2,036 / 2,079
24の扉 クリスタル
光の時間
しおりを挟む今 「少しだけ「私」に 時間が必要だな」
と思って。
青の浄めを終えた私は
「自然の吸える」、森の小屋へ出向いて来ている。
別に「これ」は
「なに」、ということではないのだけれど
礼拝堂という「あそこの要の網」を浄め終えて
「自分に区切りを付けたかった」のだ。
この「本来 何もない世界」において。
「自分で付ける区切り」とは
「ゼロベースに線引き」「下書きをする行為」であり
「楔を置き かたちを整えていく作業」で
ここをおざなりにしてしまうと「その上に大きなものが創れない」、"基盤部分のはなし"で ある。
「 そう、ね。 だからこれは 「必要な 時間」。」
窓から差し込む午後の陽光で暖まりながら
いつの間にか丸まっていた 背中をぐっと戻して。
ほうっと 大きく息を吐くと、顔を上げ
首を回して遠くに観える薄雲が「照らされている様子」を愉しむ。
それは 勿論「木々の隙間から観えるほんの少しの景色」だけれど
光を受け 煌々とひかる金色の雲と
その影になる厚い雲の灰色
その「対比」を観ているだけで 満ちているから。
"ああ 有り難いな"と思うと共に
「ただ景色を味わえる様になった自分」にも 満足する。
そう、こうして 思えば
「なにかしていないと手持ち無沙汰だった自分」が殆どだから
こうのんびりと「存在を愉しめること自体」がまだ、不思議で有り難いのだ。
しかしこれも 今だけのいろで
そのうち普通になるだろうから。
存分に「今だけのいろ」を味わい、それを経てまた「変化してゆく自分」も 視る。
"ただ 「自分である」こと"
"すべての中に在る
「私」と「世界」を
ただ味わうこと"
そして
それを 真ん中へ映し
「その自分」も 愛おしく眺めたならば。
その"光の時間"を通してわかる、自分自身と世界の関係性に
ゆっくりと感謝して 「在ること」を実感する。
「 ふぅ む。 」
そうしてしっかりと
「次の流れ」に応えられる様
スペースを どーんと空けたならば。
その心地良い「空」に浸りつつ、
緩りと 準備を進めていたのである。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる