透明の「扉」を開けて

美黎

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9の扉 グレースクアッド

新しい 私 3

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 沢山の 人の腕が 形作った紋様
  
  重なり  弧を描き  それぞれが組み合わさって

 一つの 花の様な  美しい紋様を 創る 様



     『原初の 目的』


頭の中を彩る美しい紋様

 鍵となる 言葉


ぐるぐる、頭の中でしているつもりだった。

しかし。

結局、三人の周りを、ぐるぐると回っていたらしい。



「はっ?!」

「いや、違うな」

「でもな…………」

「そうか。」

意外と私の独り言に、ツッコむ者は誰もいない。
いや、諦めの浮かんだ紫の瞳は、ツッコんでるつもりなのかも知れないけど。


「原初の目的」「深遠」

この二つが何故だか気になって、ぐるぐると考えていた。

そもそも私は「闇について」どう、するか考えていた筈だったけれど。

「原初の目的」
「原初 とは」
  「原初の私」     「神 」
        「神殿」
「純度」
     「深遠」
「繰り返さないこと」   「自己犠牲」

「軸になる」
「人柱の様なこと」
「ずっとずっと 続いてきたこと」

「「それ」は 何を意味するのか」

くるくる くるくると。

そんな事を、考えていた。


だって。

「私達」と「闇」は。

「置かれている状況」は「同じ」だからだ。


しかし。

ふと、思う。

 「私達は そう いる

  仕向けられている  されそうに なっている

 けど  闇は? 誰が ここに 縛り付ける?」

じっと、その暗い色を見ながら考える。


今の私併合した私」から見て、闇は「暗い色」程度の認識だ。

多分、穴の中に入る前に見た闇と、全く自分の捉え方が違っているのが、解る。


あの「極めた私」を、取り込んでから。

私の中では「闇」も きっと

 「置いてはいけないもの」に 

 変化していて。


 それは。

 やはり きっと  私が 持つ 性質

   側面  在り方

そんな様な、ものではないかと思う。


それに。

これは私がこれからやろうとしている事とも、関係がある。

「闇をここから解放すること」

「私達が軸にならないこと」

それはやはり同義だ。


でも?
結局「解放」するのは、「死んだ私」だったのか、それとも「闇」だったのか。


 いやいや、でも二つ解放していけないとか

  そういうこと じゃ ないな??

 しかも。

 この「解放」 どっから誰が私に 降らせた

  のかも 分かんないけど

   まさか。

   「闇」を 解放するとは。

  思っていないに 違い  ない


「フフフ」

悪巧みをしている様な顔になる。


  しかし?

  いや  でも そうか。

  結局  「閃いた 閃かせた  降らせた」

   のも。


   多分  全部  「私」だな??


くるくると回る思考、降ってくるピースが落ち着く先は、やはり「私」で。


閃きそれ」はきっと「神」とか「天」とか。

そんな曖昧なものじゃなくて。


「闇の神」
「海の観音」
「純粋な 想い」


それらをよく見た結果、どれだって「同じ」で、きっと「全部」の中で。

ヒントやピースは全て「ひとつ」の中にあって、それを見つけられるか、拾ってこれるか、降らせられるのか。

そんなものなのだろう。
きっと。


 だから。
 多分。

  ここから 「闇」も 「解放」できるし

 私達の ループも。

   終わらせられる 筈

  ヒント は ?  どこ  だ?



「ねえ。」

「闇をここに縛り付けるもの、って。なんだと、思う??」

半分、独り言だった。

まさか、返事が返ってくるとは 思っていなかったのだ。


「  それ は   自分 自身 だろう に 」


「えっ?」

 「自分自身」??

を発した闇の色に、じっと目を凝らしながら考える。


  「闇自身」、ってこと??
 いや 違うか。
  なら??

 「人間 自身」って  こと  ??

   それとも 「私」 自身 ???



くるくると回るピース、嵌った鍵。
頭の何処かで。


  「カチリ」と 音が する


言われてみれば。

は。

所謂 「固定観念」では、ないだろうか。


 さっきも 思ったんだ

  「死は 穢れ」 「不吉」

 「墓の 番人は 黒い」「暗い色は 駄目」

 「嫌」 「臭いものには 蓋を」

   
ぐるりと周りを見渡してみる。

青い水、煌めく光、時折遠くを泳ぐ、大きな魚。

 魚だよね?
 なんだか 長い 長い? 蛇?

  龍? みたい  だけ ど  ?


私の極楽浄土より落ち着いた空間のこの辺りは、深海の様子に静かな珊瑚、海藻が靡くしっとりとした空間である。

今はそこに。
巨大な桃色が、出現しているけれど。


 いや まあ 生やしたの 私だけど。

まあ、それはいい。
華やかになった、よね??

うん………。


 「固定観念」

そう この落ち着いた空間に。

巨大な 桃色が  あっても いい のよ


「えっと、それで。それなら??別に「本当に居なきゃいけない」訳じゃ、ないって事だよね??」

 うん?


   「本当に 居なきゃいけない 訳 じゃ


         ない 」



パチパチと嵌るピース、私達は「同じ」という感覚。

 ならば。

 やはり。


    「私達」も。


   「なきゃ いけない」 と

   思って  いる   信じて いる


     信じられて いる   のは。



   「固定観念」 だ って   ことだ




 閃いた、瞬間。

 ブワリと 流れが 風の様に私を撫でて

             去って ゆく

   深い緑の水   眩い青の 光

 渦巻きながら踊り流れ また帰ってくる

 その軌跡を 目に映しながら。

これまでと違っている「自分」を、ジワリと感じる。

確かめたくて、遠く、近くの水も目に映してじっくりと「見る」。

そう、すると。
一気にまた視界のクリアさが増し、なんだか周りの水も綺麗になった気がする。

いや、見渡せる距離が、拡がったのか。
それとも「場」の、段階が。

上がったのか。

なにしろ一段、美しく変化したこの海底で私はやはり、唸っていた。


「ふーーむ。」

なにこの収穫。


改めて自分の髪、手足やピタピタと肌をチェックして自らの変化を確認する。

やはり。なんだか。

 これまでと「閃き度」が 違う のだ。


首を傾げながらも呟きが漏れる。


「なんか………うん、「なんでもできる」し、「決まってる事なんてない」のよ、そう。「想えば」、「変えられる」。」


 いつでも。

 無限の 「真ん中の私」を 思い出せれば。


 引き出せれば きちんと  意識すれば。


それは、「源」と繋がった私であるし、「すべて」と「世界」と繋がった、「私」でもあるのだろう。


「ふむ。やはり 「世界はひとつ」、全ては「私の なか」に。」


「で?するんだ、決まったのか?」

「えっ?いいの??」

その、横から来た紫の声に「否定の色」が無い事を知り、思わず訊き返す。

だって、私がやろうとしている事は。

「闇」をも 「解放」すること なのだ。


しかし、見つめたその瞳に映るは。

「お前の やりたい様に」

そんな、いつもの色である。


「ふむ。」

それなら?

実際、どう、しようかな??


そうしてあらぬ方向に走り始めた私の閃きを、「名案」にすべく。

再びこの場をぐるりと見回し、考え始めたのである。




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