透明の「扉」を開けて

美黎

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25の扉 発光

根幹

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  うちの庭は「なんでもない庭」だけれど
 面積だけは中々、広くて。

 美味しい梅干しになる梅の木や 姫林檎の木
 雪の中で美しい椿や 木登りに不向きな百日紅など
 沢山の庭木もあるが、小さな畑もあったりと
 「なんでもあり感全開な庭」で ある。


だけど私は 「その雑多感」がなんだか好きで
いろんな植物の中を隠れながら「せかいに紛れ込んでいる」のが好きだったし
 思えば朝はいつも、その景色の中にいた。

 だから「そのぜんぶ」に意味があると思って
 「その時の意識」に浸りながら
 「その私が纏っていたいろ」を 具体的な「ことば」にしてゆく。



   "できる"
          "やれる"


    "「知っている」感覚"


  "呼び出して使える能力チカラがあること"

    "跳べる"   "成れる"


   "本気で思えば 「不可能はない」ということ" 。



「  ことばにすれば。 「そう」、なんだよね。 「不可能はない」というか。なんだろ、謎の自信? 万能感、 思えば朝が喋った時もびっくりしたけど、それはそれで「当たり前」って言うか。 今観れば、なんであの時「私」、驚いたんだろ? 」

「………えっ、その時の話?…まあいいわ。あの時のあんたはまだ、覚醒してなかったものね?しょうがないわよ。」

「    「覚醒」。 」

「うん、そう、まあ。覚醒、でもなんでもいいんだけど、「あるとは思ったけど信じてなかった」?難しいわね、言葉にすると。でも、分かるでしょ?その感じは。」

「  うん、確かに。 なんだろうね、「そうは思ってたけど 信じてない」って。」


    ある とは思っていたけど
     信じていなかった

  その、朝の言葉はとても的確で
 確かに「その時の私」はまだ とてもちぐはぐで。

 殆ど「自分のことをわかっていなかった」と 言える。


「………まあ、不思議な現象だけど。仕方ないんじゃないかしら。だって生まれてから、一度も。「知ってるけど見たことない景色」なんて、難しいわよ、どう使うかなんて。それに、怪異は遠ざけられて久しかったから、周りの空気も強固になっちゃってたからね。…特に「生死」絡みの本質から遠ざけられてからは、またその流れに拍車がかかったし、だから限界が来てるとも言える。結局人間ひとは、それを受け入れなければおかしくなっていくしかないのよ。」

 しみじみと そう語る「朝の声」は
 「せかいの声」として聴こえ「私の道」をここでまた押印し
  「歩んで積んできた」をまた 強く強固に光らせているしている
  

「   サイクル循環に。 逆らう、からね。」

「そうね。でもそれを超えてあれば、こうして自由に存在することができるし、あんたみたいに旅も出来るってワケよ。」

「            ん ?」


       それって ?


「なに、鳩が豆鉄砲みたいな顔してんのよ。………だ~か~ら~、私初めっから言ってなかったっけ?依ると私は「おんなじ様なもの」だって。………ん?具体的には言ってなかったのかな?いや、でもそんな感じのこと、言ってるわよね?まあみんな、そもそも人間ひとだって魂が入ってるだけの器で。それを「どう動かしていくか」、だけでしょう?」

「  う、うん。」

「だけどそれを知ってるか、知らないか、いや、覚えてるか覚えてないか。そういう事だと思うのよ。…それで、それって具体的な記憶じゃなくても「そうできるかどうか」、「そう考えて動くかどうか」、染み付いたもので行動は決まるし進む先も、違う。」

「   なる  ほど ?」

「そう、だから、記憶があるとか無いとかじゃなくて。魂に刻まれていて、体に染み付いているものが根底にあるから、あんたは素直にここ扉の中へ入って来たし、ここで自分の本当のことを探して見付けられたのよ。…だって、全然、初めっから興味もなくて、信じていなかったら。そもそもこんな扉の中入らないし、普通の、日常の、生活が続いていた筈だったのよ、多分だけどね。」

「    確かに ? そう、だよね。」


 この 「朝の言っていること」は。

 私が辿って来た道を 逆から見た話で
「そもそも私の中に「向こう側無限の光を信頼する芯」があるから」
「今 ここで」、
 そういう 話だ。


 そう、
 正にそれは「シンプル」「簡単」「そもそも論」の
  「思ってたんと違う」、""で。

  簡単に言えば
 がずっと持っていた、
 「私達って そんなもんじゃないよね」という      
   「圧倒的自信」「万能感」

  
  「それがあるから」「こう創られた」、そういう話なので ある。


「   ん? だよね?  そういうこと? 」

「まあ、あんたがまた何を考え始めたのかは、分からないけど。結局、初めっから決まってたってことよ。あの扉に入って行った時から、ね。いや、「生まれた時から」か。」

「   この、こたえが。 」

「まあ、そうだわね。だってそれ以外、求めてたこと、あった?」

「   いいや、ない。」

  勿論、「私の求めていたもの」
 それはこの旅の中で沢山、あったけれど。

 そもそも、それは「この芯の手前にあるもの」と言えて
 やはり辿、「そういうこと」なのだ。


「フフフ。だからそういうことなのよ。なんだかんだ、色々やってきたし、あったけど。大事なのは、迷っても泣いても。進んできたのはあんたの中に、そのでっかい芯があるからで「自分の中にある絶対」を、信じてたから、ここまで来たってことなのよ。「疑い」、よりも「大きなもの」。言い換えれば「信仰」、みたいなものね。」

「  うん。 」

「一番、大きなものが。結局最後には、世界に反映されるのよ。」


    

        確かに 。


「    ふ む 。」

  つい、唸ってしまうけれど
 今 せかいが 私に齎しているものは。

 さっきまで考えていた、
  「に今 ピタリと嵌ることば」
 
 それが「ことば」じゃなく「"この"であること」を指している。


    そう、
   私はここから
 「標語を掲げて進む」のではなくて
 「この器から漏れ出すせかいで世界を形創る」のであり、
  「

 そしてこの 
 「朝の言葉の総括」は 結局。

「その創り方をという気付きの視点」で
  
 いい加減、
 「"初めに始まりを 光ありき光から"にすればいい」
  そういう、ことだ。


「   うぅむ。 」 

 そして 気の済んだ顔をした朝は
そんな私の顔を見て会話の終わりを察すると
 「ポン」と地面へ飛び降りて
「じゃあね」と言いながらも 水路脇をテクテクと歩いてゆく。


「  うん、ありがとう。 また、後でね。」

 だから その後ろ姿にそう声をかけて。

 結局
  「そもそもの そもそも論」を浮かべながら
   深く 頷き

  ほうっと息を 吐いていたんだ。






 
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