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5の扉 再びのラピス 森へ
わたしのなかみ
しおりを挟むなんでなんだろう な ?
私が やっていたこと と言えば
惹かれる場所 もの こと
綺麗なもの 音 光
匂い 景色
風と 踊って
流されて いた くらい ??
「コラ、何をしておる。」
「うーん ? 別に 」
そう、言われて気が付いたけど。
私は どうやら彼の金髪が「根元がどうなってるか」気になって
サワサワとかき分け 地肌を探り 白金に近いその「大好きな色」を確かめて。
「ふむ。」
「何が「ふむ」じゃ。」
「いや、ごめん?」
匂いを嗅いでいたところを、嗜められて いた。
「どうした?何か気になる事でもあったか?」
きっとわかって 訊いてるんだろうけど。
その優しい色に思わず目を逸らしながら、くるくると巡らせる 昨日のこと
満ちた 私 無限の私。
「うーーん。なんでなんだろうな、って。思って。別に「なに」をした訳でも、ないんだけど。」
「だから、身を任せるだけで。いいと、言っていたろう?」
「 確かに。」
満足そうに笑みを浮かべ、両手を広げ 私を招く いけない色。
その、顔を見ない様にして とりあえず後ろ向きに腕の中に収まる。
「お前の中で、まだ気が付いていない部分に光が当たり認識できたのだ。全てがきちんとあるべき場所に嵌れば。そう、なる。」
「 」
ふむ。
珍しく私の為に説明してくれる、この人の
声のトーンが気持ち良くて。
じっとそれを感じながら 自分の「なか」を浚い始める。
確かに。
「好きなこと」 「見たいもの」「話したい 人」
「やりたいこと」 「感じたい 場所 もの 空気」
「自分のまわり すべて」
それを 「自分の好き」で 満たしていた
この頃
「自分のなか のぜんぶ」が 合ってきたのは
解っていた。
ある意味 ずっと前からだけど
最初からなのかも だけど。
「きちんと自分の 「真ん中」に 訊く」
それが ほぼ「すべて」において、できてきたとも言えよう。
以前は 合わせている事も、多かったから。
懐かしく感じる抹茶の瞳を思い出しながらも、「知っていることに 気付く」事の大切さを改めて感じる。
「ほんと。なんか、学び直し?というか結局確かに。全部 自分の中にあるって本当なんだね 。」
そんな事をしみじみと言う私を、なんとも言えない色で包む 彼。
多分 私は。
これまでずっと 自分の「細かさセンサー」を
フル活動させ その「異色」を洗い出し 弾き出し
洗い浄め 紡ぎ 織り直して。
それが「今 仕上がった」という ことなのだろう。
同じ様なこと、同じ場所をぐるぐると回っていた様に見えて、
ピタリと嵌ると「細部を修正していた」のがよく、解る。
「成る程やっぱり。ちょっとちょっと、ズレてたんだね。めっちゃ、微妙に、気付かないくらいに。」
実際 他の人ならば 気にしない様なこと
気付かないこと
スルーする様なこと
そんな部分をちみちみと修正していたのだろう。
「より 自分の真実の光」に 近く なる為に。
そんな、深く頷いている私の髪に触れる 優しい手。
なんだか指先から 微細な粒子が伝わってきそうな
そんな手つきで話し始める言葉は やはり私にぐんと、沁み込むんだ。
「それは元々、殆ど「合っていた」からであろう。お前は人の中ではかなり「光に近い」からな。」
「 えっ ?」
「吾輩から、見れば。全く「違うもの」だ。始めはその意味を、考えてもいなかったしお前を特別に思うからなのかとも、思っていたが。それは、そうだからでもあるし、お前だからでも、ある。」
「 ?えっ ?」
ちょっと まって ????
なんか 「いい いろ」なのは わかる けど。
心地良い「言葉のいろ」と「波長」、嬉しい事を言われたのは分かるのだけど。
やや、意味がわからなくなって 首を傾げる。
その私をコロリと転がすと、金の瞳は上からじっと 私を、見て。
その 言葉を真っ直ぐに 繰り返した。
「お前だから、好ましいと思うから、そう見えるのか。それともお前が光に近いから、好ましいと思ったのか。どちらなのか、考えた事はなかったが理由が要るとすればそれは両方なのだ。お前は「そういうもの」。そうでしか有り得なく、だからこそのこの道、そして吾輩という対がいるのだ。」
「 う ん。」
?
頭の中に 入ってはいるが、処理できていないその言葉を並べ直して 反芻する。
「私は 光に近い」
確かに 私は ひかり だけど
「元から」って 言った よね ?
「私を 好ましいと思った」「光に近いから」
「だから」
しかし それが「理由」ではなく 「必然」
「そう 在るもの」「そうである」からして
「彼が 対」に なった
「ふむ?」
そう、きっと。
私が勘違いしてはいけないのは「私が 近かったから好きになってくれた」事じゃなくて。
「私は そういうものである」という 事実
これは きっと 「私達の道」で。
だから「私は元々 光に近かった」ということ。
「ん?それって。結局 どういうこと ?」
イマイチそれが飲み込めなくて、金の瞳を見上げ確認する。
「この頃、それを確かめていたのだろう?自分と他との、違いを。そういう事だ。吾輩には、初めからお前は他の人間とは違うものに見えていた。より、こちら側に近かったのであろうな。今、思えば。」
「 なる ほど ?」
なんとなく だけど。
「心」「肉体」「魂」の 光が近い
「純度が 近かった」こと
結局。
いつでも「ハートで交流」したい し
「上辺だけ は 要らない」し
そもそも「自分の道を歩む度」が 高かった って ことかな???
「そうだ。いつかも、言ったであろう?」
「え?」
「お前は、人が諦める所で諦めぬし、止まらぬし、「不可能」という想いを持たぬと。そういう事だ。」
なる ほど。
くるくる くるりと
落ちてくる カケラ
いつかの ラピス ベッドの中の 私達。
その時 彼が 言った 言葉。
でも それって 結局 やっぱり。
「想い」が 「チカラ」になる って こと
「 だよ ね?」
「そうなのだろうな。」
優しく髪に触れる、その手に触れながら
ジワリと沁み込むその言葉を 身体で感じる。
全体に 沁み込む 金色
髪から 顔 胸 腕 お腹
ジワリと 腰を通り 塗り替える様に粒子が降りる。
私が
始めから思っていた「想いには チカラがある」が
「本当」だったということ。
疑ってた 訳じゃないけど。
「でも。 やっぱり、嬉しいな。」
「それでいい。そのまま受け取れば、良いのだ。なんでもな。」
「うん。そうだよね 。」
"自分の信じていることが
本当だったと わかる こと"
そんなに嬉しい事は、ない。
だって それは 少しずつ 少しずつだけど
一歩一歩 私が 自分で進んできた 「道」
「光への 道」 「自分への道」なのだ。
この、旅に出る前から ずっと。
自分の「なかの想い」が これまでの私を 創り
そして これからの私の チカラに なる。
「なんか。 いいね。」
「ああ。だから、結局、全ては。そう、あるべきものがそうあるだけなのだ。」
「 うん。」
フワリと馴染む、胸に顔を埋め 思いきり息を吸い込んで。
自分にご褒美 欲しいもの 最高のいろ を
胸いっぱいに取り込む。
なんとなく くるくると回り始める
様々な景色 これまでの 想い
「ずっと前から 知っていたこと」。
「見ている」 「見られている」
「知っている」 「守られている」
「迷いが ない」 「方向を 知っている」こと。
他人とは 疑問に思う所が違って
細部に 気付くこと
「感情の機微」に 敏感なこと 読み取れること
物事には「原因」があって
結局 それを「選択」しているから 「そうなる」ことを「知っていた」こと。
様々な、場面で。
私達は選択をしていて、発露も勿論 自分でしているのだ。
でも 人はそれを殆ど「無意識」で やっていて。
「どうして」「なんで」「私の所為じゃない」
そう、みんな言うけれど 私から見れば
「それは、そうすれば そうなるよね?」という当然の成り行きなのだ。
それが きっと「視点の違い」
「角度」「どこまで発したエネルギーに責任を持っているか」
そういうことなんだろう。
その 積み重ねが結局 自分を創るんだ。
「うーん。だから、か 。」
そう 「チカラ」「エネルギー」が 分からない
知ろうとしない 信じない 受け入れないと。
その「原理」が 解らないんだ。
「私 は 」
きっと それを 。
「そうであろうな。」
その 私の「なか」に、浮かんできた「いろ」が わかるのだろう。
再び優しく髪を梳き始めた、彼の言葉に頷いてゆっくりとみんなに感謝の言葉を 思う。
ありがとう ありがとう。
ありがとうね みんな。
以前も沢山の 小さな光が私に言ってくれた、「感謝」それは私からも、もっと大きな光にして。
すべてに返したい、ものでもある。
「「感謝の循環」。いいね。」
ただただ この安心 安全の温かい胸に、包まれて。
くるくると回る、自分の「ひかり」達に
「感謝」を 伝える。
ありがとう 本当に。
みんなの お陰
それで 私は 全力で行けるし
「知れた」し 「わかって」「跳んで」
きっと また「拡大」「成長」できるんだ。
みんなで行くから、ぜんぶになる。
それは重々承知なのだけれど、きっと細かな所で躓くとすぐに飛んで行ってしまう 光。
確かに私達 人間の視界は 狭くて。
きっと 「真実」の 半分も見えていないんだろう。
「見えるもの」 「見えないもの」
「人は 見たいものしか 見ない」
「人間とは」 「可能性」
「有限か」 「無限である」のか。
それは何もかもが「選択」で、しかし選ぶには「選択肢」が見えなければ
分からなければ、選べないのだ。
「ふーーむ?だがしかし。私はもう、他を憂いている時間は無いのだよ。いや、時間はある、時間という概念はないけど うーん とりあえず、そうじゃないんだ。」
そう これからは「100」チカラを自分に注がないと
向かえない場所
それがきっと「10の扉」。
「なにしろ、開くまで。のんびり、していいよね?」
「 まぁな。」
えっ
なに その 「間」。
「コワッ」
「大丈夫であろう。多分。」
「やめてよ、それ。」
普段「多分」なんて言わないくせに、私の真似なのかそんな事を言い私をじっと覗き込んでくる 金の瞳。
タチが 悪く ありませんか ね
それは 。
しかしなにしろ、「新しいわたし」をまた沁み込ませる べく。
その 美しい瞳に吸い込まれて行ったのは
言うまでも ないのだけれど。
うーむ。
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