2,010 / 2,079
23の扉 新世紀
ちぐはぐ 2
しおりを挟む事実 「気付いていない人間」とは。
そもそも「ちぐはぐなもの」で
「それが普通」であり
「そうでなければドラマが楽しめないから
そうしている」ので ある。
ふぅむ ?
そして「その状態」をティラナに表そうとすると、
「見えないもの」を「かたちにして起こす」から。
事態は「ゼロから百の様に」途端に複雑に見え、
「それを把握する」のが難しく見えるのだ。
「 まあ、そう なのよね。 実際「形にしちゃうと」、ややこしいんだわ。」
そう、「実際の事態」はとてもシンプルで
「ただ本人が「自分が光だと意識していないだけ」」、
それだけの「こと」だ。
だけど「それ」を 状態として説明しようと思うと
「自分の本質に持ついろ」
「世界でやりたい選択肢」×2
「今の自分」×2
その「いろんなの自分」の説明から始まって
「それがてんでバラバラである」という、「実感」が必要になる。
そう、
この「表と裏の違い」を自分の中で明確に捉えられていないと
「ずれてるの意味」が わからないからだ。
まあ きっと
「みんな何処かへ行ってるのか」という質問が出るこの子ならば
「そのバラバラの意味」は わかるだろうけど。
そもそも「自分が光だと認識していない人間」は
「ただずれているだけ」で
そこに特別な意味はない。
だから言動は一致しないし
思考と行動も乖離しているけれど
「そもそも自分が何をしているのか」、捉えられていないだけで
「まだ ほんとうの自分へ至る旅を始めていないだけ」である。
稀に「一貫性のある人」に出会うこともあるが
それは「ただ気付いている人」なのであって、そういう人とは普通に会話出来るが
「気づいていない人とほんとうのコミュニケーションは成立しない」。
そして事実、まだ世界には「気付いていない」、若しくは「目を逸らしている人」の方が圧倒的に多くて
だから私も こうして旅に出てここまで来た訳だし
「自分のレンズ」を獲得して、世界が高くから観える様になったのだ。
ふむ。
だから ある意味「ティラナの疑問」は
「来るべき時に齎された疑問」とも言えて
「そのこたえ」を最適に出せるから「今ここである」と言える。
なるほど。
まあ 「人間」 ややこしいものだし な?
でも「そう言うんじゃなくて」、
なんか あるでしょ ホラ
うーん ?
まあ「わかりやすく」というか
「要点をシンプルに」、言う必要は あるな
なんせ こんがらがりやすい内容
そうね その「×2」の部分か
先ずは 「そこから」かな。
キッチンの片付けが終わって。
熱々のおかわりを持ってきて、私の隣に座ったティラナは
「今から私が喋ること」を知って 既に話を聞く体勢になっている。
「 うん、あのね 」
だから 先ずは「事実だけを簡潔に述べようと思って」。
"私に 視えている真実"を
そのまんま話し始めた。
「 とりあえず。 基本的に、みんな「思ってること」と「言ってること」が違うのは、わかるよね? んで、それはある程度当たり前のことで、それはティラナもそう。 私も 必要に応じてそういう時はある。 でも、それが悪いんじゃなくて、そもそも「それが普通」なのが ちょっと?おかしいんだよ。 まあ、そのちょっとが大分になってここまでこんがらがってるんだけど。」
「うん、なんか。「あの子好きじゃない」とか、思ってても言わないもんね。」
「 そうね。それに近い。 気遣いからそうすることもあるし、自分が嫌われたくないから相手にいい顔するとかもある。なにしろ人間には本音と建前っていうのがあって、「そのまんまストレート」だと生き難いのが 「今の世界」。 うん、なんでもかんでもそのまんま、言っちゃったら。 過ごし辛いのは わかるよね?」
「うん。女の子のグループとか、面倒くさい。」
「 まあ そうね。」
この様子を見ると
ティラナは 虐められている訳じゃないだろうけど。
そもそも自分がその環境に馴染めなくて、私に話したかったのだろう。
確かに私も「そのいろ」には覚えがあるし
「世界の中で浮いている状況」は やはり自分に違和感を抱かせるものである。
「 それでね。 簡単に言うと、「それはそれでいい」の。 他の人のちぐはぐは、放っとけばいいのよ。ティラナは自分が居心地がいい所にいていいし、あまりにちぐはぐな友達なら距離を置いておけばいい。 無理しなくていいの。全員と仲良くしなくてもいいのよ。」
「 。」
この 私のことばに
驚いた様にぱっちり開いたお目目が 可愛い。
「 あのね、嫌われるかも、とかは まああんま心配してないかもだけど。 嫌な顔されたくない、とかそういうのはあるよね? うん、そう みんな自分の思い通りにならない時、一瞬でも「その色」出すからね。 それを見るのは嫌だよね、わかる。 でも、ちぐはぐな人には。 どんなに自分が完璧だと思う対応をしても、おかしなことになる時はあるのよ。 全部向こうに合わせてるのに文句言われたりとか。だから、気にすることないのよ。 そういうものだから。」
「 ん? いや、「そういうもの」って言うか 「ちぐはぐって そういうこと」、なのか。 とりあえずそれは放っといていい。」
「うん。………」
「 で。 そこからが本番なんだけど。」
「え?」
「 ティラナは、その「なんで?って思うこと」とか 「ちぐはぐだなって思ったところ」を、自分もやってないか、観ればいいの。まあ、約束を破るとか嘘をつくとか?そういうのは無いと思うけど、自分がそうじゃないと思ってるのに みんなに合わせたりとか。 例えば今日、公園で遊ぶのか 友達の家に行くのかとか、そんなのはどっちでも 結局行っちゃえば楽しい部分でもあるけどさ。 ほら、譲れない時あるじゃない?」
「………色を塗る時、青を貸しちゃってるから「それ」が戻ってくるまで待つ、とか?」
「 確かにそれは素晴らしい例え。 そう、自分がその色を塗りたい時、妥協してはいけない。」
つい、「美術関連」になりチカラが込もってしまったが
ほんとうに「それ」は「そういうこと」で
小さなことだが「大きなこと」を
蔑ろにするのが一番 よくない。
きっと ティラナは「そんな瞬間」を 経験して。
「自分が青を塗りたい気持ち」と
「仕上げまでの時間」、その狭間で選択を迫られ
自分なりに、その時 こたえを出したんだろう。
そして「その小さな決断」を美しく積み重ねて
瞬間は編み込まれてゆき「自分の道」というものは出来る。
「 うん、それでね 」
そして つい脱線しそうになる「自分の頭」を
ポンと真ん中に戻して。
「肝心要の話」をする為に
くるりと向き直ったので ある。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます
天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。
王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。
影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。
私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる