透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再

箱舟 漂流

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 白き 光の中を

   掻き分け進む  舟先 
 
 風を受ける髪 白く靡く 長い髪と 長い髭


 左右を流れるは

 光か 飛沫しぶき か

 
空色の空と

空色の海


どちらがどちらなのか 分からぬまま

 進む 終わりの無い 航海


確か 俺達は  「飛んで」いたのではなかったか


しかしいつしか

まじないも 絶え 「飛ぶ」事はできず

「航海」する事となった この箱舟



 残る者は 多くない

 長老達も 粗方 いなくなり

 残る俺達は 殆どが。


 狂っているのか

  生きているのか 死んで いるのか

 ただ 一日中 海を眺め 

 上を見ても 青 下を見ても 青


 その繰り返しに 気力の無い瞳が時折側を通るけれど

 俺は。

 諦める訳には いかなかった

 どこか

 どこでもいい


 どんな場所でも いい

 もし 陸地が 見えたなら。


 きっと 僅かに残った者達も 皆

 目に光が戻るかも 知れない


 それに 俺は。

 諦める訳には いかなかった


 「船は 必ず飛ばせ」と。

 そう 言われていたからな。


その「飛ばせ」という意味が
どこまで何がどうとか
彼女はきっと 意識していないだろう

でも。

しかし。

俺が この船を任された「俺が」。

「諦める」

諦めそれ」は 即ち「途切れる」事を
意味する

それだけは 知っていたんだ。
何故か
どうして だか。
それは分からないけれど

もしかしたら。
彼女が俺に まじないでも かけていたのかも知れない。

あの 特別な「金の瞳」で。

俺の逆らえない「あの色」で。



もう 何年経ったかも分からない
動物達は 有り難く俺達の力の元となり
食糧だって もう無い
代わりにしていたまじないも ほぼ消え

後は 運任せの この航海


だがな。

俺には「女神」が ついている。

なあ?

「そういうこと」だろう?

俺が「約束」を守り

「途切れず」 俺が「俺の光」を失わなかったなら。


きっと 「繋がる」。



は きっと「そういう意味」だろう

そうでも思わなければ。

そう 信じなければ。

ここまで来れてない


「信じる」とも 少し違う

きっと「知っている」こと


俺は「俺の光」を消せば 「繋がらない」こと

彼女の時が ずれようとも

彼女は あの場で「金の光」を 「繋げた」こと



 だよな?



解ったよ

解った。


だから。

きっと見える。


俺の力が尽きる 前に  きっと 大地が

 緑か 白か  茶か  黒か

何色だっていい

降りられれば 「繋げて」みせる




だから 今夜も進むさ

あのを 目印にして


ひたすらに  ただ 真っ直ぐに。


きっと その方向に。


見つかる 筈だからな。






  
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