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23の扉 新世紀
帰り道
しおりを挟む「じゃあ、またね。」
「 うん、ありがとう。」
青の館、移動部屋にて。
リュディアと手を振り別れた私は「独自の道」へスルリと入り込み
「狭間の薄暗さ」を楽しみながら。
「リュディアが通る 普通の道」
それも眺め、「あの時はぐるぐるしたなぁ」なんて思いつつも テクテクと進む。
この後、リュディアは目を瞑っていれば「銀の区画」へ出る筈だし
私は「自分の任意の場所」へ跳べる。
ふむ。
やっぱり 面白いな。
実際、この移動方法を「今の眼」で観ると
リュディアは「デヴァイへ繋がる裏道」と言える次元の狭間を通るのだけど
私は「無限の狭間」を通っていて
自分が出たいところへ出られる、「特別な場」を持っているのが わかる。
今だって 「なかみ」を整理する為に。
みんなは くるくると働いていて
それを治める為に狭間が協力しているのがわかり、
私はきっと「ある程度のこたえが出るまで」、自分の場所へ辿り着くことはない筈だ。
「 多分、ね 」
そう、「日常」へ戻れば。
「この色」は薄れるし
どうしたって「視点」は散りやすくて
私は 「何食べようか」とぐるぐる「現実」を回し始め
「可能性と結び付いたいろ」は少しずつ 褪せてゆく。
だから それを踏まえて。
「狭間が導くところ」へ 身を委ねながら
「今の自分のなかにあるもの」、
それをふわりと保ちつつ テクテクと歩いて行った。
う~ん でも
別に
「整理する為に なんか観たい」とか
今は 別に
ない 気がする
ごちゃごちゃしてる訳じゃない んだよね
多分
なんか
ただ 時間が必要 ? みたいな
なんだろう
「わかっちゃ」いる
「大事なところ」は まとまってる
それで、
それを、
「受け取る」?
いや 「受け入れる」? か?
「受け入れてない」訳じゃないんだけど
なんか
なんだろう、「しっくりくるまでの時間」だよね
それが なんか
ちょっと
今までと違う
なんだろ
なんだろうな ~ この
「受け取ったインスピレーション」を
「自分に落とす瞬間」
今までと なにが 違うんだ ?
「 ふむ。 」
くるくると 光達がスペースを走り回る、中で。
その「通り抜けた光の領域で拾ったカケラ」を明晰君が編んで
「私のわかりやすいかたち」に仕上げようとしているのが わかる。
それは「これまでのぜんぶ」の中から
「このポイントに関連するいろ」を抜き出し
「今にぴったりな感情」「感覚」「事象」に当て嵌める場面で
「成る程」と、思いながら観ていると。
「 ああ、なるほど。」
ポロリ と「その全体を観ている視点」からこたえが落ちてきて
「自分が何に変化を感じていたのか」、その大事な場面が 視えてきた。
「光」が「感情」と結びつき
「思考」を経て「行動へ至ること」
今 スペースに廻るのは「その図」で
「いつもの馴染ませてゆく行程のなかみ」、
そして「実際に自分がその行程の中にあるという実感」、そのものだ。
「 なる ほど ?」
テクテクと まだ「薄暗い狭間」を歩きながら。
ひとり、頷いて自分の胸に手を当てるけれど
確かに私の中には 今
「いろんないろ」が渦巻いていて
それは色のない「思い」だけれど
「感情」ではあるから、整理が必要なものだ。
そう、古くからずっと「密接に関係していた私達」は。
「光から 波へ転換する途中」に余分なものを巻き込みがちで
私は「そこ」を慎重に扱い、落ち着いた「泉」に仕上げていく必要がある。
そして確かに「感情」は 「波」で「海」で「泉」で「水」であり
そこが透明で凪いでいないと 明晰な思考は生まれず
適切な判断はできない。
その、次の段階
「大気」「空気」「気」「風」への転換に混乱を含み、結果「地へ至る世界の状態」へも混乱を来すからだ。
ああ だから か
成る程 ?
一度 ピタリと足を止めて。
胸に当てている手に視線をやり、「そのなか」をじっくりと視てみるけるど
確かに「私の中に生まれている泉」は「僅かながらの抵抗」を示していて
その原因は「過去の記憶」、即ち「自分に対する疑い」だ。
そう、「眠っている細胞を起こす」や
「三点合一の視点を完全適用する」には
まだ時間が必要で
「その粒子」を積んでいかなければ ならない。
だから そのひとつひとつを 丁寧に解して。
「自分の中に生まれた泉」を 先ず
"無条件に受容し"
それを「大丈夫だ」って。
丁寧に 丁寧に包み込んでいく 必要があるんだ。
「 真珠、 だよね 」
いつか どこかで見た「その行程」が過ぎり
「いつかの私」がふわりと「自分」を包んでいるのが わかる。
だから それもまた 丁寧に受け取りながら。
留めていた足を また動かして
薄闇の中を 静かに進んで行った。
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