透明の「扉」を開けて

美黎

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5の扉 ラピスグラウンド

マデイラと姫様の服

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しかし私がその理由を知るのは、すぐだった。


「しかしあのもやしっ子が女の子を預かるなんて、2人も大変だろう。自分の娘だけでも大変なのに、あんたうちに来てもいいんだよ。」


成る程。

神父であるハーシェルをもやしっ子扱い。
いつからの知り合いなのか分からないが、古い付き合いなのだろう。
言葉はキツいが、ハーシェルの事を心配しているのが青い瞳に映っている。

ハーシェルとおばあちゃんの関係も気になるが、私はさっきの言葉がもっと気になっていた。

似てるって、誰と?


「こんにちは、初めまして。ヨルです。エローラのおばあちゃん。」

「マデイラと呼んでくれ。いつもこの子の相談に乗ってくれてたんだろう?古いまじないなんてやり出して、懐かしかったよ。」

マデイラはそう言って目を細める。

懐かしい??

「マデイラさんはおまじないに詳しいんですか?」
「いやね、古~い友人が昔やっていたんだよ。同じまじないをね。思い出して懐かしくなったのさ。あの頃は若かったね、私達も。ヨルはセフィラという親戚はいないかい?」

似ていると言った人だろうか。
しかし名前に聞き覚えは無かった。

「いえ…。」

「昔、教会に一時身を寄せていてね。短い間だったが、楽しくやっていた。今はどこに行ってるのかね。何だか色々調べるのが趣味だ、とか言って飛び回っているような子だったから。あんたの髪のリボンみたいな綺麗な青の髪の、綺麗な人だった。妖精みたいだったよ。」


えっ。


焦ったあぁあぁああーぁ。
おばあちゃん、きっと目が悪いんだ。

きっと、髪の毛だと認識して見れば、わかる程度のカツラである。みんなこの色がありえないからリボンだと思うだけで、きちんと見る人が見ればバレる。
それもあってウイントフークは髪色を変えようと奮闘しているのだ。

「そうなんですね。教会に居る、っていう所も似てますもんね。」

うまく話を誤魔化すつもりで口に出した言葉に、自分で違和感を覚えた。

教会にいた?私に似た人が?
んーーー??
しかもおまじないも同じ。

もしかして?

「マデイラさんならご存知かと思って聞きたいんですけど、教会の人形のベールって…」
「それがセフィラの作ったものだよ。素晴らしかったろう?」

ちょっとかぶせ気味に言われた。

じゃあきっと、あの日記もその人の可能性が高い。

聞いてもいいかな?でも日記の事まで知らないよね…………。


私が別の扉から来たことがバレてはいけない。
あの日記は一部日本語で書かれていた。
多分、知らないはず。

日記の事はそっとしておく事にして、そのセフィラという人の事を聞いてみる事にした。

「マデイラさんと仲が良かったんですか?」

「そうさね。多分だけど、この街にいる間はうちに1番来てたと思うよ。まだ私がこの店を開けたばかりでね。一番の友人であり、お客さんであり、一緒に色々なものを作った。教会のベールや、ホラ、あの服なんかもそうだよ。」

そう言ってマデイラが指したのはウインドウの服だった。
店内から見ると服のレースが光に透けてとても綺麗だ。
やはり、傷んでいるのが惜しい。

え。
姫様の服を作った人???それって…?


私の頭がグルグルしていると気づいていないマデイラは続ける。

「あれもね。私が直そうと思ったんだがまじない力が合わないんだ。技術的にはそう問題なく仕上げられると自負しているが、いかんせんまじないの色が変わるとそこだけ異質になるからね。結局直せない、でも完成度を下げてまで直したくない。それであのままなのさ。ヨルはあれが気になっていたんだろう?」

「そう…なんです。あの、まじない力って…。」

「色があるのは知ってるね?あれは特殊だったからね。見た目からして最上級の色を持っていた。おまけに力も強かったからね。お前さんも分かるだろう?あの中に異質な手を入れる事でどうなるのか。」

確かに。それは私もよく分かる。
それでマデイラはそのまま服を飾っているんだ。

でも、あの状態のものをウインドウに飾るのはなんでだろう?


私の疑問に気付いたマデイラは続ける。

「私はね、いつ帰ってきてもいいように待ってるのさ。ふらっと出て行って、またふらっと帰ってきて、また出て行って。今度はいつ来るか、と思っているうちにだいぶ経ってしまった。これがあれば、目印になるからね。ある日、店の前に置いてあった。なんでか突然。何があったのか知らないが、私はあの子のメッセージだと思ってるよ。だから、また来る時まで預かってるのさ。」


ダメだ、なんか泣きそう。

なんでか涙ぐんでいる私を見てマデイラは目を丸くしていたが、微笑むと優しくこう言った。

「ヨル。見た感じあんたはあの子に似ている。何となくだけど、まじない力も似てるだろうと思うよ。もしね、エローラと一緒に行くのなら預けてもいいと思う。あんたに。あれを。学んで、直してきておくれ。多分、そうするのがいいんだろう。…………その靴を見て分かったよ。」

いつの間にか、私の靴を見ていたマデイラはそれもセフィラが作ったものだろう、と言った。

確かに。それは私も感じる。
だって、二つは呼び合っているから。


セフィラが姫様なのか、姫様はそんなに前にこのラピスに居た事があるのか、疑問は沢山あるけれどとりあえず今は分からない。
正直頭の中はぐちゃぐちゃだ。
こんな所で泣いたら意味がわからない子になる、と思って堪えているけれどマデイラはそんな私を見ても、不思議と変だとは思っていないようだった。



気が付くと、エローラがお茶を入れ直してくれていた。
3人で、ゆっくり飲む。

「エローラ、あんたもだよ。もう少ししっかりやってきなさい。好きなことばっかりやるのもいいけど、仕事にするなら基礎とある程度一般的な事は一通りできないとね。」

どうやらエローラは自分の好きな服ばかり作っているので、ラピスで主流の服に使われる技術やパターンをあまり知らないようだ。

「私が教えてもいいかと思ったけど、私はあそこに行った事が無い。一度、外に出してみてもいいかと思ったんだ。ヨルも一緒なら、お互い心配ないかと思ったんだけどハーシェルが許さないかね?あの子も過保護だろう?」

マデイラはそう言って楽しそうに笑う。
つられて私も笑顔になり、やっとお茶の味が、した。


とりあえず「申請」しなきゃいけない事、そこからの事はハーシェルの方が詳しいだろう、とマデイラが言うので帰ってから聞く事にした。
私の心はだいぶ行きたい方向に傾いていたが、ハーシェルが反対したら行くつもりはない。
私にとって、どうするのが1番いいのかお父さんは考えてくれるはずだ。

そう言えば前にウイントフークのところでどっかに行く話をしていた…かな??

色々考えつつ、学びの話がまとまった所でエローラの家を後にする。

お礼を言って、「また来ます!」と店を出た。


考えがゴチャゴチャして、ついつい姫様の事を考えてしまう。きっとボーッと歩いていたのであまり帰り道の事は覚えていないけど、黄色の光が周りをキラキラしていた様な記憶はある。




何だか頭がごちゃごちゃのままで家に帰ったので、ハーシェルに質問するのは明日にする事にした。
今日は夕食後に日記を見よう。
何か、分かるかもしれない。

色々自分で頭の中を整理して、ちゃんと聞きたい事を書き出そうと思った。ベイルートさんを見習ってね。






「じゃあちょっと書いていきましょう。」

夕食後、いつもより早めに部屋に引っ込んだ私は机の上に日記と紙を載せ、準備を整えた。

リラックス系のハーブティーを入れて、少しお菓子も用意しちゃったりして万全の体制だ。
夕食後にちょっとおやつを食べる罪悪感…。

でもラピスでは普段の食事に添加物やお砂糖が使われていない為、むしろ私は少し痩せていた。

健康的にだけどね。だから、いいのだ。
お菓子食べても。うん。

そう言い訳して、つまみながらペンを走らせる。

「まずー、セフィラさんでしょ。それから服が姫様のだから…………。」


・セフィラさんは誰か
・ウインドウの服は姫様の
・服と靴の製作者は同じ
・まじない力が違うと仕上がりが違う(色?)
・セフィラさんはマデイラおばあちゃんの友達
・ラピスに行ったり来たりしてた
・ベールもセフィラさん作
・日記の作者もセフィラさんのはず
・姫様も扉を旅した(多分)
・学校で服の直し方を学べる…
・お父さんにOKを貰うには

あれ?なんかズレてきたな。

最後が願望になってきた所で、手を止め一度考える。


「うーん。姫様がセフィラ…………」??

どうしてもぐるぐる混乱する。

「ヨル。その靴とあんたのオーラは似てるわよ。」

急に窓辺のセーさんが喋った。
私の独り言をずっと聞いていたらしい。

え?靴と私?

今は脱いで、机の隣の箱の上に並べられている。ビーズがキラキラ光るその靴を見つめながら、セーさんに訊ねる。

「オーラって、分かるものなの??」

「まぁね。私は分かるわよ。何となくだけど、ヨルの虹色の波動と同じだもの。だから、履いてて違和感が無いでしょう?ピッタリなはずよ。」

確かに。
しかも、最初に履く時は「小さいかな?」と思ったけどピッタリに大きさが変わったのだ。
しかしますます分からない。

「えーと、私の靴のオーラが似てて、服と靴の作った人が同じで、服と靴は姫様の物で…………??」

「あとは親子とか血が繋がってると似る可能性は高くなるわよ。似てない場合ももちろんあるし、それも普通だけど似てる子が生まれる事も多い。というか、似てるのは血縁関係がある場合のみよ。」

ん?余計に分からんぞ。

そう考えると、姫様と私が繋がるの?
セフィラさん??んーーーー。


「成る程ね。だからか…………。納得。」

急に朝が納得し出した。

ちょっと待って、何に納得してるの??私にも教えて??

「え、なに?朝。何が納得なの??」

「繋がったのよ。多分だけどね。でもこのまま探していけば、分かるんじゃないかしら…?」
「いや、だから何が??」
「依るが光ってた理由よ。」
「ええ?私が光ってた理由と何がどうなって?そうなるの??」

朝から意外な話が出てきてもう私には何が何だかさっぱりだ。

ちょっとハーブティーを口に含んで落ち着こう。うん。おやつも食べよう。

そうしているうちに、聞きたいような、聞きたくないような複雑な気分になってくる。
しかし、聞かないわけにはいかない。

「はい。心の準備オッケーです。で、何に気づいたの?」

「勿論、繋がりよ。そもそも依るは何に混乱してるの?セフィラが服と靴を作った。それは、それ。だって人形神が姫様なのよ。だから、セフィラは姫様の服を作った人、という事でしょう。」

あ。そうだった。

ちょっと目からウロコが落ちた。
私は自分が混同していた事に、朝から言われて気づく。

姫様は、人形神なんだ。

勿論、人形神という事は体を作った人と服を作った人がいる。その、服と靴を作ったのがセフィラ、という事だ。

「はぁ~。」と何だか納得はしたが、イマイチ釈然としない。

「え?で?それが何で私が光ってるのと関係あるの???」

全然繋がらない私は朝に更に訊く。

すると朝はとんでもない事を言い出した。

まさか、そんなはず…………無いよね?


「だって、服と靴のオーラが依るに似てるんだからきっと依るが姫様と関係あるんだと思うわ。そもそも製作者の色が服に入るでしょうから、セフィラと姫は元々近いんじゃないかしら?それで依るは神ではない…多分?ワケだから、セフィラと血縁関係にある、と考えた方が自然かもね。だって、もし依るがセフィラと親戚なら辻褄が合うのよ。オーラが似てるのも。光ってたのも。目印なんじゃないかな?」

何の?目印?

でも、確かに辻褄は、合う。
そう考えれば。

製作者の血縁であればまじない力が似通っていても不思議ではないはず。
だから、私に探せという事になったのだろうか??


分かったような、分からないような複雑な気分になりながらとりあえずこの問題に関しては保留にする事にした。考えても、分からないからだ。

家に帰ってお母さんに聞けば分かるかもしれ…………?あれ?そう言えば出がけに話した内容でお父さんがハーフだって。
言って。た、な??

あれれれれれれれれ???


とりあえず、この問題にフタをした。パタンと。

確認できる方法が無い今は、必要なのは疑問ではなく事実だけ。
これ以上考えるのが怖くなったのも、ある。

私はまた書き出す。

・セフィラ→姫様の服と靴を作る
・私とオーラが近い(血縁関係あるかも?)

何だかゴチャゴチャしたけど、結局こういう事よね。うん。


マデイラは私に服を預けてもいい、と言っていた。もし、学びに行くことができれば補修を通じて本当に繋がりがあるか、分かる気がする。

流石に手を入れて違和感があれば疑う余地はあるが、違和感がなければ…………。
私のおばあちゃんかもしれないって事だよね…。


何がどうなってセフィラがおじいちゃんと結婚する事になるのか、サッパリ分からないが分からないなら確かめればいい。
白黒ハッキリしないのは嫌いだ。グレーの事を悩んでいても始まらない。

という事は。喫緊の課題はお父さんの説得かな??



とりあえずの考えが纏まった私は気を取り直して日記をめくっていく。

取り留めの無い日記から始まり、動植物の名前のページにはこの世界の名前、私の世界の名前、どこか分からない世界の名前が色々並べられている。
おまじないのページでは同じくハーブの名前と用途、効果の程が結果として載っている。
結構成功率が高いのが凄い。

中程を過ぎてレースの図案だ。その中には教会のベールもあって、最初の頃に見つけた事を思い出す。

その後、石たちのページ。

ん?呪文だよね??

私はもう一度改めてそのページを読む。

気焔は「気焔万丈」の呪文で出てくるけど、日記にはきちんと長い方も載っている。
しかも、あのカッコつけてるやつ。

え~、ホントだったら私がこれ唱えるの??でもこの前自分で言ってたよね??

何の気なしに、私は小さな声で呟く。


「気焔万丈。ナヴァラトナのフェニックスとは私の事。全ての不浄を焼き尽くす気焔の石。私は石に願う…」

実はこの前藍に教えてもらった呪文も、この「私は石に願う」の続きはない。
この後は自分の心で唱える。

その時の、真実の望みを。

そう、藍は言っていた。


「…………いつでも私を守って。」


ふっと、その時思いついた言葉を口にした。
そして自分で口にして、少し驚く。

私、思ってたより寂しいみたい。


その時私の考えと同時に腕輪が光り出し、優しいけれど眩く眩しい光になった。

それはいつものように形取り、気焔になる。
一瞬の出来事だ。

いつ見ても、綺麗だな………。


そんな事を思いながら、ちょっと気まずい気分で気焔を見る。

きちんと呪文を唱えたからか透けることなく、アラビアンナイトな彼もまた少し気まずそうに私を見ていた。

金の瞳が揺れて、伏せられる。

呟いたら出てきちゃったし、ちょっと恥ずかしいのは私も同じだけど…?


すると何故か気まずそうな気焔から謝られた。
なんで?何かしたっけ??

「依る。悪かった。吾輩そんなつもりではなかったのだ。確かにまずい事があるとはいえ、それはお主には関係ない事。不安にさせてすまぬ。」

「え?何の話?いや、確かにちょっと寂しかったのかもだけど、それでこんな事言っちゃったのかもだけど、気焔が謝る事ある??」

こんな神妙に謝られるような事なんて、ないはず?

私が混乱していると気焔が理由を教えてくれた。

「先日ウイントフークの家で腕輪の話になったじゃろう?あの時。咄嗟に目で合図したのだが、つい素に戻っていたようでの。ちとキツかったと朝どのにも怒られたところだ。」

そんなつもりはなかったのだ、と気焔に理由を言われて逆にスッキリした。

そういえば。
あの時、ふっと暗い気持ちになって、でもみんなの前ではそれを隠そうとして無かった事にした。

それで結局ティラナに心配かけたくせに。自分の記憶からも追いやっていたので、何故こうダメダメなのか考えが及ばなかった。

なんだ…私気焔に冷たくされたと思って、寂しかったのか。


「ううん、あの時はしょうがないよ。なんか、いえない理由があるんだよね?まぁ大っぴらにやる事でもないしね、探し物。……でももうとりあえずは服も靴も見つかったよ?偉くない??」

ほっとした私はなぜか褒められたくて、そんな事を言ってみる。
気焔がどう言うのか、確かめたかったのかもしれない。私達の間の気まずい空気を無くすように。

すると気焔は何も言わずに私の頭をポンポンして、ベッドに座った。

「気焔??」

「依る。明日はハーシェルにお願いするのであろう?今日はもう休むが良いよ。吾輩側にいてやるでの。」

気焔はそう言ってニヤッと笑った。

あーーーっ!絶対からかってる!!

でもすっかり夜も更けて、いつの間にかセーさんも静かだし朝はベッドで丸くなっている。

窓の外を見ると、とても綺麗な月が見えて青い屋根達を明るく照らしていた。

「分かった。もう寝るけどちょっとだけ、お願いがある。」

「聞いてくれるよね?」と続けると「ぅっ」って言ってたけど、頷いてくれた。
私は前からやってみたかった事をお願いする。

「ちょっと、屋根に出たいの。いつもフワッと綺麗に出て行ったり、帰って来たりするでしょう?あの炎、私が熱いわけじゃないよね?ちょっとだけ、連れてって?」

金の瞳がじっと私を見つめると、そのままため息を吐いて「今日だけだぞ?」と言って立ち上がる。

そして徐ろに私を抱えて窓に座ると、そこから気焔と一緒に全身が濃い黄色の大きな炎に包まれた。

ちょっとあったかくて、不思議な気分だ。フワッとそのまま屋根の上に飛んだ。

「凄い凄い!これっていつも気焔がなってる半分炎みたいに私もなってるかな??火の玉みたい?」

はしゃぐ私にちょっと嫌な目をしながら「静かにせい。」と言う。

はい、ごめんなさい。

「依るは包まれてるだけじゃろ?流石に吾輩みたく半分炎にはならんよ。なっても困る。」

「なぁんだ。あれすっごく綺麗なのに。私もああやって飛んだり移動したりしたいなぁと、いつも思ってた。ありがと。」

そのまま気焔の顔を見上げたけど、まだ仏頂面だ。
そんなに危なくないじゃん!と思いつつ、下を見る。

結構高いね…………。



屋根は割となだらかな傾斜だが、油断は禁物だ。
抱えられたまま、ラピスの街をぐるっと見渡す。

屋根まで上がると、ここより高い所なんて中央屋敷くらいだ。それでも高くそびえる屋敷を見ながら、掴むところの少ない気焔の服をギュッと掴んだ。

負けないもん。


「もう、降りるぞ?」

その気焔のお開きの声に頷くと、また黄色の炎に包まれ部屋に帰った。
もうちょっと見ていたかったけど。
そして予告通りに気焔に見守られながら眠った。


いや、寝づらかったんだけどね、最初はね!
乙女の顔を見つめるなよ!って思うよね??

でもまぁ、睡魔には勝てなかったわ…………。







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