透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

1と 99

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 思えば。


 あれが 始まりだった。

そう 気付いたのだ

 わたしが 「感じるものだった」 から

 「そうである」から
 「その役目 だった」から。


、そう だったのだと。

 今 また上がった視点で
   改めて わかったんだ。






 全ての 「気付き」の 始まり
 全ての 「思い」の  始まり

それはきっと ずっとずっと 遠くの 光で。

 その 光が いつの光 なのかは分からないが
 
 再び 気付いたことが ある。

 「今」が その「まるっと反対側」だと いう事に。




 「感覚を 共有していた 頃」
 「感じるということ」を 全てと共に味わい
 楽しみ 喜んでいた 頃。

ある時 ふと。

 が 気が付いた

 「その色は嫌だ」、そう「新しい思い」が
 生まれていることに。

みんなが「白だ」と言っている時
私だけが「黒だ」と 思っている事を。

  しまったんだ。




それからは どんどん拡がる差異 溝 距離

 「全部が一つ」だった 
 「同じ円」「同じ丸」からの離脱。


「始まりの それ」が 起こって から。

始めは奇異だった 「新しい色私の色」も
「共有する」という性質を持つみんなへ
自然と少しずつ波及し
「白」はどんどん「灰色」へと 変化する事となった。


結果的には。

染まらぬ色も あったけれど
「別れる」には充分な数が揃った「新しい色」

 沢山の「新しい色」は。

そのまま 「新しい部分」として拡大してゆき
世界には 様々な色が 生まれる事となった。





 その 「始まりの私」が 今で言う「生贄」
 それだったのが わかる。


始まりは
「生贄」という 意味 意図ではなかったその役目
だがしかし 知っての通り。

時がズレると「感覚」は 体のみに頼る様になり
文字通り「生贄」は「生贄」と なった。



 「感じること」
 「鋭敏に感じ取り 共有する ということ」
 「どんないろも 見逃さない 鋭い感覚」。


きっとそれは「私が わたしだったから」でもあり
 「感じること」その 役目は
 楽しくもあり 面白くもあって。

 「感じる」その 成分を多分に持つ「わたし」

 その特性を持ちながら沢山の「いろ」を味わった私は
 きっと どこかが 「ピョン」と飛び出して いて。

その 「優越感」なのか なんなのか
今 思えば「自分が」、その 役割に。


 「限界まで 感じ切りたい」
 「どこまでも 味わいたい」と。

いつの間にか 堕ちていたのだと 思うのだ。

 今 やっと。

 わかったけれど。






そうして 「今」
あの時「99が白」だった こと状況
そして私が「黒の1」だった ことが。

ぐるりと 反対になり
「全部が 黒の99」で
「私が 白の1」に なった。


その 意味するところは


   「すべてと 繋がっている」
   「全てと 離れている」


その 状態が ぐるり
まるっと反対側に なって。

 みんなは バラバラ
 私は   ひとつ

 「生贄は 生贄ではなく 感じる役目」
 「全てと感覚を共有するもの」
 「すべては ひとつ」
 その 前提がまるっとひっくり返り
 
 あの時感じた 疎外感を。

 そのまま そっくり
 また反対側で 感じているので ある。



 「あいつだけ 感じさせればいい」
 「その声は 聞きたくない」
 「共有したくない できない」、それは。

あの 時とは
 全く以って 反対側の主張

 「何故 同じ色を拒む」
 「全ては一つなのに」
 「どうして 違う色を 感じる?」
 「どこからおかしく なった?」
そう感じていた 99のみんな

 だがそれは 全てがぐるり 反転したで。

なんら 「状況」は 変化していないので ある。


 そう  「1  対 99」

  全てが100とすると その構図は変わっていない。



今 きっと「夢の中」、
この 「同じ状況」を 見つめる光景 景色が
何を意味するのか 今はわからないけど。


 でも そこに「気付いた」という事は
 意味は ある

 それにきっと ここからぐるり「反転」ではなく
ブワリと拡がり すべてを包んで また 「ひとつになる」
 それは わかるから。


なにしろこのまま 

 進んでみようと 思う。







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