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20 幽霊の噂
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ホームレス男は話をしたくて堪らないとばかりに若干前のめりでルキアスに迫る。
「で、他に聞きたい事は?」
「いえ、それだけですけど……」
この答えはあまりに期待外れだったのだろう。男は興醒めとばかりに顔を歪めた。
「何だよ。ここまで来てから聞こうってんだから、もっと大事で、色々有るかと思ったじゃないか」
「でもー、ぼくには結構切実なんですよ。迂闊な場所では野宿できないんで、旅の日数にも関わりますから」
ルキアスが狼に襲われそうになった件を話せば、男は「しゃあねぇなぁ」と頷く。
「ふーん。で、明日はどこまで行こうって?」
「やっぱり次の次の町までですかね……」
(やっぱり旅の日数を減らしたい)
「そっか、それじゃあんまり夜更かしもできないな」
「はい」
ルキアスはこうして話す間にも瞼が落ちそうになるのを堪えていた。本人は船を漕いでないつもりでも、傍から見ればしっかり漕いでいる。男があっさり会話を切り上げたのもそのためだ。
この日、ルキアスは長時間歩き詰めだったために自身が感じている以上に疲れていた。
(明日も早く出発したいし……)
こう考える最中ももう目は虚ろだ。この今にも寝落ちしそうなルキアスを見て、男が軽く鼻を鳴らした。
「じゃあ、とっとと寝ちまいな」
「そうさせて貰います」
その場で寝っ転がる男にお辞儀をし、ルキアスはテントに入って眠りに就いた。
夜中。
「ぐあっ!」
ルキアスは自らの叫び声で目を覚ました。周りは漆黒に塗り込められている。だがルキアスの目には周り様子がはっきりと映っていた。ルキアス自身の身体もだ。一切の光が無いと判るのに視界には些かの陰りも無いことに、ルキアスは酷く混乱した。
「ひっ!」
突然ルキアスの手に無数の水膨れが湧きだし、手をぱんぱんに腫らす。その直後、ルキアスに激痛が襲った。
「ぎゃあああ!」
(痛い! 痛い!)
激痛が襲うのは手だけではなかった。全身に激痛が走る。
そのあまりの痛みにルキアスの意識は遠退いて行った。
「おい、あんちゃん。まったくこんな所……」
完全に気を失う直前、ルキアスはホームレス男の声を聞いた気がした。
「君、君、生きてるか? 生きてるなら起きてくれ」
ルキアスは誰かに肩を揺すられつつ声を掛けられたことで眠りの淵から浮上する。
しかし未だ漂うのは夢現の間だ。
(何なんだ一体……。
あ、でも、痛かった身体が痛くなくなった。
これならゆっくり寝られる……)
疲れが取れ切っていないルキアスは再度眠りの淵へと沈もうとする。だがこの瞬間、先まで自らの身体起きていた異変を思い出し、飛び起きる。
「うおっ!」
ルキアスは自らの身体を触って確かめる。だが手も足もそれ以外も何ともない。水膨れなど影も形も無い。
(昨夜のあれは何だったんだ……)
ルキアスは記憶を呼び覚まそうとする。しかし先に呼び覚まされたんは誰かの叫び声を聞いた記憶だ。誰かが傍に居る。これを優先すべきだと考え、声のした方を振り返る。
果たして誰かは居た。特徴的な制服に身を包んでいる。
「お巡りさん?」
「そうだ。お巡りさんだ。君はここに泊まったのか?」
「そうですけど……」
「身体は何ともないか?」
「あ、はい。酷い夢は見ましたけど……」
(そうだ。
あれは夢だったんだ。
それが証拠にぼくの身体は何ともないんだから)
「なるほど、あの苦悶に満ちた顔は悪夢のせいだったんだな」
「ぼく、そんな顔してました?」
「ああ。噂の変死体のような顔だったな。ところで君は旅人だね? こんな場所で寝るくらいだから、そうなんだろ?」
「はい」
「だったらあれこれ言わないが、またこの町に来ることが有ったらこの広場で寝ないようにな。死んでしまってもいいなら別だが」
「死んでって……。幽霊の噂は聞きましたけど、他に何かあるんですか?」
(殺人鬼が出るとか、凶暴な野良犬が出るとかだったら危なくてしょうがない。
ぼくだってそんな場所には泊まりたくないもの)
「他には何もないが、ここで夜を明かした人の不審死が相次いでいるのは事実なんだ。外傷も無いから不気味でね」
「ええ……」
ルキアスは先まで見ていた夢を思い出して背筋が寒くする。
(って、あ、そうだ!
あのホームレスのおじさんは!?)
そしてホームレス男の存在を思い出し、警官に詰め寄るかのように身を乗り出した。
「あの! お巡りさん! ここに泊まったのはぼくだけじゃないんです! ホームレスのおじさんも!」
「おおっ!? 急にどうした? 落ち着け。君の他には誰も居なかったぞ」
警官はルキアスの急な動きに驚いて若干身を引くと、両手で抑えるようなジェスチャーをした。
「嘘! よく見たんですか!?」
「……だったら外に出て見てみなさい。誰も居ないから」
警官は焦燥に駆られた様子のルキアスに何を言っても無駄とばかりにテントの入口から身体をずらして外を指し示す。その目は心外さを隠しきれない様子で若干据わっている。
だがルキアスにはその警官の目が少々癇に障った。
(ぼくだってデタラメを言ってる訳じゃない!
もしもおじさんが居なくても、居た証拠くらいはある筈だ!)
ホームレス男が居たことくらいは直ぐに証明できると思い込んでいたルキアスだが、テントを出て自ら確かめれば警官の言う通りに男は居ない。痕跡らしきものも全く見当たらない。
(そうだった。
おじさんは何も飲み食いしてなかったし、他にも痕跡になりそうな物は何も無かった。
ふらっと立ち去るだけで痕跡なんて残らないんだった)
ここで初めて自らの過ちに気付いたルキアスは項垂れた。
「居ませんね……」
「だろ? じゃあ、くれぐれも今後はこの広場には泊まらないようにな」
警官はそう言い残して立ち去った。ルキアスには特に異変が無く、騒動を起こすようにも見えなかったことから、咎め立てる必要を感じなかったのだ。
ルキアスも早々にテントを片付けて出発する。
(それにしても、何だったんだ……)
「で、他に聞きたい事は?」
「いえ、それだけですけど……」
この答えはあまりに期待外れだったのだろう。男は興醒めとばかりに顔を歪めた。
「何だよ。ここまで来てから聞こうってんだから、もっと大事で、色々有るかと思ったじゃないか」
「でもー、ぼくには結構切実なんですよ。迂闊な場所では野宿できないんで、旅の日数にも関わりますから」
ルキアスが狼に襲われそうになった件を話せば、男は「しゃあねぇなぁ」と頷く。
「ふーん。で、明日はどこまで行こうって?」
「やっぱり次の次の町までですかね……」
(やっぱり旅の日数を減らしたい)
「そっか、それじゃあんまり夜更かしもできないな」
「はい」
ルキアスはこうして話す間にも瞼が落ちそうになるのを堪えていた。本人は船を漕いでないつもりでも、傍から見ればしっかり漕いでいる。男があっさり会話を切り上げたのもそのためだ。
この日、ルキアスは長時間歩き詰めだったために自身が感じている以上に疲れていた。
(明日も早く出発したいし……)
こう考える最中ももう目は虚ろだ。この今にも寝落ちしそうなルキアスを見て、男が軽く鼻を鳴らした。
「じゃあ、とっとと寝ちまいな」
「そうさせて貰います」
その場で寝っ転がる男にお辞儀をし、ルキアスはテントに入って眠りに就いた。
夜中。
「ぐあっ!」
ルキアスは自らの叫び声で目を覚ました。周りは漆黒に塗り込められている。だがルキアスの目には周り様子がはっきりと映っていた。ルキアス自身の身体もだ。一切の光が無いと判るのに視界には些かの陰りも無いことに、ルキアスは酷く混乱した。
「ひっ!」
突然ルキアスの手に無数の水膨れが湧きだし、手をぱんぱんに腫らす。その直後、ルキアスに激痛が襲った。
「ぎゃあああ!」
(痛い! 痛い!)
激痛が襲うのは手だけではなかった。全身に激痛が走る。
そのあまりの痛みにルキアスの意識は遠退いて行った。
「おい、あんちゃん。まったくこんな所……」
完全に気を失う直前、ルキアスはホームレス男の声を聞いた気がした。
「君、君、生きてるか? 生きてるなら起きてくれ」
ルキアスは誰かに肩を揺すられつつ声を掛けられたことで眠りの淵から浮上する。
しかし未だ漂うのは夢現の間だ。
(何なんだ一体……。
あ、でも、痛かった身体が痛くなくなった。
これならゆっくり寝られる……)
疲れが取れ切っていないルキアスは再度眠りの淵へと沈もうとする。だがこの瞬間、先まで自らの身体起きていた異変を思い出し、飛び起きる。
「うおっ!」
ルキアスは自らの身体を触って確かめる。だが手も足もそれ以外も何ともない。水膨れなど影も形も無い。
(昨夜のあれは何だったんだ……)
ルキアスは記憶を呼び覚まそうとする。しかし先に呼び覚まされたんは誰かの叫び声を聞いた記憶だ。誰かが傍に居る。これを優先すべきだと考え、声のした方を振り返る。
果たして誰かは居た。特徴的な制服に身を包んでいる。
「お巡りさん?」
「そうだ。お巡りさんだ。君はここに泊まったのか?」
「そうですけど……」
「身体は何ともないか?」
「あ、はい。酷い夢は見ましたけど……」
(そうだ。
あれは夢だったんだ。
それが証拠にぼくの身体は何ともないんだから)
「なるほど、あの苦悶に満ちた顔は悪夢のせいだったんだな」
「ぼく、そんな顔してました?」
「ああ。噂の変死体のような顔だったな。ところで君は旅人だね? こんな場所で寝るくらいだから、そうなんだろ?」
「はい」
「だったらあれこれ言わないが、またこの町に来ることが有ったらこの広場で寝ないようにな。死んでしまってもいいなら別だが」
「死んでって……。幽霊の噂は聞きましたけど、他に何かあるんですか?」
(殺人鬼が出るとか、凶暴な野良犬が出るとかだったら危なくてしょうがない。
ぼくだってそんな場所には泊まりたくないもの)
「他には何もないが、ここで夜を明かした人の不審死が相次いでいるのは事実なんだ。外傷も無いから不気味でね」
「ええ……」
ルキアスは先まで見ていた夢を思い出して背筋が寒くする。
(って、あ、そうだ!
あのホームレスのおじさんは!?)
そしてホームレス男の存在を思い出し、警官に詰め寄るかのように身を乗り出した。
「あの! お巡りさん! ここに泊まったのはぼくだけじゃないんです! ホームレスのおじさんも!」
「おおっ!? 急にどうした? 落ち着け。君の他には誰も居なかったぞ」
警官はルキアスの急な動きに驚いて若干身を引くと、両手で抑えるようなジェスチャーをした。
「嘘! よく見たんですか!?」
「……だったら外に出て見てみなさい。誰も居ないから」
警官は焦燥に駆られた様子のルキアスに何を言っても無駄とばかりにテントの入口から身体をずらして外を指し示す。その目は心外さを隠しきれない様子で若干据わっている。
だがルキアスにはその警官の目が少々癇に障った。
(ぼくだってデタラメを言ってる訳じゃない!
もしもおじさんが居なくても、居た証拠くらいはある筈だ!)
ホームレス男が居たことくらいは直ぐに証明できると思い込んでいたルキアスだが、テントを出て自ら確かめれば警官の言う通りに男は居ない。痕跡らしきものも全く見当たらない。
(そうだった。
おじさんは何も飲み食いしてなかったし、他にも痕跡になりそうな物は何も無かった。
ふらっと立ち去るだけで痕跡なんて残らないんだった)
ここで初めて自らの過ちに気付いたルキアスは項垂れた。
「居ませんね……」
「だろ? じゃあ、くれぐれも今後はこの広場には泊まらないようにな」
警官はそう言い残して立ち去った。ルキアスには特に異変が無く、騒動を起こすようにも見えなかったことから、咎め立てる必要を感じなかったのだ。
ルキアスも早々にテントを片付けて出発する。
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