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8の扉 デヴァイ 再々
最大の 魔法
しおりを挟むなにしろ暫く ボーッとすることに した。
なに でもなく ただ ある
それは私にとって意外と難しいのだけど、なにしろ今は 頭がいっぱいで。
ある意味 丁度いい具合に
ボーッとできるのである。
「内蔵された大量のデータ」、それだけ知って
思い思いの場所に出掛ける。
それは いい休息にもなったし
実際 森へ行って みどりを見て。
お風呂に入って 濃密さを堪能したり
外からエローラの店を眺めて水色を喜んだり
ルシアの店の 紺色との対比を楽しんだり。
でも「誰かと話す」気にはなれなくて、ウロウロと
ラピス グロッシュラー 所謂「外の景色」を見れる場所へ行き ひたすらボーッとしていた。
勿論 「いろ」を取り込んだり
美しさを堪能したり。
風と お話ししたり 雲を読んだり
緑の艶で せかいの機嫌を伺ってみたりは していたけれど。
実際問題 「なにか」しようという気にはなれなくて、とにかくひたすら自分を休ませて いたんだ。
「時が 来れば 嫌でも 成る」
それを知っている私はしかし、「こんな形」で。
「それ」が 来るとは思っていなかったし
ふと ある時思い出した「青の本」に。
まさか 「自分へのメッセージ」が 書かれているなんて
想像もしていなかった。
はて さて これは。
やはり 「一番高い私」は 今の私より
何枚も何枚も 上手だということなのだろう。
なにしろとりあえず、久しぶりに「閃いた」時。
なんとなく「ウキウキと」ではなく、「マッタリと」書斎へ向かったのはなんでなのか
それを読んでみたら。
その 理由が わかったんだ。
「それだけでいいのか?」
「はい、とりあえず。またこっちを戻す時に別のを借りますね?てか、全部持ってっちゃ 」
「駄目に決まっているだろう。」
「 ですよね。」
じゃあ 何故 訊いた
そう思いつつも、書斎から一冊 借り出した青の本
私を「一番に呼んでいた」この一冊は。
やはり 実際 私を呼んでいたのだ。
「 」
「どう、した?」
そう言って、無言でぐいぐいと背中を押す私に
問い掛けでもない問い掛けをしつつ、くるりと回して腕の中へ入れてくれる 彼。
そう 私は 「そのメッセージ」を読んで。
「なんも ない」
「なんも言えない」
「モヤモヤでもない」
「苦しくはないけど」
「少しギュッとする」
「胸が」
「いっぱい」
「みんなの光」
「わたし」
「沢山の自分」
「やっぱり」「てか」「今?」
「流石だね ???」
そう 胸がいっぱいで。
始めは魔女部屋で読んでいたのだけれど、無言で神域へ来て こうして「一番安心の場所」へハマってみたのである。
が しかし。
そう
そうなの よ
なんか なんで。
いつもならば、フワリと包まれ「何にも考えられなくなる」 その光の色の中で。
そう 「少し硬い私」は 冴え冴えで
未だ 撫でられている髪から温もりを吸収しようと
意図しないと。
何故か 芯から固まってしまいそうなのである。
でも。
「芯から」と言っても なにしろ「そのメッセージ」自体は温かく、私を包んでくれ 背中を押してくれる、とんでもなく大きな贈り物だ。
だけど でも
なんか なんだ ろう ??
ああ でも。
そう かも。
多分、まだ自分の「何処か」で。
「沢山の私」が 受けてきた「色」が
解っちゃいるけど「可哀想」で
そう まだ私の「世界の枠」が。
少し ほんの少しだけ
「すべての光」を 「世界側」へ引っ張っているのだ。
そう 確かに「全てを受け入れ認めること」
そう言っていた筈だ。
セフィラも。
だけどまだ。
何処かで深い自分が、解し切れてなくて
囚われて いるのだろう。
でも だから だからこそ
「今」 そのまじないが 発動して
シンから 私へ 青の本が渡ったのは
わかる。
だから、それを受けて。
しっかりと 今 また 自分を据え直して
進む為に 微調整するんだ。
それは わかる。
わかるの だけど
あたまが 。
なんか。
はたらか ない と
いう か
働きたくない と いう か
どう なんだ ろう な ? ?
「どうにかしようと、思っているのか?」
「 いや。 そうでも ないんだけど。」
私の中身を 見透かして。
きっとわざと、そう訊く彼に自分の色が解れ始めたのを知らされる。
きっと、少しずつ 緩んできた私の中身に合わせて。
思考も なかみも この 空間も
流れるように 。
ゆるり 緩りと 展開される 心地の良い言葉。
「お前が自分で、一番解っていようが。」
うん なに ?
「お前の中にあるのが、本当であるし、それ以外にはならぬ。成れぬのだ。」
ぇ
まあ うん 。
確か に 。
そう です よね ??
しかしこの私の反対側にそうはっきりと言われてしまうと。
ぐっと 「現実感」が 増す
光の虚空
そう ここは「見えない側」のせかい だから。
それはやはり「具現化」「音 声で発する」という、私達「もの」が引かれる法則を私に知らしめながら
ゆっくりと「かたちになってゆく」ものを如実に表して いる。
そして その 「こえ」は
そう「私に向けて」発しながらも
「自分も そうである」ことを。
私に 直接 伝えてきていて。
それは 唇 からではなく「視線」なのだけれど
そこから微細な光が発して いて。
その 「行程」に
「この色」が 含まれることを
示して いる。
そう なのか。
うん まあ そう だよ ね?
その視線に、また視線で返事をしながらも
「二つで一つ」「一つで成る」
それがぐるぐると回る 私のなか
なんだかよくは わからないけど。
とりあえず、確かに「私の最終目的」に この色が含まれるのは 確かなんだ。
だから まあ 考えなくとも。
そのうち 自然にわかるのだろう。
そう思って、その視線ごと大きく息を吸い
緩く 広く、この光の空間へ 吐き出す。
私のなんとなくの モヤモヤ スッキリ感
早く見たい 気持ちと
ゆっくり 上がりたい 気分と
色んな自分の思いが 光の粒子に溶け込み消えてゆくのを
目に 映す。
これから。
どう なる のか
する のか
それとも どうにもならない のか
また 怒涛の流れ が 来るのか。
いや、「考えては」いけない。
いけなくないけど まあ うん
私が自分の中でそんな事をぐるぐるしていると、少し楽しそうな声が頭上から降ってきた。
「して、なにをすると。思う?」
「 ぇ っ」
それは。
問い掛け ではなく
確認で。
この人は 私の「こたえ」を 知っている のだ。
その上で、こう 首を傾げて。
いやらしく、訊いているので ある。
「 意地悪。」
無言を貫こうかとも、思った。
でも。
それは。
「全 私」に対して 誠実ではない と
わたし が 言うから。
あまり何も考えずに 先ずは口を開いたんだ。
「なんにもしないんだけど。 全力で在る ただそれだけだよ。」
その 私の言葉を聞いて 満足そうな美しい瞳
しかし撫でられたその視線を受けつつも
私のカケラは弾かれ キラリと回って。
「 ふむ?でも、私は「生きて」いるから?なんか色々、勿論楽しいこと、美しいもの、美味しいものを沢山味わって。 それで、 うん?」
それがきっと 「ぜんぶの私」のためになる
それはわかる。
多分 きっと 私の中にはまだ
見えない靄が沢山あって。
「カチリ」と嵌るカケラが
セフィラの見てきた色を映し
それが その時々の「縛り」や「誓い」「枠」なのが
わかる。
だから 彼女が見せてくれたその靄を
またしっかりと捉え 外すこと
しかし 間違えてはならないのは
「変わるのは私」で 「自分の澱」を。
流し 浄め 一掃し 一新するので ある。
各 光達はそれを「やりたかったから やった」のであって
それは「可哀想」でも「酷く」もなく
私がその「色の回収」を 褒め称えて。
「そう その色、いいよね」
「欲しかったんだ」って。
言えば いいんだ。
そう認めることが 必要なんだ。
危なくズレがちな焦点をしっかりとそこへ定め
再び位置確認をしてから もう一度視点を戻す。
そうして 更に 「今の私」「肉体」へ 「惹かれるもの」を取り入れる こと
自分に与えることで
それを思う存分 許す ことで。
最後の 蟠りが 解されて 癒されて
受け入れて わかって。
それから、
「なかみ」が ?
「紛れもなく 自分であること」を やりつつも
「まだ もっと上」を見つつ
「最高の光」の 私を探して。
「 うん?その、「最大の魔法を掛けた私」に、なれば 戻れば? いいのか ???」
そう 私は「本当のこと」を知りたいのだ。
「私は なに」で
「せかいとは」
「ぜんぶは 」「すべては」
「どうして」
「なにが」
「存在 とは?」
あの 始めの白い森でディディエライトに訊かれた。
「何の為に 生まれたのか」それを 知りたいのである。
そして 今のところ
私の中身によると、まるっとぜんぶはマトリョーシカだから
最終的にはそこに行き着く筈だ。
「 ?でも、それって「源」 なの???」
てか。
「源」に なっちゃうと 「わたし」では
あるのか
それは 「すべて」で あって
この 「自我」?「意識」?って ?
どう なるのか な ?????
「 ふむ?」
くるりと視点を隣の色に戻すけれど、変わらず美しい金は 一点の曇りも映していなくて。
それが そうであることを ただ示して いる。
ふむ。
ならば。 きっと。
そう なって も 多分 なんか
「いい感じ」に。
「まるく、治るってこと だよね。うん。」
そう 今わからないという事は「その時」が来ればわかるのだ。
なにせ 私はとりあえず。
この「新しい光」を 落ち着かせ馴染ませなければ ならないのである。
「協力、するぞ?」
「いやいや、ちょ 待って ??」
そうしてぐるぐるに傾れ込んで行きそうだった 私をコロリと転がした金色は。
この 空間の光と粒子と共に
私を無限の渦の なかへと攫って行ったので ある。
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