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23の扉 新世紀
自分の気の済むまで
しおりを挟むこれまで「そうだと思っていたもの」が「崩壊」して。
「その瓦礫」が「消失し」
そしてまた「新しく再生するまでの 時間」。
「 う~ん、でも 確かに。 「崩壊」もして、「喪失」もしないと 新たに始めることはできないんだけど でも、「ない」訳じゃないんだよね。 「それはある」んだ。 ?こっち側だからなのかな? まあ、なにしろ「なかったことになるものは ない」。」
「ヨル、こっちは全部ガラクタだ。何かの材料にはなるだろうが、ウイントフークに訊いて使わないなら処分してもいいと思う。…後のこっちは、まだ使えるやつだな。だがここでは必要ないだろうから………まあ、何処か声を掛けて貰う様、言っておけばアイツらがやるか。」
「 ? ぁ、すみません。 ん?誰が ?」
再びの 薄暗いガラクタ部屋の中で。
じっと古びた「何かの道具達」を眺めながらそんなことを呟いていると、
真面目に検品をしていたベイルートから そう声が掛かる。
「ああ、ブラッドフォードだよ。若いのに道具を提供してる。バラしてもいいし、そのまま使えるやつもあるし、何かに役立つだろう。」
「 成る程。 じゃあ、その辺りはお願いします。」
「分かった。じゃあ俺は行くが、無理はするなよ?…………しっかし、よくもまぁこれを一人で片付けたもんだ 」
「確かに?」と 自分でも思いながら
ぐるりと部屋を見渡して。
「出来るところまではやった」、と達成感を感じていると
ふわりと白布の上から飛び立った玉虫色が
半分呆れながら感心して 明るい通路の方へ飛び去って行くのが観える。
「 ありがとう ございま~ す 」
その 私の声が届いていたかはわからないが
入り口から出る前に 一度くるりと回った彼の体がキラリと光に反射して。
「それ」が 返事に思えたから、
多分 それは そうなんだろう。
そして一人納得をして、「この区画へ残る他の部屋のなかみ」も 一頻り、想像し始める。
ふむ あそこは
多分「手を掛けるべきじゃないところ」だし
あっちは粗方片付けたから もう少し浄め
あれは終わった
だからそうね
「現状維持のところ」だけ 伝えておいて
あとは 「次」に移って いいかな 。
うん。
その「手をかけるべきじゃないところ」は
「誰かの思いの入った品々」があるところで
ある意味 それも「捨ててしまっても構わない」のだけど。
「なんとなく 今じゃない」感じがしたから
残しておこうと決め、また 折を見て確認してみるつもりだ。
そうして「また見た時に」、自分が変化していればそれも面白いし
「まだその時じゃなければ」、それはそれでいい。
そう、なにしろそれは「真剣に悩むこと」じゃなくて。
「今 そうしたくなければそれでいい」し
「ただそれに素直に従い また観ていけばいいだけ」なのだ。
「 うん、そうしよ 」
そして私は「自分がそうできることを知っているし」
「それをおざなりにし忘れることがないことも知っている」。
だからそれはそれで良くて
「ぜんぶ捨てても」「捨てなくとも」
それは「ここにある」し
だから どっちでもいいのだ。
「 よし、とりあえずは仕上げして すっきりしたら、「次」行きましょ」
だから 先ずは「自分のところ」を気の済むまでやってから、次に移れる様に。
「すべてを均し纏める為」、他の通路へ向かったのである。
なにを どこまでやるのか
なにを以てして「終わり」と して
なにを以てして「次へ進む」のか。
その「区切り」「終わり」「選択の決定」は
自らの感覚で下すしかないし
「その感覚」もまた
訓練をして身に付ける「技術」で ある。
「 確かに「そう観れば」「そういうこと」なんだよね。 「その 終わり」が見えないから? てか、そもそも「自分がなにをやっているのか」、わからない 捉えられない ってか 気にしてないから、「それが自分にとって正しい」のかが わかんないんだ。」
そうやって
中にある「以前の自分」の景色を読み取りながら。
埃を巻き上げない様、細心の注意を払って
全体の「浄め」がある一定レベルになるまで
静かに 箒を動かし続ける。
その「一定のレベル」とは
勿論「私の納得いく綺麗さ」だけど
それもまた自分の経験値から導き出される感覚のひとつで
「その場の現状に合わせた 最適」であるからして
「基準」がある訳ではなく「自分センサーに基づいた 絶対値」である。
これ以上 「腐海が進行しない 一線」
「あと少しだけ浄めれば すぐ使えるレベル」
「持っていても 負担にならない質」
そうしていつでも「消せる 軽さ」。
そう、
それは
「いつまでも置いておくもの」でもなくて
ある日突然処分する気になるものかも知れない。
だけど それも「浄めておけば」、
あとはお礼を言ってまた「次に送り出すだけ」であるし
「その選択肢も全然アリ」なのだ。
だから自分の範囲を すべてそのレベルへ持っていって。
"軽く 在り" "実際に跳ぶのだ"。
「 なるほどね 」
そうして「自分の範囲のどれもを」
「そのレベルに持っていき」
「維持して世話し」
「責任を持つ」。
それが「世界の主」であるし
それが「私の世界」である。
「 うん、あとは いや、どうしようかな。 う~ん面倒くさいけど しょうがない、モップでも作るか。 雑巾掛けは現実的じゃないしなぁ。」
そして
「結局箒だけでは納得いかなかった自分の性質」に
小さな溜め息を吐いて。
「適切なモップの材料」を集める為に
「違うガラクタ部屋」へ 探索しに行くことにしたんだ。
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