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23の扉 新世紀
女子的会話
しおりを挟むしかし なんか
ねぇ 。
暫く静かに お茶とお菓子を楽しんで。
「いろいろ」、
本当に「いろいろ」、
ここに来てからの自分を振り返って観るけれど
私が回収したのは「自分の一致」
その「すっきり整った三点の美しいいろ」で
それを 得る為に。
みんながいろんな色を寄越して
私が「あらゆる角度からそれを回収し」
「自分のかたちを修繕して」
「今こうなった」のが わかる。
「 ふぅ」
そして 「これ」は
ずうっと「おんなじところばかりを巡っている工程」にも 見えるけれど。
実際「かなり丁寧にやり尽くさなければ 成らない工程」であるとも言えて、
実質「最後のキモ」とも言える。
だから「その重要さ」と「そのお陰で得られるすっきり感」を じっくり味わいながら。
目の前の まだ二杯目のティーカップを眺め
再び「空気」を 味わっていた。
「ところで、聞いてくれる?やっぱり、最近ずっと肌が荒れがちなのが気になって。これって仕方がないものなの?レナ、姉さん達から何か聞いてる?」
「そうね…」
「そう言えばヨルは肌荒れって無いわよね?どうしてかしら?私はあそこにいた頃より、今の方が調子が良いのだけれど。」
「 成る程?あそこは 「外」、ではないからなぁ 」
女子が四人、集まると
近況から始まり 本当にいろんな話題が次から次へと 出てくる。
頬に手を当てながら肌荒れを気にしているのはエローラで、妊娠からの体調の変化を レナと真剣に話している。
そして、きっと「妊娠時のデータ」を少なからず集めているレナは
しっかりと仕事をしていて、姉さん達から聞いた話を元に
色々なアドバイスをしていて中々に興味深い。
しかしやはり個人差が大きい為、安全なハーブから試して
「自分が最も心地良いと感じるもの」
それを勧めている様だ。
「禁忌と言われているものを避ければ、一般的に良いものをその時の好みで選ぶのが良いと思う。匂いの好みも変わってない?」
「うん。前は好きだった少し甘めの香りが今は全然ダメ。」
「そうね、すっきりする方が良いんだけど、柑橘系もキツすぎるとアレなのよね…。」
「わかる。」
「フリジアに貰った渋めのやつがあるから今度持ってくるわね?少し珍しい香りなんだけど、初期なら落ち着くものが良いと思う。」
「えっ、渋いって気になる。ありがとう、楽しみだわ。」
ふむ
なるほど 確かに?
えっ
フリジアさん?
レナ そことも仲良くなってるの??
流石。
確かに経験豊富なところに聞くのが
一番いい もんね
うん
「で、ヨルは。本当に変わらないけど、相変わらず化粧水は同じものを使ってるの?」
「 うん? うん。 」
「大丈夫?説明しようか?」
「ああ、聞いてたとは思うんだけど多分翻訳してるのよ。」
私の取説をリュディアに説明しているレナは
とても優しい。
そして確かに「質問の経緯を説明してくれようとするリュディア」も優しいけれど
私の中では「自分とみんなの時系列」を世界に合わせ直す作業が行われていて
それが整うまで「考えるポーズ」をしながら。
レナに「そうだよ」「ありがとう」の視線を送りつつ
瞬間的に行われている「無数の眼の総合」が「かたちを成していくところ」を 視る。
「変わっていない」様に観えて
着実に「時を重ねている 表面の質感」
「成長過程」が「落ち着き」に
「元気さ」が「艶」に
「熱」が「温かさ」に
それぞれが「纏う空気」を「重ねた経験分」だけ増したこの光景は
確かにそれぞれ「距離」は 違うけれど。
私から観ると納得の結果を表していて
だから「その間にあるそれぞれの事象」を視、質問をしながら「自分の思うこと」を 言っていく。
そして「その主観」は 完全に私目線だけど。
ここでは「それ」が、最適であるし
何より私のことをわかっている三人に話すのである。
イストリアとは また違った角度の彼女達だけど
三人三様の角度から私の言葉を解きほぐし、それが素敵な形で纏まるのは間違いない。
だから 安心してスペースを眺めながら。
「いろんな私」が集まって編まれた景色を観ながら
「その様子」を話し始めた。
「 肌。 うーん、肌って言うより全体的なことなんだけど。 エローラの場合は多分、変化に合わせていくと言うか 「二人での在り方を探っていく方向」が、いいと思う。 「問い掛けながら進む」と言うか。 ほら、ルシアさんのところも何種類かあるじゃない? それをゆっくり少しずつ試して、レナのも加えて。 それで「新しく必要なものを探る」んだよ。 体が変化してるから、勿論必要なものも変化してるんだけど それは必ずしもみんな同じじゃないから。 根気良く試すことだね。」
「匂いが嫌いなものは試さなくていいわよね?」
「 ああ、無理だと思うからやめといた方がいい。 食べ物の好き嫌いってそんなに無いよね? だったら、そこから連想する感じが一番いいかなぁ 」
「えっ、それってどうして?」
「 う~んと? 私の中では「必要成分」が「栄養」だと思うから なんだ、その「この過程で必要になる材料」ってあるじゃん、あの オイル作る時に加えるハーブのバランスみたいなやつ。」
「ああ、マジョルにはリルを入れると柔らかくなるみたいなこと?」
「 うん、多分 それに近い。 完成形のバランスを取る為に必要な材料があるんだよ。 それを足していく、若しくは引いてバランスを取る。 ホントに感覚の話だけど、多分妊娠時はいつもより鋭くなってる筈だからイケるんじゃないかな?」
「……ヨル?」
「 ん?」
流石のレナは 私の言いたいことを素早くキャッチして
「オイル調合」に合わせ脳内シュミレーションを始めている。
これからエローラや姉さん達に「どう活かせるか」、しっかりと自分の中に落とし 検証しているのだろう。
そのスイッチは押しておいたので、後は聞きたいことがあればその都度質問してくれる筈だ。
その間に「もしかしての目」をしているエローラとリュディアの誤解を解いておくことにする。
「 うん、いや?違うんだけどね? ん? 違くはないのか??」
そして「私が妊娠しているのか」、
その疑惑を解消しようとした瞬間
「していない」と「したことはある」が混線して。
一瞬、止まってしまった「瞬間」が
二人の疑惑を深めたことが面白くて
クスクスと笑いながら。
とりあえず すっきりとした
「否定のいろ」を 晒しておいた。
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