透明の「扉」を開けて

美黎

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25の扉 発光

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「でもね、だから逆に言えば。家の為に、とかこれまで通りの「お茶会名目での出費」、そんな物が抑えられてて。ルシアの所やうちに回ってきてると思うのよね。」

「   成る程?」

「実際、エローラの知り合いにもまだ結婚してない人いるみたいだし。…以前はそんなの考えられないって言ってたけど、みんなが自分にお金と時間を使える様になったんなら良い事だわ。まあ、まだ一部だけどね。」

「 うんうん、そこから派生していくからね。 」

「…………ん?なんか落ち着いてるわね。………この辺りは予想内って事なのかしら。」

「   ふふ? 」


  暖かい部屋の空気と 柔らかなレナの声
  リラックスできるお茶の香りと世界のいろんな話
   そして
  私のせかいスペースの展開。


 それはずっと 同時展開していて
 美しく絡み合い、その都度変化を見せていて
 に「なにか」を齎して表しているのは わかる。


「………そうねぇ。」
 
 そんな会話の最中、私の事を見ながら考え始めている茶の瞳は
相変わらずくるくると好奇心旺盛に動いて、輝いている。

 だから 
  も「その輝き」を受け反射しながら。

 「満たされることにより 補充補完されてゆくせかい」を思い、その心地良さにただ 拡がってゆく。


「でね?最近売れてびっくりなのが、先ず椅子。椅子よ?でもただの椅子じゃなくて、エローラとかヨルにピッタリの「作業する人用の椅子」なの。ほら、いつも背中が痛いとか肩が痛いとか言ってるじゃない。それを上手く支えてくれて負担が無いとか。シャットに行って帰ってきた職人が作ってるらしいわ。…私もこないだエローラに座らせてもらったんだけど、あれはヤバい。うちの仕事が無くなるかもしれない。」

「  アハハッ、急にそうはならないでしょ。 でも私も欲しいな。 」

「そう、それがねこれまでに無い様な「椅子の値段」よ。勿論、その効果を鑑みれば安いかも知れないけど。でも、ほら。………今までそういう世界常識じゃなかったでしょう?なんて言うか、「それより他にやる事がある」「先にお金をかける事がある」、みたいな。」

「   うん」

「だからね、そんな色々も含めて。私も店をやり易くなったし、街を歩いている人も軽くなってる気がするの。………勿論、そうじゃない人もいるけどね。」

「 ま、少しずつ、だよね。」

「うん。それでさ  」

 
  レナの話を前に 「私のなかへ温かく拡がるいろ」は。

 「新しい道へ向かい 歩き出した達」の様相を示していて
 「その辺り」がぐんぐんと拡張されているのが わかる。

そして それと対照的に。

 「そうじゃない人もいる」、と表された部分は固く、
 「拡張されること」はなくて
 「ずっと縮こまったまま」なのがわかる。


 そして「その網目」を抜けると、
 「それを上から観ている自分」がいて
  「これからの動きエネルギーの使い方」を思案すると共に
 「」、視ている「わたし」が いるんだ。


「    ふむ ? あ、ありがとう。」

 丁寧な手つきでおかわりを淹れてくれる彼女に相槌を打ちながら
「実際 自分がいるところ」をきちんと的確に認識する。

 そう、
 「そこ」は 「何度も繰り返した正しい位置」で
 「自分が「世界でなにをするか」ではなく」、
 「自分の位置」である。

だから「具体的に繋ぐ」と言っても
 「自分がえっちらおっちら動く」ということではなく
 「
 「そう成ることを知っていればいい」。


  そして 今視えているのは
  その「段階の層」で

 「固まっている世界の様子」
 「柔らかく拡がり始めている世界の構図」
 「それを齎す為に働く人々」の三層、プラス
 「そこから離れた位置にある せかい私の領域」で

 しかしその「世界」と「せかい」の間にも「幾重もの層」が存在するのが視えて認識できてきたのだ。



     ふむ?


     しかし。


  「それ」はきっと 「前からある」よね

    だけど「それが 今、視える」

         ふむ


   んで?
      「私が」「具体的に」
      「なにかしら動くんじゃない」として

   そうなると、「この 間に視える層」は。


    「なんで 今 こうやって視える」んだ?



「せかいの中にいる」ということは
 「こたえのない疑問のこたえを探すこと」に似ていて
ある意味それは「が決めたものがこたえになる」と 言ってもいい。

 
 そして
 「だから 結局 どうなんだ」、と
 私が迷子になりそうな時に。

きちんと「ことば」が聞こえてきて、
 は「視点のずれ」を 
  理解することになったので ある。


 
「それで?結局、ヨルは?いつもあんまり、自分の事は言わないけど。これからどうしたい、とかあるの?守りの刺繍をしてるから、やっぱり形としては、「女神」なのかなぁ。前からずっと「祈れればいい」みたいなこと、言ってたけど。……ヨル達は結婚…とかはどうでもいいのか。ていうか、もうあなた達「二人セット」認識だものね。雰囲気が似てるからなのかな。まあ、彼との事は置いておくとしても。なんか、自分の理想形っていうのはあるんじゃないの?」

「     なる ほど ?」


    そういう  こと  ?


 今、実際にレナの話を聞いている途中に。

は勿論、「その色々」を聞いてはいるけれど
 「その中にまで入り込んでいないから」、
 「自分のなかみも観察できるし」
 「今の状況を俯瞰している高い視点もわかる」。

 だけど 
つらつらと状況を眺めながらも迷子になりそうだった自分がいることも確実で
 なんでか「その理由」がわからな視えなかったのだけど。

 当然、それ理由は単純なことで
その「」は「わたしのこたえ」で あるからして
 照準が「世界の状況」に合っている時点で、視えないものなのだ。


「   な~る ほど? そりゃ、そうか。」

「ん?あるの?じゃあ聞かせてよ。口に出すと、実現するんでしょう?」

「   まあ、 そう、なりますね。」

 だからそのレナからのことば導きに 応えて。

 改めて「まるっと含めた自分の行き先」を
  視てみることに したんだ。






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