透明の「扉」を開けて

美黎

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25の扉 発光

かたちのないこたえ

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 楽しかったお茶会を終えて、黒の廊下で二人と別れて。

 手を振るのを止め、振り返って「黒」へ向き直ると
 一人トコトコと静かに隣の区画へ 帰る。


 するとやはり 歩みと共に 
 自然に「今日のまとめ」が くるくると渦巻いて。

 「お茶会でのいろんな色」を 目の前の黒の上に展開し始めるんだ。



     結局、  なんか。


   やっぱり「長期スパンで生きる」とか
    「歳を取らない様に見える」とか

     なんや かんや

   「それ」って 「私の存在」、いや
    「生き方に付随してること」で

   「じゃない」し。


   そもそも「言葉にできることじゃない」のかも?

   いや 
  やろうとすれば出来るんだろうけど?


     ふむ   でも

   みんな私達

    「かたちのないこたえに慣れろ」って
        言ってたし な ? ?



 そうやって「あれやこれやと廻るスペース」を観ながらも
青いトンネルを潜り、自分の区画へ入って。

また 改めて「その空気」を、違いを理解し
 それも留めて青のホールへとそのまま進んでゆく。


「   うん、ただいま、 みんな。 そう、なんかね     うん。」

 その「ことばにならい なにか」を感じつつも
 惹かれるまま、大きな窓の側に寄って。

 「外の 冷たい冬の空気」を
 「だが 温かな春の陽の気配」も
 窓際に並べられたプランターに架かる光を眺めながら
 「それが齎すものはなんなのか」を 視る。



      ふむ 。


 そう、この「同じく光に向けて顔を傾ける草達」や
 「一方向から等しく当たる光と 影」
 「冬から春にかけての少し黄味がかった光」が
  表す齎すものは なんなのかって。

ずっと思っていたけど「この感覚瞬間」が「繋がり」なのだ。


  "「ほんとうのこと」へ 繋がる瞬間間口

  "「その感覚繋がり」を齎す、「世界」という景色"


 その「ずっと気になっていた感覚瞬間」は
今、ここで視れば
 ある時ピタリと「向こう本質側」へ繋がる「」であり
 「見えないけれど 存在している継ぎ目みたいなもの」なんだと 思う。


   この 
 "「広い世界というテンプレート」に存在する
   見えない 小さな


 それは 広く世界に張り巡らされた「物質的粒子と粒子の」で。


 古くから「異界への入り口として描かれた"ところ"」
 「妖精の国」や「不思議の国」へと繋がる、"何処かにあると言われている 入り口"と同じものであり
 「入り口」とはそもそも「」を比喩的に表したものだから「いろんな表現現れ」が あるのだ。


「   「本質」、「根源」  への。 繋がりの 「入り口」、「間口」だから気になってたのか。 」

 それは やはり「ここ今という」、世界にあって。

探さずとも「瞬間を丁寧に生きていればちゃんと視えるし」
「この瞬間」を拡大していく拡げてゆくことで、
 「せかい」が「世界」に拡がるのも わかる。


「   ま、結局。 「私のやること」って それだもんな。」

   いろんなことを
  散々 ぐるぐる 一生懸命、掻き回したって。

 やはりこうして、「自分の初歩的こたえ」に返ってくるのだから 「整理は必要」だが「考えること」はほぼ 必要ない。

「  ふむ。」

 だから 「やはりまた曖昧な かたちないこたえ」に頷きながら。

 「それでいい」 と飛ぶみんなスピリット達動き流れを観て
 ホッと ベンチへ腰掛けたんだ。







「   だから。 「結局、なんだ?」って ならなくていいってことなんだよね。 「かたちないこたえ」って。 」

 つい、ウダウダ言う「頭」からポイポイ余計なものを放り投げ
何度目かの「頷き」を経ながら テクテクと寝床へ向かう。

 あれから 暫くホールへ座っていたのだが
センサーお腹」から少しは食べた方がいいと知らせが来て、軽く夕食を済ませ
後は虚空へ放り投げようと 自分の場所へ帰るところだ。


  そして なんだかんだ、
  結局 がぐるぐるするのは。

 以前、気付いた"初めに始まりを 光ありき光から"を失念するからで、
 「長期スパン」も「人間ひととは違う時間を生きる」も
 「見た目が変わらない理由」も、そもそもがそこ根源から来ているから「ただそうである」という、
 真理をすぐ失念するからだ。


  "「存在」の向きを
  「本来原初」から「今」への矢印へ
          修正していく"


 このやり方が馴染むまでは 修正がまだ続くのだろうが
しっかりモノにして使えたならば、パミールの問いにももっと上手く応えれるのだろうし また新しい角度が視えるに違いない。


「   うん。 」

しかし
思えば
いつも「私の疑問」は 「結局すべてそもそも論」で
 それは初めっから"初めに始まりを 光ありき光から"だからなのだ。

「   やっぱり。 「反転」?「逆から観てると」。 わかり辛いんだわ。」

 その「自分の遍歴」をつらつらと浮かべながら
 「どの点でも結局 そういうこと」なのを確かめて、ひとりクスリと笑う。


「   ま、とりあえず。 結局総括しちゃうけど、 みんなは「自分の軸を見つけることがその道になる」って結果になったんだし? 結果としては上々、じゃない? うん。 流れとしてはとても いいよね。」

 「流れ」は勿論 「どう流れても」いいのだけど
 「スムーズに流れる」に越したことはなく、そうなれば世界も穏やかに進む。

「   そう。 時間  、じゃなくて 「流れ」は。 止めることができない からね。」

 「ある意味 時間を止めている様な私」は
 「時間を止められること」は知っているけれど
 「流れを止めることはできない」のはわかるし、
 「流れに逆らうこと」が困難や苦しみを生むのも知っている。


 今はまだ「大きく時間を止めること」は無いけれど
「瞬間を止める」ことは以前からやっている意識があるし、
だが「せかいの流れ」を止めることはできなくて、「それがいい」のが 「せかいの理」だ。

 そう、こうして
 「窓から季節の移り変わり」を知れる様に。

 「世界」は本来、自然に流れるものだし その恩恵があるから私達はここに存在している。

だからそれを、感謝し存在して生きて いれば。

 きちんと「せかいとリズムが合ってきて」、
 「己の本分を生かす為に流れが働き」
 「時間の尺度が変化し 個々に合わせて流れるのだ」。


「    ふむ。 うん、ただいま。 」

 そして「丁度辿り着く虚空」のタイミングの良さに
 ニコリとして 「すべて」をそこへポンと放って。

 大きく 息を吐いて
  マシュマロへ飛び込んだので ある。
  
 



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