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悪役令嬢の慟哭
第5話 望むもの
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シルフィエット・メストロアルは床に就く前になるといつも思い出す。今は亡き一つ年下の親友との思い出を。彼女の姿、仕草、そして声も、未だ鮮明に思い出せる。
最後に逢ったのは1年半前だ。シルフィエットが学園を卒業して王都を発つ日が、言葉を交わした最後となった。あの時は何を話しただろうか。1年の後に彼女が学園を卒業すれば直ぐにまた逢えるのだと信じていたため、とりとめのない会話をしただけだった気がする。
だから彼女の訃報を最初は信じられなかった。しかしそれが事実だと判った後は、食事も喉を通らず、このまま死んでしまってもいいとさえ思った。それから既に9ヶ月、未だ生き恥をさらしている。
貴族らしくあろうとした彼女。道に迷っては泣きべそをかいていた彼女。思い出すたび愛しさが込み上げてくる。いっそ掠って自分だけのものにしたいとさえ思った、誰よりも愛しい彼女。我が身が男であればきっと掠っていた。こんな風に思われていると知ったら彼女はきっと離れて行ってしまっただろう。だからこの胸の内はずっと隠していた。
だが、女の身であったとしても掠っておくべきだったのかも知れない。聞けば、彼女は命を散らす数ヶ月前から苦しんでいた。眉間に皺を寄せ、美しくも愛らしい筈のその顔を苦渋に歪ませていたと言う。傍に居ればそんな顔はさせなかった。
彼女を苦しめたのは当時学園に在籍していた現国王と王妃だと言う。そして彼女の命を奪ったのも現国王だ。憎い。憎くて仕方がない。だが不甲斐ないことに自分には何もできはしない。
加えて、最近聞いた噂には心が張り裂けそうになる。
シルフィエットは詮無い後悔と煩悶に繰り返し苛まれながら、更けていく夜を過ごしていた。
「リーナ……」
ふと彼女の名前を呟いた。それは彼女の家族以外はシルフィエットだけが許された愛称だ。名前を呼ぶと少し心が温かくなった気がした。もう一度名前を呼ぶ。
「リーナ……」
すると微かに帷帳が揺れた。そちらに目をやると恋い焦がれた人影が見えた。
「リーナ!」
シルフィエットは声を上げた。すると人影は驚いたようにした後、すうっと夜の闇に溶けていった。
「シルフィ、またハイデルフトの娘のことを考えているのか? もう彼女のことは忘れなさい」
翌朝の食事の後、メストロアル侯爵は席を立つシルフィエットに歩み寄って言った。また眠れぬ夜を過ごしたと思われる、憔悴した姿の娘を見るのが辛い。しかしどう慰めて良いか判らないために娘の神経を逆なでする言葉しか紡げなかった。
「お父様! 忘れる事なんてできるはずがありませんわ! あの子が理不尽に命を落としたのですよ?」
「反乱を起こしたのだから一族が連座させられるのは当然ではないか」
そう、処刑されても理不尽ではない、と侯爵は考えていた。
「まっ! お父様さえ手を貸して差し上げれば反乱は成功したのではありませんの?」
「私は元々反対だったのだ。だから止めようとしていたのだ」
侯爵は心外だとばかりに顔を歪めた。
「だけど、お父様のなさっていた事はなんです? 反乱の事を言いふらしていただけではありませんか。反乱の事を言いふらすのがどうして止める事になるのですか!? お父様はあの醜悪なボナレス伯爵にまで話されたそうではないですか!?」
ガタンと何処かで音がした。その音を聞いてシルフィエットは一瞬だけ薄く笑みを浮かべる。
「ボナレス伯爵はハイデルフトから援助を受けていたのだから、きっとハイデルフトの助けになると思ったのだ」
「これはお戯れを。ボナレス伯爵が援助の事でハイデルフト侯爵を逆恨みしているのは有名だったではありませんか。反乱のことを知ればハイデルフト侯爵に仇を為すのは自明の事。これではもうお父様がハイデルフトを潰すお積もりで言いふらしたとしか思えませんわね?」
バチーーンと乾いた音が響き渡った。顔を背けたまま赤くなった頬にシルフィエットは手を当てる。
「小娘の分際で、政治に口を挟むでないわ!」
メストロアル侯爵は激高して叫んだ。そんな侯爵をシルフィエットは嘲笑う。
「都合が悪くなるとこれですか。お父様こそハイデルフト侯爵家を滅ぼした張本人ですわ!」
「判った! お前などずっとそうしているが良いわ!」
怒りに顔を染めながらメストロアル侯爵はその場から歩き去った。
ガタンとまた何処かで音がした。その音を聞いたシルフィエットは底冷えのするような笑みを浮かべた。
その日の夕食は静かだった。食器の奏でる音だけが響く。メストロアル侯爵は渋面を保ったまま黙々と食事を口に運ぶ。
だがシルフィエットはその顔にうっすらと笑みを浮かべていた。その視線の先は帷帳の一張。愛しい姿がそこにある。だけども素知らぬふりをする。そうしなければまた逃げていってしまいそうだったから。
「何を笑っているのだ?」
食事を終えたメストロアル侯爵はシルフィエットの様子を訝しんで尋ねた。
「秘密ですわ」
「そうか」
メストロアル侯爵は狂気を孕んだようなシルフィエットの様子にそれ以上何も言えなかった。
懐かしいシルフィエット。彼女が恙なく過ごしているのを見られただけでも、道に迷った甲斐があったと言うものだ。
エカテリーナはボナレスからベグロンドへ向かいながら、ほぼ反対方向のメストロアルの領主城に着いてしまった自分をそう慰めた。
昨夜は、懐かしさの余りシルフィエットの寝室へ赴いたのだが、シルフィエットに気付かれた気がして焦ってしまった。
今朝は思わぬ真実を知ってしまった。あろう事か、シルフィエットの父親であるメストロアル侯爵さえもが復讐するべき相手だったのだ。これでは共に処刑されてしまった人達以外は全て仇なのかも知れない。
シルフィエットはあの時声を荒げてメストロアル侯爵を問い詰めたが、誰かに聞かせる為のようにも見えた。夕食の今も見られている感じがする。やはりシルフィエットには気付かれているのだろうか。
エカテリーナは考えながら小首を傾げた。
だが、気付かれていてもいなくても同じ事だ。譬えシルフィエットに仇為すのだとしても、真実を知ったからにはメストロアル侯爵を生かしておくことはできない。でも、シルフィエットには生きていて欲しい。
だから侯爵の命だけでメストロアルへの復讐は収めようと、エカテリーナはこの時点では考えていた。
夜半、寝室へ向かうメストロアル侯爵の後ろを一振りの短剣が追い掛ける。次第に速度を増す短剣がメストロアル侯爵に突き刺さろうとした瞬間、短剣の前に立ち塞がった人影があった。くぐもった苦悶の声が響く。液体の滴る音が響く。
メストロアル侯爵が何事かと振り向いたそこに居たのは、短剣に胸を貫かれたシルフィエットだった。
「シルフィエーーット!!!」
侯爵の絶叫が領主城に木霊する。侯爵の声を聞いて駆け付けた兵士や使用人達がシルフィエットの姿を見て絶句する。シルフィエットはただ虚空を見詰めている。
「リーナ……何もできない……私を……憎ん……で……。あなたの……手で……死ね……て……しあ……わ……」
そこまで言った後、ゴホッと血を吐いてシルフィエットは事切れた。
「短剣が! 短剣が! 勝手に! 嫌ーーーーっ!!」
メイドの一人が腰を抜かしてガタガタ震えながら錯乱しながらそう叫び続けた。
「シルフィ……」
命が消えていくシルフィエットをエカテリーナは呆然と見詰めた。
周りが喧騒に包まれる中、命の炎が消えたシルフィエットの身体から白い光が湧き出して人の姿を形作った。
「シルフィ……」
エカテリーナが名を呼ぶと、人影はにっこりと笑いエカテリーナを抱きしめた。そして、そのまま光となって散っていった。
「嫌ーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
エカテリーナは絶叫した。
「どうして!? どうしてシルフィが!? どうして私がシルフィを!? 生きていて欲しかったのに! 私の分まで生きて欲しかったのに!」
その時、エカテリーナは自分の中で何かが壊れる音を聞いたような気がした。
シルフィエットに刺さっていた短剣が独りでに抜けていく。辺りには戦慄が走る。短剣の切っ先がメストロアル侯爵の首筋へと向かう。辛うじてそれを受け止めた侯爵の袖口に血の染みが広がる。けたたましい悲鳴を上げて使用人達は逃げ、兵士達は短剣へと掴み掛かった。
呆気ないほど簡単に短剣を取り押さえた兵士は、短剣をその場でへし折ってしまった。その事で安堵したのか兵士は不用心に折った刃先に手を伸ばした。だが刃先は兵士の手を擦り抜けるようにぬるりと動いて兵士の首に突き刺さった。
「ごふあっ…」
兵士が倒れ臥す。その兵士の剣が独りでに抜けて宙を舞う。驚愕と狼狽に支配される他の兵士達。宙を舞う剣はメストロアル侯爵の首を貫いた。
そうして惨劇の一夜が始まった。
◆
一夜が明けて尚、火に包まれるメストロアル領主城。そしてその城下町。城にも町にも無数の骸が横たわり、燃え盛る炎が残った人々に絶望を与えていた。
人々には何故自分達がこんな目に遭ったのか知る由もない。
ただ、はっきりと認識している事が有る。惨劇はエカテリーナ・ハイデルフトの怨霊がもたらしたものであるのだと。
最後に逢ったのは1年半前だ。シルフィエットが学園を卒業して王都を発つ日が、言葉を交わした最後となった。あの時は何を話しただろうか。1年の後に彼女が学園を卒業すれば直ぐにまた逢えるのだと信じていたため、とりとめのない会話をしただけだった気がする。
だから彼女の訃報を最初は信じられなかった。しかしそれが事実だと判った後は、食事も喉を通らず、このまま死んでしまってもいいとさえ思った。それから既に9ヶ月、未だ生き恥をさらしている。
貴族らしくあろうとした彼女。道に迷っては泣きべそをかいていた彼女。思い出すたび愛しさが込み上げてくる。いっそ掠って自分だけのものにしたいとさえ思った、誰よりも愛しい彼女。我が身が男であればきっと掠っていた。こんな風に思われていると知ったら彼女はきっと離れて行ってしまっただろう。だからこの胸の内はずっと隠していた。
だが、女の身であったとしても掠っておくべきだったのかも知れない。聞けば、彼女は命を散らす数ヶ月前から苦しんでいた。眉間に皺を寄せ、美しくも愛らしい筈のその顔を苦渋に歪ませていたと言う。傍に居ればそんな顔はさせなかった。
彼女を苦しめたのは当時学園に在籍していた現国王と王妃だと言う。そして彼女の命を奪ったのも現国王だ。憎い。憎くて仕方がない。だが不甲斐ないことに自分には何もできはしない。
加えて、最近聞いた噂には心が張り裂けそうになる。
シルフィエットは詮無い後悔と煩悶に繰り返し苛まれながら、更けていく夜を過ごしていた。
「リーナ……」
ふと彼女の名前を呟いた。それは彼女の家族以外はシルフィエットだけが許された愛称だ。名前を呼ぶと少し心が温かくなった気がした。もう一度名前を呼ぶ。
「リーナ……」
すると微かに帷帳が揺れた。そちらに目をやると恋い焦がれた人影が見えた。
「リーナ!」
シルフィエットは声を上げた。すると人影は驚いたようにした後、すうっと夜の闇に溶けていった。
「シルフィ、またハイデルフトの娘のことを考えているのか? もう彼女のことは忘れなさい」
翌朝の食事の後、メストロアル侯爵は席を立つシルフィエットに歩み寄って言った。また眠れぬ夜を過ごしたと思われる、憔悴した姿の娘を見るのが辛い。しかしどう慰めて良いか判らないために娘の神経を逆なでする言葉しか紡げなかった。
「お父様! 忘れる事なんてできるはずがありませんわ! あの子が理不尽に命を落としたのですよ?」
「反乱を起こしたのだから一族が連座させられるのは当然ではないか」
そう、処刑されても理不尽ではない、と侯爵は考えていた。
「まっ! お父様さえ手を貸して差し上げれば反乱は成功したのではありませんの?」
「私は元々反対だったのだ。だから止めようとしていたのだ」
侯爵は心外だとばかりに顔を歪めた。
「だけど、お父様のなさっていた事はなんです? 反乱の事を言いふらしていただけではありませんか。反乱の事を言いふらすのがどうして止める事になるのですか!? お父様はあの醜悪なボナレス伯爵にまで話されたそうではないですか!?」
ガタンと何処かで音がした。その音を聞いてシルフィエットは一瞬だけ薄く笑みを浮かべる。
「ボナレス伯爵はハイデルフトから援助を受けていたのだから、きっとハイデルフトの助けになると思ったのだ」
「これはお戯れを。ボナレス伯爵が援助の事でハイデルフト侯爵を逆恨みしているのは有名だったではありませんか。反乱のことを知ればハイデルフト侯爵に仇を為すのは自明の事。これではもうお父様がハイデルフトを潰すお積もりで言いふらしたとしか思えませんわね?」
バチーーンと乾いた音が響き渡った。顔を背けたまま赤くなった頬にシルフィエットは手を当てる。
「小娘の分際で、政治に口を挟むでないわ!」
メストロアル侯爵は激高して叫んだ。そんな侯爵をシルフィエットは嘲笑う。
「都合が悪くなるとこれですか。お父様こそハイデルフト侯爵家を滅ぼした張本人ですわ!」
「判った! お前などずっとそうしているが良いわ!」
怒りに顔を染めながらメストロアル侯爵はその場から歩き去った。
ガタンとまた何処かで音がした。その音を聞いたシルフィエットは底冷えのするような笑みを浮かべた。
その日の夕食は静かだった。食器の奏でる音だけが響く。メストロアル侯爵は渋面を保ったまま黙々と食事を口に運ぶ。
だがシルフィエットはその顔にうっすらと笑みを浮かべていた。その視線の先は帷帳の一張。愛しい姿がそこにある。だけども素知らぬふりをする。そうしなければまた逃げていってしまいそうだったから。
「何を笑っているのだ?」
食事を終えたメストロアル侯爵はシルフィエットの様子を訝しんで尋ねた。
「秘密ですわ」
「そうか」
メストロアル侯爵は狂気を孕んだようなシルフィエットの様子にそれ以上何も言えなかった。
懐かしいシルフィエット。彼女が恙なく過ごしているのを見られただけでも、道に迷った甲斐があったと言うものだ。
エカテリーナはボナレスからベグロンドへ向かいながら、ほぼ反対方向のメストロアルの領主城に着いてしまった自分をそう慰めた。
昨夜は、懐かしさの余りシルフィエットの寝室へ赴いたのだが、シルフィエットに気付かれた気がして焦ってしまった。
今朝は思わぬ真実を知ってしまった。あろう事か、シルフィエットの父親であるメストロアル侯爵さえもが復讐するべき相手だったのだ。これでは共に処刑されてしまった人達以外は全て仇なのかも知れない。
シルフィエットはあの時声を荒げてメストロアル侯爵を問い詰めたが、誰かに聞かせる為のようにも見えた。夕食の今も見られている感じがする。やはりシルフィエットには気付かれているのだろうか。
エカテリーナは考えながら小首を傾げた。
だが、気付かれていてもいなくても同じ事だ。譬えシルフィエットに仇為すのだとしても、真実を知ったからにはメストロアル侯爵を生かしておくことはできない。でも、シルフィエットには生きていて欲しい。
だから侯爵の命だけでメストロアルへの復讐は収めようと、エカテリーナはこの時点では考えていた。
夜半、寝室へ向かうメストロアル侯爵の後ろを一振りの短剣が追い掛ける。次第に速度を増す短剣がメストロアル侯爵に突き刺さろうとした瞬間、短剣の前に立ち塞がった人影があった。くぐもった苦悶の声が響く。液体の滴る音が響く。
メストロアル侯爵が何事かと振り向いたそこに居たのは、短剣に胸を貫かれたシルフィエットだった。
「シルフィエーーット!!!」
侯爵の絶叫が領主城に木霊する。侯爵の声を聞いて駆け付けた兵士や使用人達がシルフィエットの姿を見て絶句する。シルフィエットはただ虚空を見詰めている。
「リーナ……何もできない……私を……憎ん……で……。あなたの……手で……死ね……て……しあ……わ……」
そこまで言った後、ゴホッと血を吐いてシルフィエットは事切れた。
「短剣が! 短剣が! 勝手に! 嫌ーーーーっ!!」
メイドの一人が腰を抜かしてガタガタ震えながら錯乱しながらそう叫び続けた。
「シルフィ……」
命が消えていくシルフィエットをエカテリーナは呆然と見詰めた。
周りが喧騒に包まれる中、命の炎が消えたシルフィエットの身体から白い光が湧き出して人の姿を形作った。
「シルフィ……」
エカテリーナが名を呼ぶと、人影はにっこりと笑いエカテリーナを抱きしめた。そして、そのまま光となって散っていった。
「嫌ーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
エカテリーナは絶叫した。
「どうして!? どうしてシルフィが!? どうして私がシルフィを!? 生きていて欲しかったのに! 私の分まで生きて欲しかったのに!」
その時、エカテリーナは自分の中で何かが壊れる音を聞いたような気がした。
シルフィエットに刺さっていた短剣が独りでに抜けていく。辺りには戦慄が走る。短剣の切っ先がメストロアル侯爵の首筋へと向かう。辛うじてそれを受け止めた侯爵の袖口に血の染みが広がる。けたたましい悲鳴を上げて使用人達は逃げ、兵士達は短剣へと掴み掛かった。
呆気ないほど簡単に短剣を取り押さえた兵士は、短剣をその場でへし折ってしまった。その事で安堵したのか兵士は不用心に折った刃先に手を伸ばした。だが刃先は兵士の手を擦り抜けるようにぬるりと動いて兵士の首に突き刺さった。
「ごふあっ…」
兵士が倒れ臥す。その兵士の剣が独りでに抜けて宙を舞う。驚愕と狼狽に支配される他の兵士達。宙を舞う剣はメストロアル侯爵の首を貫いた。
そうして惨劇の一夜が始まった。
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一夜が明けて尚、火に包まれるメストロアル領主城。そしてその城下町。城にも町にも無数の骸が横たわり、燃え盛る炎が残った人々に絶望を与えていた。
人々には何故自分達がこんな目に遭ったのか知る由もない。
ただ、はっきりと認識している事が有る。惨劇はエカテリーナ・ハイデルフトの怨霊がもたらしたものであるのだと。
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