透明の「扉」を開けて

美黎

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24の扉 クリスタル

新世界のやり方

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     「永続的な世界」

    「美しく循環する世界」


   それは 確かに「傾きのない世界」で
   「なにも失われない世界」で。


  みんなが「好きな時に形を変えて在れるところ」で
  「新しい次元」に 違いないのだ。


   「食物」が 形を変えて
   「私の栄養」になってくれる様に。

  ここからエネルギーは形を自在に変え
  あらゆるところなかみを循環し
   美しく廻るに違いない。

  

「   ふむ? こんなもんかな 」

 だから「そんな想像」をしながら伸ばした光の出来栄えに
 目を開けて満足して。

  まっさらになった 白い天井を観ながら

「ありがとう」と「光の前借り」に感謝し、道具を片付けて 礼拝堂を後にした。




「   そう、ね。  「伸ばした」って言うか 「こうするという約束を履行させた」? でも、「ないものを発生させた」んじゃなくて 「あるものを使ってる」のよね。 だから「光のやりくり」に近いんだけど 」

 帰り道、「自分が なにをしたのか」
つらつらと記録クリスタルを再生しながら
「感覚」をそれ実際に合わせてゆく。


 実際「私が想像を使うのが上手い」のは
 「この行為」をずっと昔から積み重ねてきているからで
多分「この今の私」に なる前から。

 「記憶記録を取り出しては眺め」
  「後悔を反省に変えて修正し」
  「こうすれば最善だったシュミレーションをして」
  「次に繋げ」
  「それを最善で実行できる自分に」からだ。

そして
 今 視ているのは「さっき自分が白い壁を伸ばした方法」で
 エネルギー的に裏側では何が起きていたのかの検証であり、
 これをやるから「道理になるもの」、それである。


 そう、「かたちないもの」を「形にする」には。

 それを 「なぞってなぞって」「繰り返して」
 「形として顕れられる様にする」こと行為が必要で

 それを繰り返して自分の手法にすれば、後は自由に取り出して使えるのだ。


 そして「このやり方」は
これまで「石」や「まじない」を使って自分のチカラを行使していた「私」を超えるやり方でもある。

 「実際 なんとなく使状態」から
 「完成形を」という
  一段上がったやり方で

 「新しい世界の自分の在り方」を示す初手であり、
せかい可能性を自在に扱うこれから」を示唆した方法なんだ。


「    ふむ 」


   「光のやりくり」

 さっき 自分でそう表現したけれど
 
確かにあの「光を伸ばす」は
 「自分の仕事行為の延長線上にあるもの」であり
 「せかいと私は約束をしているから そうしてくれる」、そういう話だ。

 そして もう少し言えば
 その「伸ばした分の光」は「前借りした」のではなくて
 いつかも思った「その時 形にならなかった光」、
 それを使っていると 言える。


 そうなのだ 実際 私に「光貯金」はいっぱいあって、
それを無意識で引き出し 使っていたとも言える。


    その「ある」という感覚

  
   だからこれが「そうなのか」と思って。


 「大きな納得」を抱えたまま緑のバスルームに寄り、
すっきりしてから 虚空へ 静かに帰って行った。





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