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8の扉 デヴァイ 再々
曇りなき 眼 2
しおりを挟むフワリ 拡がる光の渦
舞い散る 星屑
目の前に舞うは 少し懐かしい色
青と 青灰
高い 天井
美しかった もの
人が居たであろう 名残
思い チカラ エネルギー
かつてそこに 「在った」もの
小さな窓が 集まり大きな円を創る
美しい円窓
「目に 見えるもの」
「見えないもの」
「私が 表現したいもの」
「ずっと大切だった 見えないなにか」
「言葉にできない もの」。
確かにそれは。
あの、旧い神殿でもずっと感じていた「時間の重み」や「大切な瞬間」「ただありのまま存在する空間」、「言葉にできない なにか」で。
それは確かに「見えないなにか」でもあって、言葉にするのは難しく、それを表現する方法として 芸術や数学があって。
それは即ち 私達の創造力なんだと 思ったんだ。
そう 「表現したい」「再現してみたい」
「伝えたい」
「この 瞬間を留めておきたい」
その 衝動 感動 魂が動く 瞬間。
そして、大事なことは私達もきっと本当は「見えないなにか」で。
「見えないなにか」が
「肉体」という 入れ物に 入っているということ
そういうことなんだろう。
それはきっと「時間」「空間」「私」「魂」「肉体」「場所」「建物」色んなどれもが「エネルギー」である事を 指しても、いて。
「えっと?だから、あんたが自分の事を「普通」だと思ってるのも。ある意味仕方が無いんでしょうけど。それに、いつも「みんなに光は降り注いでる」とか、言ってるじゃない?事実はそうで、みんな元は同じなんだろうけど。今いる、位置が違うのよ。ただそれだけの事。」
「 うん、それはわかる。」
くるくると 自分の中で回る 沢山のカケラ
それに重なる言葉に、私の中が 新しい色に塗られて ゆく。
「森に行って、自分が先頭を歩く必要があると、自覚したと思ってたんだけど。」
「 う、うんまあ そうだね?」
「でもきっと、やっぱり「まだ子供、女の子だし」、そう扱われて。あんた自身が自分を幼いと思っちゃってたのと、周りの誤解。だけど中身は他人の事も見れる、大人?いや大人と言うと語弊があるか………なにしろ依るの中には沢山の歴史があって、あんたはちゃんとそれを生かしてたのよ。既に。それに気付いてなかったんでしょうね。」
確かに。
私は 私のカケラ
色を 集めてて
やっと今 ここまでやって 来れたんだ。
だけど 私の中では まだ 何処かが ズレた ままで。
きっと「集め始める前の私」から
更新されていない部分があったのだろう。
「なんだろうか、まだ角度?固め方が足りなかったのかしらね?なにしろあんたは普通じゃないし、それを踏まえて行動する事ね。…………てか、あんだけ色々やっといて今更感、満載だけどね…………。」
え うん
ごめんな さい ?
再び遠い目をする青い瞳に手を合わせ拝み、今し方 朝が言ってくれた言葉とカケラの光に視点を合わせる。
「自覚」 「皆 同じ光」
「エネルギー」
「位置」 「違い」
「道の途中」
「自分が何処に いるのか」
「そう 扱われるから」「そうなる」
「見た目と中身」
「差異」
「本当らしき こと」
「本当のこと」
「外側だけを 大事にする 在り方」
外見を基準にして決める
ある意味簡単で 一方的な やり方。
「 ふむ。確かに?」
確かに私はずっと「私達はものじゃない」って。
ずっとずっと思ってきたし、言っていたし そう行動してきたんだ。
「んん?でも、それって知ってた事だし?今更?えっ、何が気になってたんだっけ ??」
行方不明に なる 私の 視点
くるくると回るカケラ達は
楽しそうに その行方を 現そうと
舞い踊って いるけれど 。
「だから、多分。」
私の混乱した声に、面倒くさそうにしかし、答えてくれる 声。
「あんたはそう「扱われて」、勘違いしてたってことをわかったんじゃない?これまでずっとやってきて、少しずつ解って知って、納得できて。沢山のバラバラだったピースが、やっと集まってきたのよ。それで、形が出来てきてやっと、「それがどういうものなのか」確認してるんじゃない?」
「 うん。」
なんかそれは わかる。
「それに、多分だけど。あんたは他人を解ろうとするから相手もそうだと思うんだろうけど。実際問題、他の事まで余裕がある?見える人なんて、そういないし、そのタイミングもまだまだなのかしらね。結局歩いている位置が前過ぎるのよ。まだ、みんな始まってないの。自分の道を歩き出してないのよ。そこから始まって、進んで来て。でも、他の人を見てたとしても、傷の舐め合いじゃ進歩はないだろうし。だからあんたが「光を降ろす」って決めた時、正直驚いた。私もそれが一番いいと思ったから。一時凌ぎの偽善なんて、何の役にも立たないからね。」
フワフワと、尻尾を動かしながら
その柔らかさとは対照的に、鋭い朝の 言葉。
「それが積もり積もって、ここまで来て。今がウイントフーク達の言う、予言の新しい時代なんだろうし実際外も変わってきてるしね。ただ、そのスピードの違いよね。なにしろあんたは決めると一直線だから、早いし外が追い付けないのよ。とことん、突き詰める性格だから、精密だし自分の材料が多い。ある意味効率が良いのかもね。…いや、悪いんだろうか?………まあ、それはいいとして。」
「周囲に変化が見えてくる頃には、きっとまた次の段階に進んでるだろうし。……でも外からは子供扱いされてたら。まあ、実際体は子供だから、そこがアンバランスなんだけど…あ、いやもう子供と言うには…………ムググ。」
途中からモゴモゴと、なんだか咽せそうな朝の背中を摩り、ついでにその意味に気付いて顔が熱くなってきた。
「だからさ。自分で自分が「そうなんだ」って、しっかりわかったのよきっと。これまでは周りに合わせてたから、自信が無かったんじゃない?まだ「どこかで疑ってる」、みたいな。光?女神?あんたの中ではどうなってるのかは分かんないけど。その、自分の中での自分のギャップが埋まったんじゃないかな。接点が新しく見つかった、みたいな。」
「 なる ほど。」
「まあ、思う所は色々あるんでしょうけど。その、持ち前の粘り強さと負けず嫌い、でも争いを嫌う優しさと、いざという時のズッコケ、なんだかふざけた発想は。天性の、ものよ。もっと誇っていいわ。」
「 えっ うん ? ありがとう。 ?」
えっ
ナニコレ どっち
褒められたのか な ??
でも きっと。
朝の事だから、最上級の 褒め言葉に近いのだろう。
うん。
そうして一旦、落ち着こうと。
首を捻りながらも撫でていた手を止め
ついでに柔らかな毛並みを、フワリと 抱き上げたんだ。
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