は彼のような男性がする女性を値踏みする冷徹な目つきがとても怖い。
女性を狙うハンターのように執拗で、陰険に感じる。
最近はタイラー様と過ごしているから、このような男性に接する機会がなかった。
初めてタイラー様に会った時、彼に婚約破棄されたら、民と結婚するか、修道院に入るかの二択しかないと説明した。
けれど、実際にはそれよりも恐ろしい妾にされるという未来もあったのだ。
そして、その恐ろしいところは、たとえ民と結婚しても、修道院に入っても、高貴な貴族男性に目をつけられたら、無理矢理連れて行かれる可能性がずっとついて回ることだ。
私はあえてそのことを、初めて会った時にタイラー様に言わなかった。
それでも、タイラー様は私が彼の婚約者になりたいと必死に言うようすから、きっと気づいていて、だからこそ、優しい彼は婚約者になってくれたのだ。
そして、そのことは今も尚、彼と面と向かって話してはいない。
ディクソン公爵から向けられる鋭い視線に不安になり、横に並ぶタイラー様を見上げると、腕を組んでいた手を解き、手を繋いでしっかりと握り、私を隠すように一歩前に進み、私に笑いかけてくれる。
まるで、「心配しないで、大丈夫だよ。」と言ってくれているかのように。
タイラー様は、ディクソン公爵と表向きは穏やかに話している。
けれども、繋いだ手から彼の優しさがじんわりと伝わって、心が落ち着く。
ありがとう、タイラー様。
私を守る優しい手、いつまでもこの手を離さないで。
あなたは、自分が困難に直面している時でも、私を守ろうとしてくれる。
それは、出会ったあの頃から、変わらない。
ベッドに横たわり、体調が悪い時でさえ、私を気遣ってくれたあの頃のままだわ。
その後、タイラー様とディクソン公爵はお互いに調印し合い、無事に村を譲り受けた。
帰りの馬車に向かって歩いていると、ディクソン公爵が再び話しかける。
「タイラー卿は、寝たきりから歩けるようになったと聞いた。
姿を見せないから、もっと歩くのが困難かと思っていたよ。」
「そう思って、この広場を選んだならば、ディクソン公爵はいたずら好きですね。」
「いや、君のことを皆に聞かれるものでね、ちょっとした好奇心だよ。」
「では、皆さんにお伝えください。
僕はもう至って健康で、このような場所も容易いと。」
「わかった。
今日、タイラー卿に会って、皆に自慢できる土産話がたくさんできた。
思いがけずマリア嬢に会えたのも、皆悔しがるだろう。
ぜひ、夜会を開くから、二人で来ていただきたい。」
「ありがとうございます。
でも、僕達は王族主催の夜会にしか参りません。
僕はマリアのこととなると、とても嫉妬深いのです。」
「そうか、これだけの美貌の令嬢と婚約していたら、誰でもそうなるものか。
二人に会うには、村一つ差し出すぐらいでないと困難だということだね。
それも皆に伝えておこう。
では、またいずれかの時に。」
「ディクソン公爵様、またお会いできる日を楽しみしております。」
そう言って、二人は領地に帰る彼を見送った。
「マリア、大丈夫?
ディクソン公爵、マリアの美貌のことしか言わないね。
マリアは目に見える美しさだけでなく、心が一番美しいって言ってやりたかったけれど、ディクソン公爵にいつまでも注目されるのも嫌だろうと思って、あえて黙っていたんだ。
僕の対応は嫌だった?」
「いいえ、タイラー様、タイラー様は私を大切に思ってくれていることを示してくれたわ。
私はそれがとても嬉しかった。
ありがとう。」
「だったら、良かった。
ここからは僕達の楽しい旅行の続きをしよう。」
「はい、タイラー様。」
タイラー様と私は、本音を言い合うこともあれば、あえて話し合わないこともある。
それでも、こうして見つめ合えば、お互いの気持ちが自然と伝わる。
嫌な思いをするとわかっている話は、無理に言葉に出さなくてもいい。
美しさゆえに妾にと狙われてしまうことは、声に出すことさえ、躊躇ってしまうことを。
二人が理解していたら、それでいいのだから。
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