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25の扉 発光
ほんのりとした気配
しおりを挟むてか 「温室」って
こっちの方だったよね ?
なんで「ない」んだろ
迷った?
いや でもこの「空間」で
迷わなくない ?
「 え~、あの時確か「案内」について行ったから? でも方向は絶対、こっちなんだけど 」
実際この「まじない庭園」は そう広くない筈である。
「庭園を維持する」には それなりの力が必要な筈だし、このくらい「薄くなっている」ならば
余計「規模」は縮小している筈だ。
「 ま、とりあえず歩いてれば。 着くよね、うん。」
そうして気を抜いた途端、目の前の植え込みが捌け 「温室らしき屋根」が観える。
うん? これ 惑わされてた?
まあいいけど
どういう目的で なんの仕掛けなんだろうか
「防犯」「規模縮小」「最低限の守り」
そんな言葉がスペースを廻っているが、とりあえずのんびりし過ぎて遅刻するのも如何なものかと 足を早めて建物へ近づく。
「 あ。 大丈夫そう 。」
そうして
「中から聴こえる声」に馴染んだ色を聴きつけ、
一息吐いて安心すると。
まだ 「約束の時間」は過ぎていないと安堵し、ポケットの中へ「借りてきた時計」をしまって 少し足を早めた。
「う~ん、成る程ね。ちょっとは大人っぽくなったのかしら?」
「いや、殆ど変わってないわよ。髪型?この、服装の所為じゃない?これは大人っぽくて良いわよね、優雅だし。」
「イメージに合ってるかって言えば違うんだろうけど、自然と馴染んでるのよね。」
「 えっ 違う?」
「ほら、なんかこの服って「お淑やか」?優雅に大人しい令嬢が着てる様な感じじゃない。」
「確かに。」
「とりあえず髪もまとめて、口を閉じてれば大丈夫よ。」
「そうね。話すのはレシフェや彼に任せておけばいいしね。」
「 あのぉ 」
未だ 「丁寧な生活の中」で
「具体的な長寿の方法」は 編み出せていないけれど
「見た目が変わらない」のは ほんとうの様で。
今回は
「ヨルって一体、どうなってるの」というパミールからの声を受けた
ガリアとリュディア、プラス私の四人で
お茶会を開いている「ところ」で ある。
「最近は、ホラ、ねぇ?新しい事始める、っていうか「自分磨きの一環」で。服装以外にも気を配る人が増えたからかしら?ガリアが入れてるエローラの服が火付け役よね。」
「服装も勿論だけど。…なにか、「いつも通り」じゃなくて自由に選ぶ様になったのが大きいわよね。まあ、まだみんな様子見してる感はあるけど、大分変わってはきてるわよ。今度の祭祀が楽しみ!」
「ああ、「服装自由」だものね。それもまた思い切ったわよね。」
「………色を揃えた祭祀も素敵だけど。でも、みんなが思い思いの色を着てやる祭祀なんて、見応えあり過ぎるに決まってる。私、見るのに忙しくてちゃんと祈れないと思うわ。」
「 それはある」
「ヨルは出るの?」
「 いや? 多分、「見えるところ」には いないかな。」
「………まあ、そうよね。」
「アラルもいるし。」
「でもリュディアの結婚式みたく、また綺麗になるんだろうなぁ…。」
「あ~、今度は何が降るかしらね。」
そもそも
「私達の話」がひと所へ纏まることなどあり得ないし
「この派生が面白い」のが女子会だ。
パミールの手紙には「ヨルが変わらない理由を解明したい」なんて書いていたのだけど、その主題を取り巻く話題は 尽きることがない。
そんなこんなで みんな銘銘に
気になる話題を振っては「答えからまた派生する」を繰り返し
話題はどんどん 永遠に 拡大してゆく。
なるほど
やっぱり 「面白い」な 。
だから私は いつも通り「その様子」を眺めながら
「ボールがこっちに回ってくるまで」
のんびりと お茶を飲んで。
久しぶりの温室内を堪能しようと、辺りをくるりと眺め回していた。
「 ちょっと失礼。 」
「うん。」
「いってらっしゃい。」
「相変わらずね。フフ」
ある程度の時間は、そのまま座っていたと思う。
だけど、観れは観る程 温室の花々は庭園の花と少し違うのがわかって、「近くで観たい」という欲望がムクムクと湧き上がりついには席を立ち花を観に行くことにする。
そして「そんな自由な行動をする私」に みんなは優しい。
暖かな目で、それを見守りながら きっと「訊きたいこと」があれば声を掛けてくれるだろう。
まあ 私も
流石にずっと花だけ観るつもりもないけれども。
こうして中座するのはきっとマナー違反だろうし、彼女達ならば やらないに違いない。
「 う~ん、でも やっぱり 「観たいものは観なきゃ」、だしね。 ふぅん、成る程? 手入れがいいのかな?特定の人が世話してるのかしら 」
別に今更「お行儀について」、気にする様なタマでもないが
私が「ここでこうしてそう思っている」、ということは
やはりここはアウェイで。
「なんらか そう思わせる空気が存在しているということ」であり、
そう気付いたことで「自分の区画の自由さ」を 知る。
「 ふぅむ 」
そして
「自分の区画の空気」を思い出すとその違いがより視えてきて
確かに 私の区画に咲いているまじないの花は そのどれもに「チカラが満ち」、
「まじないだけれど生きているものなのだ」。
「 。。 ? 」
それは「生命」「自然の循環的に生きている」訳ではないけれども
「混沌の鍋」へ入れて金の蜜の材料にはできるし、ハーブティーにしても 美味しい。
だけど 「ここの花達」は 見た目は綺麗だけれど
「その材料たり得ない」のは わかる。
その「理由」は
「空間」なのか
「チカラ」なのか
「そもそも」全部は 絡んでいるのだろうけど。
多分、それは「明度」で
「手を掛けている人の透明度」みたいなものだと 思う。
「 だよね ? 君達、「同じ色」だもんね ?」
庭園の木々や花は「雑多な感じ」がして
「寄せ集め感」があったし、力は薄くなっていると感じた。
それは「誰」という責任者がない、「皆で保つ場所であるから」だろうし だからこそ「小さいエネルギーの寄せ集め」に観えるのだろう。
だけど この温室の花達は「同じ質の色を持っている」。
だからここは 責任者がいるのがわかるし、その人がきちんと責任を持って維持しているから、花数は減っているが 庭園のものよりは美しいのだ。
「 ふぅん ? これって。 どういうこと、なんだろうねぇ 」
そして 私がそう呟いていると。
「私達だってどういうことなのか、聞きたいわよ。ほら、そろそろ座りなさいな。」
「ヨル、お茶取り替えておいたわよ。」
「 あ、ありがとう。」
そろそろボールがこちらへ回ってきた様で
「花達の検証」を 後にして。
華やかなテーブルへ 戻ることにしたので ある。
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