透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ

神殿

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光の 神殿

 それは 透明でいて どこまでも 澄んで

 何色をも 通すのだけど

 ようく 見ると

 白い  真っ白な 神殿だ



それは クリスタルで 出来ていて

私の 住まいでも ある



差し込む光の角度で 反射する 光  また光

 色を変える 白

  白の中にも様々な白があって


一日中 それを  見ているのが 好きだった


あの。

なんにもないけれど

   全てが ある


      「光の 神殿」



私が   創った


 私の  特別な場所だ



居場所が 必要だった

一人で  

一人で  ゆっくりと


心を震わせる 空間



   美しい 空を見て

   美しい 緑  青 と

  輝く花達   飛び 舞う 生き物達


その 迸る生命を 刻みつけるため


 所々を 流れる 清水と  

    沢山の  深く 透明な湖


 その 美しく景色を映す 湖面に

   魂を震わせる為    会いに行く



光の神殿には

 彩りのいい 果物  花 

 色とりどりの 石たち
    
    その 供物が並んだ祭壇に

 また  心が震え


 その 瑞々しい 味 色 水分  滴る蜜に

 また心が震える


 
時折 風に連れられ

  やって来る 歌声

 誰が  謳っているのか

 
その 純粋な 美しい銀糸の旋律に また 

  心が震え


それを めいいっぱい 感じ

味わい

観察し  匂い  耳を澄ませられる

その 世界今この時に  また

 心が震える


そうして それが 「愛」だと

「感謝」して

 また  震えた その時




   世界が  私の震えに  応えるのだ




 そう

 いつでも

 どんな 時 でも


私が 心を震わすならば

   空気はそれを伝え 世界は それに 応える



 この 世界が  震動する



そうして

 少しずつ 震えた  「なにか」は


少しずつ  この 世界を 光で満たし


また  それが  沢山の美しい色を  表し


  そうして  全てに  波及して ゆく





そして また


  誰かが  鮮やかな供物を 供え

  美しい 旋律を奏で

  可愛らしい 花を世話し

  隣の誰かに 微笑む



 その  美しい景色を見て


 また  心を震わせる




 そう  私 は。


 ただ  心を震わせるためだけに

 
 ここにいる




 それが 一番


 心地 良いからだ。






ずっと

ずっと



良かったのに。


この世界は  綻び始めてしまった




しかし

私は。



静かに  ただ  自分の役目を果たそう


その  「ただ 心を震わせ 光を 循環まわす」


 私にとって 大切な  


      光を届けるという   役目を。

 
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