透明の「扉」を開けて

美黎

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5の扉 再びのラピス 森へ

君が星なんだ 2

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 「無限」の 中に拡がる 私のカケラ

   そこ無限に あるからこそ

  導き出されて くる  ヒント

  
 何処からか 降りてくる  「啓示」。


よく 言われている
  「全ては自分の中に」
  「自分を探し 拾い集め完成させる」

  「ヴェールを脱ぐ」「自分に 戻る」
  「異色を 捨てる」「自分の色を 集める」

結局
 自分は「知っている」のか
    「探しに行かなければ」見つからないのか。
どちら なのか。


沢山のことが 言葉が あるけれど
それは矛盾している様で やはり「同じ」で。


  『「私」が「せかい」』 だから。

  「真ん中」にあるのは
  全部脱いで 出て来るのは「真っ新な私」だから。


やっぱりどうしたって「私の中」にしか 無いし
その中せかいで「自分のカケラを拾い集める」のは本当なんだ。

それを散々やって来たから、わかる。


 だから やっぱり「私が 何者であるのか」も
 
 「私の中」にしか なくて
 だから 私は私を 「わかって」「認めて」
 「視認して」「認識して」「分析もして」。

 その 中に 「みんなから見た 私」もいて
 それが「星」なんだ
    「女神」なんだ。

 それって なんて。

  有り難い ことなんだろう か。


 キラキラ キラキラと降り注ぐ 「見えない光」
 沢山の カケラ達と 私から漏れ始めている 星屑。


 「今 私に 「祝福」が 降っている」と。

  見えないけれど 実感できる 「今の私」。


優しく私を包む「せかい」は「そうだよ」と
沢山のピースに、混乱しそうになる私を優しく誘導し
「そう あればいい だけ」
そう言っていると 思う。


 そう ハーシェルからの 「色」を 素直に受け取って。

       そう ある  だけ

 「みんなから 受け取っている 色」
 「私がありたい 様」
 「なりたい 姿」「そうだろうと 思うこと」。


それが今回、また更に脇から塗り固められる様に
ハーシェルの色で 支えられて。


「また、「違う方面からの色」も加えると。いう ことなのか 。」

 そして。
  私の 「かたち」が どんどん 見えて

                  くるんだ。

煌びやかな光の なか
スッポリと自分に入り込んで呟く私に 優しい声が降ってくる。

「君はいつだって、僕からしたらキラキラと光る流れ星の様で。光ったと思ったら、消えまた現れる。幻想的だが、実在している美しいもの。そんな感じなんだ。君は僕にとって大切な娘でもあるけれど、ティラナの姉でもあるけれど。星でも、あるんだ。沢山の役で大変だろうけど、君は「変化へんげ」するのが好きだろう?これまでの事や服が好きな所を見ると、解るよ。沢山の自分のやりたい役を、やるといい。」

「  です、よね。ありがとうございます。」

「君が他の人から見えるのか、見えないかはウイントフークとも話したけれど。多分「見せよう」と思えば、見せれるとは思うんだ。そのタイミングや人、場所は任せるし、なんなら森の住人にしか見えなくたっていい。ただきっと、噂にはなるだろうから。そこが、いい狙い目なのかな………。」

そう言って、楽しそうに顔を見合わせ笑う
ハーシェルとティラナ

ティラナの心配そうな顔も 笑顔に変化していて。


 ああ  それなら。

    やろうか な  
              大丈夫そう

   きっと 「幻想的」かは 分かんないけど

  「不思議な女神」なら。


「 イケる、多分。」

目の前の キラキラをパチクリと瞬きで弾きながら。
そう呟いて 思ったよりも、この緑の瞳は私の事を見透かしているのだな、と驚いた。


 いつも 心配だけしている、優しいお父さんかと
 思ってたけど。

「やっぱり、ハーシェルさん流石ですね。」

「これでも一応、みんなに相談されている神父だからね。」
「あ。」

 そうだった。

笑いながら、ハーシェルが言う。

「それにしても。どんな役でもこなせる、君のその前提の違いは何なのだろうね?ずっと思っていたけれど、ここへ来た時から。なにも、持っていなかったろう?でも、君に「不可能」は無い。なんだかこちらがワクワクする「可能性」をヨルは沢山持っていて、君なら何とかしてしまうだろうという期待を。僕らがしてしまうのは、その所為かもしれないなぁ。」

「?  確 かに??」

 ずっと みんなに言われている それ

 始めから「不可能」と思わない
 「やれる」が前提

それって。

 どうして なんだろうか。


 「せかい」と 繋がっていると  
 思う前から
 気が付く前から  ある 「その思い」

 「本気で 思えば。 できないことなんて ない。」

 その、それ  その強気。

多分 私は 「どこか」で 
 深い所で「知っていた」んだろう。

そう「せかい」は 私達を「愛している」と
  とてつもなく「慈悲深い」のだと。


「なんで、でしょうねぇ…………?」

首を捻りながら、少し具体的に考えて みる。


 私達 は 「チカラ」で

   「エネルギー」で  「持っていて」

 「満ちていて」  それだけで「充分」で。


「私が 女神なんて」という思いと
相反する それ

しかし 「自分」だからこそ、わかる
その矛盾の両立 
 人間の 複雑さ。

それが 視点が増えた ことで。
 ようく、「見える」んだ。

 「詳細」が  
 「微細」なところ まで。


「あ。」

 でも。

「それって。」

キラキラした煌めきと共に 降ってきた「思い」
それが溢れぬうちに 同時に口に 出してゆく。

「私が「大切なのは「もの」じゃない」って。知ってた?思ってたからかも、知れません。なんか、目に見えないとか、人に気付かれないけど大切な事って多いじゃないですか。誰にも気付かれない様な「気遣い」だったりとか、「優しさ」だったりとか。いつも先回りをして提供されている「優しさ」、それを当たり前の様に享受している人には絶対に解らない、それ。…………でも、本当に、かも。」

口に出しているうちに。

自分の「なか」が鮮明になってきて、思わずギュッと手を握る。


 ずっと ずっと 思ってきた
 見えない「優しさ」「想い」「気遣い」

 その細かな種類は多岐に渡り 
 生活の中に 染み込み潜み 
 みんなに「見えない暖かさ」を提供し続けて いる。 


「成る程、それならよく、解るよ。君がずっと、言ってきた事だからね。それで僕だって気付かされた。「本当に大切な事は なんなのか」って。」

「はい。そう なんですよ。なんか、上手く言えないけど。」

「やはりね、人には見えない部分に気付く、だと思うね。普通は気付かない様な部分に気付く、その敏感さは時に大変だろうけど。だからこそ見えるもの、大切にしている部分が違うんだ。だから、本当に力を持つものがなんなのか、誰なのか、君は解ってる「知ってる」って事なんだろう。成る程ね、確かに。」

私達の意見が ピタリと合って。
これまでの出来事が またそれに沿っている事も重なり
私の「思い」を共有してくれているのが、彼の表情からして わかる。

そうして深く、二人して頷いていた。

 
きっとハーシェルと私は 同じ様な感覚の持ち主なのだろうと、思う。

だって、私のこの心の機微を「解って」くれるのだから。


 同じ「ことば」を 話していても。
 「通じない」「伝わらない」
 そんな悲しい事実がある、この 世界で。

やはり「伝わる」という事は 同じ「愛」に基づいて 「ある」
そういうこと

そう ある人だということ。

「やっぱり。ハーシェルさんですね。」

「なんだい、それは。」


そう言って笑いながら。

「とりあえず、その件はゆっくり検討する」という金色の言葉で、今日の再会はお開きになったんだ。





その、夜
一人ポツリと 考える

 「大切なものは 目に 見えない」

それは。

 あの時 降って来た言葉 啓示にも
 きっと 関係していて。


 「目に見えない 存在達」

 「想い」  「チカラ」 「エネルギー」

   「精霊」  「魂」   

   「現象として 現れるもの」


「それって。その、全部と共同するって、こと?でも きっとなんだろうけど 。?」

私達を「創る」源は 「同じ」だ。

 説明できない けれど なんかそれは わかる。

「ふむ?」


「今」はまだ はっきりとは見えない それ

しかしそれもこれも、どれも。
そのまま「真っ直ぐ」、進んで 行けば。

「うむ。自ずと、見えるので あるからして。」

うむ。


濃密な 木の呼吸

 「大丈夫」「いる」「ある」「みんな」「すべて」
 「満ち満ちて いる」「喜びで ある」

そう、直接吸う息から伝わる 贅沢なお風呂。


やはりこの「森のお風呂」は 私の為に
私を「満たし」「満ち満ちた状態」にして
私という存在が 「喜び」であることを。

ある意味「証明」してくれる ものである。


「なんで だろうねぇ。どうして、なんだろうねぇ  。」

 しかし それも また。

 慈悲深き 「すべて」の 「森」の 「みどり」の。


「「恵み」、なのか    。」


この頃 私に降ってくるキーワード 「恵み」

 それは 確かに「女神」になるならば。
 欠かせない、「装備」の様な 感覚である。


「ふむ。」

ならば、心ゆく迄 享受し 「満ち満ちて」。

「いなければ、いけなくないけど、いけないのだよ。うむ。」

段々思考が 怪しくなってきた。

そろそろこの むせる「みどり」を 抜け出さねば
なるまい。


そうして、えっちらおっちらと バスタブから
這い出した私は。

先ずは「女神らしく」は ここからか?なんて
思いながらも寝る支度を 始めたのである。



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