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22の扉 生成の場
飛び込めるもの
しおりを挟むさぁて ?
「私を呼んでいるもの」
「引き合っている光」
「明らかにこっちへ向かっている矢印」は
一体 どこに ある ?
予想通り、入ってすぐのカウンターにあった 椅子に座って。
「カウンターなんて あったっけ?」
「まあ 便利だからいいけど」
「ここで読めってことよね」
そんなことを思いながらぐるり、本棚の形は変わらぬことを確かめながら
「センサーに引っ掛かる色」を 全体的に探してゆく。
「 ふぅむ。」
そして 「つい役に立ちそうなものを探す自分」を観ると、
「いやいや」とそれを避けてから
ちゃんと「こっちを向いている矢印」を なんとな~く、視てゆくんだ。
私が 今 やることは
ミクロレベルで言えば
「矢印と目を合わせること」
中くらいのレベルで言えば
「この部屋」「ここ」そして「扉の中すべて」の流れを把握していることで
マクロレベルで言えば
「神話を生きていること」である。
そうなんだ
確かに。
「今 ここ」から
「どこ」へも 跨って存在している私は
神話を逆行している途中で あり
「その中を生きている」。
だから「ここ」でも
「そのリアルタイムをしっかりと体感し」
後に、ありありと描ける様「十分味わっておく」のだ。
そしてそれが 後に熟成され
然るべき時私から生まれ、適切な「ことば」と成り「それは魔法となる」。
うん そうね
それは 「大切なこと」
「その色に溺れることなく味わい」、
「そのチカラを使い 昇ってゆくこと」
確かにそれが「私の求めてきたいろの使い方」で あり
「感じること」を捨てられなかった、「自分の理由」だ。
ずっと 前に。
「思わなければいい?」
「感じないってこと?」
「それって「生きてる」って言うのかな」
「そう思っていた私」も勿論、まだ「私のなか」には居る。
だけどもう、
「神話を生きる」というマクロ視点を含んだ眼に
「その時の私」は とても優しく映し出されていて。
「そうだね」
「それは「間違い」じゃない」
「そのチカラが すべて糧になる」
そうやって観ているのがわかるし、「それもまるっと含んでいるのが私」だから
ここまでずっと折れずに進んで 来れて。
こうして「この理解」へ手が届いたのも、わかるんだ。
「 うん 」
柔らかな カーブの白い壁が私を照らし
奥へと連なる 高い本棚は
みんなで私を見守っている。
その 棚には相変わらず装丁の美しい希少なものが並んでいるし、ある意味「その矢印はすべて」、私を向いている様な 気もする。
「 うん ?」
だけど 実際
「それもまた、そう」なんだろう。
今の私は「気分転換」に 来たのだけれど。
「気分転換」とは 実際「リラックスすること」であり
その場合、「本」は私にとってベストな環境である。
ひとりで
リラックスして
素で
どっぷりと「そこ」へ浸り切り
デトックスできる「ところ」
そう、
私にとって 本は「場」であり「環境」
「区切られた空間」であり
「寝食忘れて没頭できるところ」
それ即ち
「好きな環境へ飛び込めるもの」で
「その理の中では 無限で在れる ところ」だ。
確かに
母にはいつも「読み始めると何も聞こえない」と言われていたし
「ご飯よりも続きが読みたい」、その衝動に勝るものを
未だ私は知らないと 言っていい。
いつだってそこにあり
自由に「飛び込めるところ」、
それはやはり「物語の中」で
確かにそこは「お腹も空かないし」
「なんなら その中でいろんな味を味わえるところ」で
今 ここの私でも楽しく体験することができる、
ある意味「テーマパークの様な ところ」なのだ そこは。
それに
「物語のチカラ」は 良くも悪くも 使える。
「面白いもの」
「ほっこりして癒されるもの」
「発散できてすっきりするもの」
「感動して泣けるもの」
「鼓舞されて やる気になるもの」
「未知の世界に慄き 此方で良かったと安堵するもの」
「難題を解決して 爽快感があるもの」
いろんな物語が あるけれど
一線を画した私が描くのは今 まだない「ほんとうの話」で、
「その向こう側に行けるもの」だ。
ふと、想像しただけで込み上げるワクワク
既存のものにはない「せかい」
そして何より重要なのが
「その主役が自分であるということ」
物語の中によく見る、
「特定の者だけが使える選ばれた魔法」を「神の領域に在る様に使うこと」は
なにも特別なことじゃなく普通に起きていることで
それが
"誰もが持つ ほんとうの世界"だ。
そう、「それ」と「これ」は"同じ"で。
やはり「繋がっていて」、
「元々は ひとつで ある」。
「 うん。 ああ、成る程。」
そこまで、想像が 展開すると。
自分が「何を言いたいのか」がわかって、
「ここへ気分転換に来た理由」が
ほんのりと 視えてきたんだ。
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