異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜

mitsuzoエンターテインメンツ

文字の大きさ
2 / 52
【第一章 ハズレモノ胎動編】

002「転移ではなく転生」

しおりを挟む


「我が召喚に応じていただき、誠にありがとうございます! ようこそ、異世界の救世主たちよ!」

 俺たちはお昼休み⋯⋯教室にいるときに突然『大地震』に見舞われた。そして、気がつくと、目の前に見慣れない光景が広がっていた。

 そこは、すべて大理石のような石で張り巡らされた地面でかなり広い空間だった。まるで、外国の『王宮』のような⋯⋯。

 そして奥を見ると『大きな肖像画』のようなものが飾られている。見ると、その肖像画のモデルは『王冠』を頭にのせた老人。そして、目の前にいる美女の周囲には『神官』とか『宰相』みたいなお偉いさん・・・・・っぽい人たちや、『鎧』を身につけ、剣や槍を持った兵士たちが並び立っている。

 もう、間違いないだろ⋯⋯これ。

 異世界確定だわ。

「な、何だ、ここは?」
「え、何? どういうこと?」
「ここは⋯⋯一体⋯⋯?」

 俺は声のする方に目を向けてみた。すると、そこには柊木拓海ひいらぎたくみ吾妻翔太あづましょうた小山田信二おやまだしんじ⋯⋯。あと『クラス委員長』で『一年のマドンナ』と言われている女子『古河美咲ふるかわみさき』と、クラス担任の嶋由美しまゆみ先生こと、通称『ユーミン』。そして、オタクの『吉村稔よしむらみのる』の姿が見えた。しかし⋯⋯⋯⋯それ以外の生徒は見当たらない。

「クラスにいた生徒全員⋯⋯じゃない?」

 そう。ここにいる生徒は、あの時教室にいた生徒の半分以下の人数だった。俺がそのことを疑問に思っていると目の前の『水色スレンダー美少女』が話し始めた。

「ようこそ。我が『異世界召喚』により選ばれた異世界の救世主たちよ。私はここ⋯⋯エルクレーン王国の女王『シャルロット・エルクレーン』。ぜひ、異世界の救世主様たちの力で邪神を倒し、世界の平和を取り戻してくださいませ!」

 そう言って、シャルロットが跪くと周囲の兵士や官僚っぽい人たちもそれを見て同じく跪いた。

「いや、ちょっと待⋯⋯」
「ちょっと待ってくださいっ!!!!」

 俺が女王に声をかけようとした時、その上から『通る声』で女王に声をかけたのは『イケメン腹黒リーダー』こと、柊木拓海である。

「いきなり、そんなこと言われても困ります! 元の世界に帰してください!」

 柊木は最もな意見を女王にぶつけた。しかし、

「すみません、それはできません。異世界召喚魔法は一方通行の召喚しかできませんし、何より、救世主様たちは前の世界に戻ることはできません・・・・・・・・・・
「え? 戻ることはできないって、どういう⋯⋯」
「なぜなら⋯⋯⋯⋯救世主様たちはすでに死んでいるからです」
「し、死んで⋯⋯いる?」
「はい。この異世界召喚魔法で呼び出される異世界人の条件の一つは『召喚に選ばれた者』、そして、⋯⋯⋯⋯『元の世界で命を落とした者』です」
「なっ?!」
「え⋯⋯?」
「う、嘘⋯⋯だろ?」
「⋯⋯」

 つまり、女王の話が本当なら俺たちはあの『大地震』の時に命を落としたということだ。

 となると、俺たちはこの異世界に『転移した』のではなく⋯⋯⋯⋯『転生した』ってことか。

 あと『召喚に選ばれた者』という条件だが、これがたぶん『教室にいた生徒全員』が異世界ここに召喚されていない理由なのだろう⋯⋯。

「確認したいのですが、今ここにいる我々以外にも生徒はいたのですがこの場に召喚されていないのは、先ほどお話しした『異世界召喚魔法』の条件である『召喚に選ばれた者』に選ばれなかったからですか?」
「そうです」
「あともう一つ⋯⋯僕たちは一度死んでこの世界に召喚されたということは、つまり『転生』⋯⋯⋯⋯『一度死んでこの世界に生まれ変わった』ということになるのですか?」
「そうです。一度死んだあなたたちの『魂』をこの世界に召喚したので、あなたたちは『転生』したということになります」
「そ、それって、つまり、一度死んだ俺たちの命をこの世界で復活してくれたということですか?」
「言い方を変えれば、そういうことになります」

 確かに、女王の言う通り、俺たちは『命を救われた』と言えるだろう。望んだわけではないが、本来ならあの地震で『人生を終えていた』のは間違いないのだから。

 釈然とはしないが、そう考えれば『異世界召喚魔法』で俺たちをこの世界に召喚した女王は、ある意味『命の恩人』とも言えなくもない。⋯⋯全くもって納得はできないが。

 まあ、少なくとも今のところ召喚された俺たちを『奴隷扱い』していない分、まだマシか⋯⋯。

 そんな風に、俺が一人いろいろと現状把握に努めていると、

「そ、そんな⋯⋯私たちは⋯⋯あの地震で本当は死んでいた⋯⋯なんて⋯⋯」

 嶋先生⋯⋯ユーミンが『自分達は本当はあの地震で死んでいた』という事実にショックを受けてポロポロと泣いていた。他のみんなは一応泣いてはいないものの、それぞれ思い思いに感傷に浸っていた。無理もない⋯⋯⋯⋯俺たちは一度死んだのだから。

 だが、怖いのは『死んだ実感』がないってことだ。

 だって、今こうして『大地震のときの自分の姿』でここにいるのだから。

 まだ、よくある異世界転生もののように『赤ちゃんスタート』なら、多少は『以前の自分は死んだ』という実感も沸くのだがな⋯⋯。

 そんな憔悴した俺たちにシャルロット女王が、静かに言葉をかける。

「皆さんが混乱する気持ちはよくわかります。なので、一度気持ちを整理する意味でも、一旦、今日は城でゆっくり休んでから明日改めて話をしましょうか?」

 と提案した。しかし、

「いえ⋯⋯できれば、話を続けていただきたい。なにせ、あまりにも突然なことで混乱しているし、何よりこの世界の、あと自分達の置かれている状況がわからないまま横になっても、落ち着いて休むことなどできませんから!」

 と、柊木が勝手にそんなことを言って、女王に話を続けるよう促した。

 いや、ぶっちゃけ、俺的には一度ベッドで休んで頭を整理したいのだが!

 他のみんなはどうなのだろう? 俺は周囲の表情を見てみた。すると半分以上は『今、話を聞きたい』というような表情をしていた。⋯⋯嘘だろ、おい?

 それにしても柊木は、どうしてこんなにも『異世界召喚』をすんなり受け入れているのだろう?

 俺は普段からアニメやラノベをよくたしなんでいたので、ある程度『耐性』はあるつもりだが、でも、柊木は特にそんな趣味はなかったはず⋯⋯⋯⋯と思ったが、いや、あいつのことだ、こういう知識も最低限持っていたのだろう。なんせ、普段から『全方向で俺は何でも知っている』というアピールをしていたくらいだからな。

 だとしたら、柊木はこの異世界でも『自分は特別だ』とでも思っているだろう。しかし、ここは『異世界』⋯⋯地球の常識は通用しない世界だ。いくら何でも柊木がこの異世界でも『特別な何か』になるなんてことないはずだ!

 しかし、そんな俺の願いにも似た『想い』は数分後——砕け散ることとなる。


********************


「わかりました。ではお話をしましょう。まず、あなたたちがこの世界に来たのは、先ほども言いましたが、私が『異世界召喚魔法』を発動して召喚したからです」
「「「「「い、異世界召喚⋯⋯⋯⋯魔法っ!!!!」」」」」

 皆が『魔法』という言葉に大きく反応した。それはそうだろう。これまで生きてきた世界にはなかったもので、映画やアニメ、マンガによく出てくるファンタジーな力なのだから。

「はい。人類は今、邪神率いる魔の軍団⋯⋯『魔族』により危機に瀕しています」
「「「「「ま、魔族⋯⋯!?」」」」」

 まあ、予想通りの展開だな。

「しかし、邪神はまだ復活しておりません。今、人類に仇なしているのは、その邪神の下僕である魔族たち。そして、その魔族とは現在、一進一退の攻防を繰り広げていますが、現在、後手に回っている状況です」

 なるほど。それにしてもラスボスっぽい『邪神』とやらはまだ存在はしていないのか。ということは⋯⋯、

「そんな状況の中、魔族たちが遂に『邪神復活』のために動いていることがわかりました。このまま邪神が復活すれば我々人類は完全に滅亡するでしょう。なので、我々はこの『邪神復活を阻止すること』、または『邪神を倒すこと』を目的として『異世界召喚魔法』で救世主たる異世界人⋯⋯あなた方を召喚した次第でございます!」

 まあ、ほぼそんなところテンプレ通りだったか。

 しかし、俺たち異世界人に対して、この『救世主』という言葉をつけるのはどういうことなのだろう? そんなことを考えていると、柊木がそのことを質問した。

「す、すみません。あなたは⋯⋯シャルロット様は⋯⋯」
「シャルロットで結構です」
「シャルロット⋯⋯あなたが私たちを呼び出し邪神復活を阻止したいということはわかりました。ですが、非常に申し訳ないのですが、私たちはただの高校生⋯⋯学生です。そして、私たちは争いのない、戦争のない世界で生きてきました。なので、非常に申し訳ないのですが、あなたたちが期待するような力など持っておりません」
「いえ、そんなことはありません」
「え?」
「異世界から転生した異世界人は平等に皆、『何らかの特別な力・・・・・・・・』が備わっています」
「何らかの特別な⋯⋯力?」

 柊木の目が一瞬、強く光る。

「はい。過去にも何度か異世界人を召喚したという記録が残っています。そして、その文献には『異世界人は誰でも特別な力を持って転生してくる』と記されています。そして、異世界人は過去『救世主』として崇められていたということも⋯⋯」
「救世主!」

 さらに、柊木の瞳が鈍く光った。というか、もう隠そうともせず、普通に興奮して声が上ずっている。

「そうです。あなたたちには『特別な力』が何かしら宿っているはずで⋯⋯」
「それは、どうやったらわかるのですかっ!!!!」

 柊木が、女王の言葉を食い気味・・・・に確認のやり方を聞いた。

「は、はい。声を出して『ステータス』と仰っていただければ、目の前に『自分の能力一覧』が出てきます。ちなみに、これは他の方も見えるようになっています。ではちょうど良いタイミングですので、皆さん、ステータスを開いてみてください」
「「「「「「ス、ステータス!!!!」」」」」」

 ブン⋯⋯!

 俺以外の皆が一斉に「ステータス」と声を上げた。すると、各人の目の前にゲームでよくみる自分の能力値が書かれたあの『ステータスの小窓』がホログラフのように出現する。

「な、なんか、いろいろ書いてあるぞ!」
「こ、これは、すごいな⋯⋯どういう技術だ?」
「え? 何、これ? まんまゲームじゃん!」

 各々が自分のステータスを見ては、それぞれの感想を述べている。俺も皆の様子を一度確認してから、少し離れた場所で「ステータス」と小声で自分のステータス値を開いてみた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します

すもも太郎
ファンタジー
 伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。  その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。  出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。  そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。  大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。  今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。  ※ハッピーエンドです

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。

あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」  長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。  だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。  困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。  長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。  それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。  その活躍は、まさに万能!  死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。  一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。  大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。  その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。  かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。 目次 連載中 全21話 2021年2月17日 23:39 更新

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

処理中です...