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5の扉 再びのラピス 森へ
光の糸
しおりを挟む「君はずっと、自分の中の「神の声」を。聴いていたんだろうね。」
その、ハーシェルの一言で 私の「なか」が
カチリと切り替わった。
キラキラと した 「ひかり」の
「糸」「繋がり」が 浮かんで くる。
麗かな午後、私は 今 居間の長椅子に
座っていた 筈 なんだけど ??
「いやいや ダジャレを 言っている 場合じゃ ない」
そんな軽口が 目の前をスルリと横切り 消えていく。
今日は「なんとなく」、久しぶりに教会へやって来たんだ。
「今日は どこへ なにを どんな 美しいものを
見ようか 楽しもうか。」
今朝も いつもの様に
目が覚めてなにともなく くるくると「いろ」を 回し始めて。
虚空に浮かんできたのは 「白い石畳」
それを見て
「んー、今日は 教会かな?」なんて。
ただの 「思い付き」かと 思っていたけれど。
それは どうやら
そうじゃ なかったんだ。
そう それも また「導き」
「光の 糸」
私をここまで「繋ぐ」為の みんなからの
「道標」で。
「そうだ そうだ」と私の「なか」で 回り始める光
キラキラと眩く舞う カケラ達がピタリと
「あるべき場所」に 嵌り始める。
更に拡大し 組み上げられるその「かたち」、これまでよりもぐっと 「奥に」繋がる「光の糸」。
「それ」は きっと 「見えない チカラ」で
これまでの 私が 「過去」に 植えてきた 「種」で。
「消せなかった 光」
「譲れなかった 想い」
時に 「自分で 消した 光」も ある
それは諦めた様に 見えて しかし
「なんとしても残そうとした それ」。
例え 「わかって」貰えなくとも。
それ は どうでもよくて
「その時」は 少しでもその人の 「心」に残れば と。
そう 思って「絶った 光」
でも。 今 思えば。
「それ」は 「心」というか「魂」に
訴えかけて いたのだろう。
きっと「伝わる」と 「信じて」。
そう それは 知っていたから なんだ
「光は 繋がっている」「必ず 伝わる」
「わかる」「大切なもの」。
「本当のこと」とは なんなのか。
それを
知っていたから 諦めなかったんだ。
くるくると あるべき場所に嵌り始めた「私のいろ」が またその細部をなぞり 更に 細かく。
ぴったりと隙間無く形が合い、「いろ」が上から重なった事が わかる。
「私のなかみ」を 補強する様に
補完する様に 進行する
「かたち 創り」。
その「創造」と共に、この頃 ずっと 考えていた
「自分を 信じるということ」
「自分の中の 声に 素直に従うこと」。
それはやはり、きちんと「かたち」となって「しるし」として。
こうして私の元へ 届いて くれたのだ。
「僕は、そう思うよ。」
「 ぇ っ ?」
思わず聞き返した 私の「なか」から
自分の後押しが 聴こえる
"そうなんだ"
えっ そうなの ???
私の「なか」の声に、相槌の様に 返ってきた
ハーシェルからの返事。
揺れる緑の葉
「そうだよ」としきりに光を煌めかせる窓の外。
その「光からの知らせ」に ふと我に返り感じるいつもの長椅子の感触
正面の緑の瞳は優しく細まって いて。
ハーシェルと 話していて突然 私の目の前に降ってきた「ひかり」
それはきっと 私の大切な彼から 齎された
しかし「啓示」でも あって。
きっと 「このタイミングで」「光が」
「この人に」「はっきりと 言わせている」
彼の 中にもある
同じ色の ひかり
それに「反応」して
「今」 「具現化した」
それが、わかるんだ 。
頭の中に浮かぶ「いろ」と「かたち」 それに重なるゆっくりとした 彼の声が。
なんだか夢見心地に 聴こえてくる。
「ヨル、君は元々そういう力の持ち主、なんだろう。それは今まで君の中では意地とか、譲れない部分、ポリシーとしてやってきたんだろうけど。それはきっと、その時々で君に懸命に囁いていた「神の声」なんだろう。」
そう、はっきりと正面から言われて。
「ああ そうなんだ」って。
しっかり はっきり 思って 感じて
沁み込んできて
胸に 思い切り「澄んだ風」が 吹き込み
カケラを煌めかせていて。
それと共に耳鳴りがして
「そうだそうだ」という
「みんな」のサインが わかる。
「なか」に浮かぶは いつかの「小さな私」に
一生懸命囁く 「みんな」の姿
慶、黎、ラーダ、窮、ウン、蘭と白
ナガとキラル アンカー。
そうしてぴったりと 私の背後に背中合わせで「いた」のは。
きっと ディーだ。
なんとなく それがわかる。
さっきまで いつもの様に「最近のラピス」の様子を 聞いていて。
「ヨルは ヨルの事を」と言ってくれ、そこから派生した「私の性格」の 話
「僕達のゴタゴタよりも」と、彼が話し始めた「彼から見た私」のこと。
そこから導かれる様に 今 出てきた 「彼の言葉」。
それを噛み締めながら改めて「自分というもの」をしっかりと握り締める。
彼の 言う 「神の声」
確かに ずっとずっと 小さな頃から
「何故か知っている」ことは 沢山 あって。
それは 「即ちそういうことだと いうこと」
始めから 私は。
「聴いていたのだ」と
いうことなんだ。
「自分が 見ている」こと
「必ず ハッピーエンド」である 私の「人生」
「こう しなければ汚れる」
「穢れた気がする」「腐食されていく」
「この線は 超えてはならない」という
「戻れない 線引き」、その印がわかっていたこと。
嘘だって 吐いたことがある
所謂 悪いことと 言われることだって
ちょっとした 意地悪
小さな 怠け ミス 時には自分を 逸れることも。
でも
「超えてはならない線」は 超えなかったし
それを して 終えば。
「自分が自分で 許せなくなる」
「戻れなくなる」 それは知っていたし
それに。
「そっちじゃない」「そうじゃ ないんだよ」
それはずっとずっと。
確かに
私の「なか」から 聴こえて いたんだ。
「 ああ。やっぱり そう なんだ。」
固まっていた私の呟きに、そっと居間を出ていく灰色髪が 見える。
暫く、一人にしてくれるのだろう。
その気遣いが 有り難かったけれど。
兎に角 お礼を言う 口もまだ 開かなくて。
なにしろ 自分の光の中に
静かに いることしか。
できなかったんだ 。
どうやって 森へ帰って来たのか
家まで辿り 着いたのか。
記憶には無いけれど、なにやらキラキラが漏れている所から見ると もしかして彼が迎えに来てくれたのかな、とも思う。
そうして 今 既に私は
マシュマロの うえ
じっとその「虚空」を 見つめながら。
「今日の収穫」を 反芻して いた。
きっと ここは 「私の」宇宙空間
煌めく 小さな光達は 星なのか
ひかりなのか なんなのか
渦巻く粒子は 相変わらず 「不思議な妖しさ」を持ち
「私にとって」は とても魅力的な色で
「おいで」と 誘惑 して いるし 。
それに
今 改めて しっかり目を凝らし 見ていると。
「その光」 が各所で光始めたのが わかるんだ。
それは エネルギーで チカラで
私が「その時 その時の私」で 置いてきた「種」だ。
その「場」に 遺してきた 「光」
それが芽吹いて。
ぐるりと 「この星」を 取り巻き
「網の様に 包み込んで」。
少しずつ 光り始めたのが わかる 。
静かに ゆっくりと呼吸する様に点滅し ひかる それ
それは まず 「私の光」同士が繋がり始め
「かたち」を 成し始めて いて。
走り始めた ひかり
繋がり始めた 道
そうしてそれは 各所にある 「他の色の光」とも「反応」し始めているんだ。
「動き始めた」「活動し始めた」「芽吹いた」
「繋がる」
「今」「この時」。
そう きっと
それは「今 この時」だからこそ
「繋がるひかり」「反応」する 色達。
それは 宇宙の法則で「似た光」が 集まって。
幾重もの 「光の道」を 創り始めて いるんだ。
そう 私達の 「せかい」に。
「地球」の あらゆる「場」にある
「私の光」 「それと同調する 光」
その 光の道が繋ぐ 「かたち」
それは まだ 完成しては いないけれど。
きっと 「とんでもなく美しい かたち」なのは わかる。
しかし、私は
その 「外」にも気付いて しまった。
「内に 在るが如く 外に在り」
そう 「それ」は。
私が いる「宇宙」 そこにもあったのだ。
「地球」 「太陽」「月」「水星」
「金星」「火星」 「木星」 「土星」
「海王星」 「冥王星」
「 」 「 」 「 」
まだまだ ある
限りない この 銀河の星達
私の知らぬ星も 無数にあるだろうけど。
その 星々が繋ぐ 「ひかりの 道」「描く 軌道」
それはきっと 私達の光と 同じで。
「同じ かたち」 「道」「光」それが
ある 筈なんだ
きっともっと 探せば。
沢山の 「独自の光」が 繋ぐ 「かたち」
光のフラクタル
「捉えられない 全体像」
「見えない かたち」 「エネルギー」
しかしそれは確実に 存在していて。
その 「かたち」を。
色んな場所で
私達に 「見せて」くれているのだ。
「こんなにも 美しいものが 「物質として」存在しているのだよ」と。
そう
「自然」の 中には
「なんでこんな形なんだろう?」と 思うものが
あらゆる場所に 沢山あって。
それに気付いた時 「ああ だからなんだ」と。
酷く 納得できたんだ。
これは。
「見えないものたち」からの 「知らせ」
「エネルギー」たちの悪戯か
「拡大すれば 見えるよ」「外に あるよ」
「そこだけじゃ ないよ」そう言っている様に 見えるんだ。
それはきっと 未知への 招待状
新たなる「学び」「導き」の 切符だ。
「気付いて」「繋げ」「探求する」者ならば
いつでも始められる「新しい 旅」の切符。
まだ見ぬ「未知」へ
勇気を持って進む者への励ましの「美しさ」なのだ きっと。
それなら
悠然とそれを受け取り その先へと。
拡大していくことと しよう。
そう
まだまだ 見えない先は 「無限」の中に
無限に ずっと。
あるの だから。
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