透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ

鮮烈な 「いろ」

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いつしか


 何か

   何処 なのか。




いつの間にか


 狂っていた俺の元に

 その
      見たこともない 「鮮烈な いろ」が

   届いた のは


  果たして 偶然だったのか

  
  それとも。



 「神」というものが いるのならば。


 神様とやらの  悪戯  なの か。




 わからなかった

 分からなかった が



 その 瞬間

 何故だか 俺は 目が 離せなかったし

 その 女も。



 俺から目を 離さなかった



いいや

 解って いたんだ


    その おんな も。


俺たち は

いや その おんな は


 「俺と 同じ」だと  いう事が な。







無言で見つめ合う俺たちに

時間は要らなかったし

言葉も。

必要じゃ なかった




必要なのは   「お互い」だけ で。




 その  「いろ」 「かたち」

 「におい」 「あじ」 「やわらかさ」


  その   温もり だけ が。




あれば。

良かったんだ




     他には なにも  要らない。




生まれて初めて

そう  思ったし 感じたし

が。



   「本当」に 「わかった」んだ。




「知る」とも 違う

「見る」なんて勿論

 
 その 「言葉にできない なにか」は


 確実にこれまでポッカリと 空いていた


 俺たちの 隙間 を

 ぴったりと 埋め


   一部の隙間なく 埋め尽くされた 俺達は。





そのまま  離れることは あたわなかった



その

   筈 だった






 だが。

 何故。

 どう して。




 見えない?

 いない?

 ない のだ?



何処へ 落としてしまったのだろうか


 俺の  「唯一ただ一つの 光」




  あれさえ あれば。


  もう  何も 要らないというのに。


 やっと 見つけ

 「探していたこと」を 思い出し

 やっと  一つに。



        戻ったのに。






また 探さねばならぬのだろうな?

何処へ行ったのだろうか

何故 俺の元を離れ  何故 何故なにゆえに。



  再び  この  輪廻の 中へ。



 飛び込んでしまう こと と

 なったのか?



  やっと

  ようやく

  とう とう


      巡り逢った と  いうのに?






いいや

嘆いていても 仕方が無い

きっと

あれ なりの  理由があったのかも

知れない




それ相応の 理由でなくば

それ相応の お仕置きをしてやろう

やっと見つけたというのに

また。


手を離れて しまったのだから な。




さて

それでは 再びの


  輪廻の なか へ


  今度は。

  すんなりと。



  逢えると いいのだが。




待っていろよ

必ず。



   その 時が 合わさる日 まで。



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