透明の「扉」を開けて

美黎

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23の扉 新世紀

日常にある発露

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 さて
 「幾重にも重なるレイヤーの様な"自らの層"」を
  昇ってきたであるが

 相変わらず「やること行動」に 変わりは なくて。

ただ「その質」が変化した日常を、より丁寧に行うだけであり
 だから今日も
せっせと「インスピレーション」を地図に書き留めて いる。


「    、 よし 今日はこれでオーケー。 そうね。 ふむ 」

 そうして「今日描いたところ」に区切りをつけ
  全体を眺めると。

 「現在地今の自分」と「記録の中の自分今描いているところ」は
  三、四ヶ月離れているのが 観える。

「   そう、 ねぇ 」

 その「標として記された 自分の感覚」を辿りながら
「全体の流れ」を掴み、実際の事例を絡め「自分の足取りを描く」のが今の仕事だけれど
 今 が気になったのは
 「押印」「繰り返しの多さ」で
やはり自分は「沁み込ませる為の時間を積んできた」、という事実だ。


「  ふむ 」

 だが
 そう、「それ自体」は 「必要だったからやり」、
 「今 そうなった」から別にいいのだけれど
「これからは 描くものをうまく吟味する必要がある」ということだ。

  もっとわかりやすく言えば
 それは「古いものが含まれている」、ということで
は「この地図をふるいにかけて」
   「創造者の章を立ち上げていく必要がある」。

 もう、「序章は終わった」から。

 「主人公であった自分」を抜けて
 「世界を理解するステージを超え」
  「創造者である自分視点で世界を観ていく」、
 その段階に 今 来ていると いうこと事実なのだ。


「    なる   ほど ?」

 チラリと 窓の外の青空を観て
  地図を囲む神具達に視線を戻し
 また 地図をぐるりと眺めて「自分の段階」を
  確認してみるけれど。

「  ふむ 」

 勿論、「それ新しい行為」は
 「普段と変わらぬの行いの中から現れてくるもの」であり
 「なにかしようと思ってやること」ではない。

 だから この「いつものパターン」に終止符を打ち
 その返事の様に「クルル」と鳴った、お腹に合わせて。

 「うん」、と頷いてペンを置き
  食堂へ 向うことにしたのであった。











「  」
「     」

「  」
「    」
「    」

 こうして「みんなの話」をなんとな~く、掴みながら
「美味しいスープ」を ゆっくりと飲んでいると。


  "「自分」は 何処に行くんだろうな"って 思うし

 「世界世間から 浮いている私」が不思議に観えるし

 「それって 面白いの?」と言う「いつかの自分」も観えるけど、
 「それでいい」のもわかるし
 「それしかやりたくない」のも視えて
 「ここからの自分」が「ほんとうに異界にいく」のが わかる視える


 それは なんて言うか
  「違う生が始まる」、
 ことばで言えば そんなかたちで。


 「世間世界」と道を違えた自分がここから分岐していくのが視えて
 なんだかとても ワクワクする。

「  ほぅ」

 お腹にすうっと落ちていく、温かなスープの感覚を
  味わいながら。

 「ドラマでもない」
 「感情いろの揺さぶりではない」、
  だが "とてつもなく美しい世界が始まる"のを
   想像してみる。


「   ああ 」

 そして、「それに気付く」けれど
ここからはほんとうに「私の世界」だから
 こうして「私が想像すること」により「世界にいろが反映され」、
 「いろんなものが 創られてゆく」。

 そう、「塗り替える」意外にも「想像すればいいのだ」。


「  あー 、意外と盲点。 」

 漠然と「観るのが仕事」と 思っていたけれど
確かにそれもそうなのだが メインはきっと「こちら」で
 私はここまで培ってきた「自分の美」を
  「」「のだ」。


「  えっ、 なにそれ。 良くない?」

「………おい、あいつの行動も見ておけよ。」

「まあ、今更大丈夫じゃないか?「なにかが起こったとしても」、直接の関与じゃなかろうよ。」

「お前はまた、面白がって。大体  」

 
 そうして「ウキウキ」を声に出した私に反応する向こうのテーブルが なにやらまた失礼なことを言っているが
 それは気にしなくともいいし
千里が言う様に「直接なにかを起こすかたち」には
 ならないに違いない。

だから 「この日常に降ってくる閃き」を 大切にスープと共に腹に落とすと。

 「今日観たい 美しいものって なにかな」って
  考え始めて いたんだ。








   "なんか 透き通る美しいものが見たい"

 そう思ってやってきた魔女部屋の机の前で
 未だ「の視点」は ウロウロしている。


「    」

  「今 観たいもの」
    その いろ
       質
       感触の探求

  「自分独特の感覚」の、「その核」を探りながら。

   "今の ストライクゾーン"を絞るけれど

  その「培ってきた私の美」とは
 「決まったもの」でなく「なんでも良くて」
  だが
 「今の自分が一番
  そこが大切なポイントで ある。


 そう、「実際見ている」は 関係がない。

 だけど 「その 見ている時のいろ感覚」が重要で
 「今 見たい私のいろ」は
  「色」で言えば 青緑や 紺青
  「質」で言えば 職人仕事や真摯な祈り
  「景色」で言えば 聖品に囲まれた空間
  「浄」で言えば 清潔に浄められた場だ。

 そして「それを見て なにが出来るのか」だけど
 
 それはきっと「このパーツ感覚」を集めていけば
 「結果こたえが出るからわかる」し「美しいものが見れる」。


「   ふぅん? 「それ景色」を 「創る」のかな? そういうこと? 」

 「私の方程式」では「そうなる」のだけど

実際「それが どう出る顕現する」のかはまだ未知であるし
 何事も やってみなければわからない。


「  ま。 とりあえず 「やれ」って ことか。」

 そうして
 スペースにくるくると廻る、「そのいろ達」を集めるべく
 「そのヒントになるもの」を 思い浮かべながら。

 その「美しいもの達」が
  「これからの糧になるもの」だと嬉しくて、

 ニコニコしながら「その大切な美しいもの」を
  集めに 行くことにしたんだ。




 
 




   



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