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386 この事か
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「デナンさん、どうしてそこまで?」
狼狽えるのか、とルキアスは疑問をぶつけた。
「そ、それはだな……、なんだ……」
「う、うむ……」
何故かデナンだけでなくニケットとヂッツも動揺している。ルキアスは益々首を傾げるのだが、メイナーダが可笑しそうに笑う。
「ねぇ、ルキアスちゃん知ってる? 女の子と見ると見境無くナンパする男どもがいるってこと。それでね? しつこくまとわりついて、カッコ付けようとして強敵に挑んだ挙げ句に女の子に助けられたりするのよ」
「ちょ! ま! 待ってくれ! 頼むから待ってくれ!」
「あらぁ、どうしようかしらぁ」
メイナーダはいよいよ愉快そうに笑う。
「この通りだ」
デナンが土下座せんばかりの勢いで頭を下げる。ニケット、ヂッツもそれに続いた。ネナイトだけは我関せずの態度を示す。
「えっと……、これはつまり?」
「こいつらの黒歴史ってヤツだ。俺も少し火に巻き込まれて迷惑した」
「火にって……」
「あらあらルキアスちゃん、余計な詮索は無しね?」
メイナーダは笑顔なのだが、その笑顔が妙に怖ろしく感じてルキアスはコクコクと頷いた。
「よろしい。さて……と、ルキアスちゃんはこっちのおじちゃん達と何の悪巧み?」
「おじちゃん……」
デナンがぼやくように言うのをメイナーダは目線で黙らせた。
「悪巧みじゃないですよ。『傘』の講習の打ち合わせみたいなものをしてただけで……」
「講習をするって貼り紙は見たけど、その打ち合わせねぇ。ほろ酔い気分のおじちゃん達相手に?」
「そ、それはその……、デナンさん達が段取りを付けてくれたので」
「あ、そうなの? このおじちゃん達って女の子のお尻追い掛けるだけじゃなかったのね」
「だからもう勘弁してくれ。今はやってねぇから!」
「その年でまだやってたらドン引きじゃ済まないわよ」
「ぐぬ……」
メイナーダはデナンを捨て置き、皆が話している間にするするとルキアスの膝の上に座っていたユアに話し掛ける。
「それじゃわたし達もルキアスちゃんの勇姿を見に行きましょうか」
「ん!」
ルキアスは思わず不服な声を漏らしそうになるのを堪えた。メイナーダに見られながら講師をするなど父兄参観されるような気分で恥ずかしさが先に立つ。
「それじゃあ、ユアもそろそろおねむの時間だから、わたしたちは帰るわね。ルキアスちゃん達はしっかり打ち合わせやってねー」
風のように現れたメイナーダは風のように去って行く。これだけなら風の化身に似ている。
しかしデナン達は焼き尽くされたかのようにテーブルに突っ伏していた。
(『炎滅の魔女』とはこの事か)
ルキアスはそんな風に思ったのだが、それはきっと違う。
狼狽えるのか、とルキアスは疑問をぶつけた。
「そ、それはだな……、なんだ……」
「う、うむ……」
何故かデナンだけでなくニケットとヂッツも動揺している。ルキアスは益々首を傾げるのだが、メイナーダが可笑しそうに笑う。
「ねぇ、ルキアスちゃん知ってる? 女の子と見ると見境無くナンパする男どもがいるってこと。それでね? しつこくまとわりついて、カッコ付けようとして強敵に挑んだ挙げ句に女の子に助けられたりするのよ」
「ちょ! ま! 待ってくれ! 頼むから待ってくれ!」
「あらぁ、どうしようかしらぁ」
メイナーダはいよいよ愉快そうに笑う。
「この通りだ」
デナンが土下座せんばかりの勢いで頭を下げる。ニケット、ヂッツもそれに続いた。ネナイトだけは我関せずの態度を示す。
「えっと……、これはつまり?」
「こいつらの黒歴史ってヤツだ。俺も少し火に巻き込まれて迷惑した」
「火にって……」
「あらあらルキアスちゃん、余計な詮索は無しね?」
メイナーダは笑顔なのだが、その笑顔が妙に怖ろしく感じてルキアスはコクコクと頷いた。
「よろしい。さて……と、ルキアスちゃんはこっちのおじちゃん達と何の悪巧み?」
「おじちゃん……」
デナンがぼやくように言うのをメイナーダは目線で黙らせた。
「悪巧みじゃないですよ。『傘』の講習の打ち合わせみたいなものをしてただけで……」
「講習をするって貼り紙は見たけど、その打ち合わせねぇ。ほろ酔い気分のおじちゃん達相手に?」
「そ、それはその……、デナンさん達が段取りを付けてくれたので」
「あ、そうなの? このおじちゃん達って女の子のお尻追い掛けるだけじゃなかったのね」
「だからもう勘弁してくれ。今はやってねぇから!」
「その年でまだやってたらドン引きじゃ済まないわよ」
「ぐぬ……」
メイナーダはデナンを捨て置き、皆が話している間にするするとルキアスの膝の上に座っていたユアに話し掛ける。
「それじゃわたし達もルキアスちゃんの勇姿を見に行きましょうか」
「ん!」
ルキアスは思わず不服な声を漏らしそうになるのを堪えた。メイナーダに見られながら講師をするなど父兄参観されるような気分で恥ずかしさが先に立つ。
「それじゃあ、ユアもそろそろおねむの時間だから、わたしたちは帰るわね。ルキアスちゃん達はしっかり打ち合わせやってねー」
風のように現れたメイナーダは風のように去って行く。これだけなら風の化身に似ている。
しかしデナン達は焼き尽くされたかのようにテーブルに突っ伏していた。
(『炎滅の魔女』とはこの事か)
ルキアスはそんな風に思ったのだが、それはきっと違う。
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