1,173 / 2,079
8の扉 デヴァイ 再々
今の私
しおりを挟むそうして鏡の前へやってきた私は 自分の顔を 見て。
「 ふぅむ?」
首を傾げながら 頬を撫で少しずつ角度を変えて
観察をしていた。
うーん ?
なん か?
変わった? いや 変わってない??
どうだ ろうな ? ? ?
鏡に映った自分の顔は、見慣れた顔だが
変わって いる様な
変わって いない様な。
そんな微妙な 気配しかしない。
だけど。
多分 なんか もっと でも。
「変わった筈」なんだ。
私の「なかみ」が これだけ変化しているのだから。
そのままじっと 眺めていた。
いや、眺めるでもなく
ただ 鏡の前へ 突っ立っていただけかも知れないけど。
「私は私を認める必要がある」
「わかる 必要がある」
「深く」
「知る 必要がある」
この頃ずっと繰り返していた「整理」と「浄め」
自分の中の片付け
組み直すこと
設定し直すこと
それ 即ち。
まだ 何処かが ズレているということ。
その 「ズレ」「差異」
殆ど「同じに見えるもの」の、違いを
見つけるんだ。
それは そこは 一体。
なんなの どこなの だろうか。
ずっとじっと その鏡に映った「自分」を 見る。
何度も 出てくるもの
繰り返すこと
見えるもの
見せられていること
展開している粒子
その 質 色 量
流れ 方向
場所
配分
組み合わせ
並べ方
その 表す かたち 。
私の 「本当の目的地」
「なりたいものではなく
そうであるもの」。
「 そう、そうか。」
「なりたい」「なれない」ではなく
「そうである」のに「そうではない」理由。
それはきっと まだ自分の中に残る「枠」だ。
私がまだ世界を恐れていること
まだ世界からの影響を受けると思っていること。
それを認める。
まだ、「怖がっていてもいい」と。
認め、それが自然と去っていける様に
自分を整える
知る わかる 把握してあること
誤魔化さずに 受け入れ 在ること。
「そう、思っていることを。まず、わかるって ことだ。」
わかっている様で わかっていない
深く落ち切っていない 部分
長く永い 「わたし」の中で
幾重にも張り巡らされた 光の網の 中に。
まだ 残る澱を 徹底して 取り除く
めげずに
諦めずに
飽きずに
しつこく
丁寧に
慎重に
万全を期して。
それを 続けて行くということ
どこまでも それでしかないということ。
「 そう だよね。」
ポツリと「死に切った最硬の自分」に向かい、呟く。
私の なかに ある 光
消えない自分の一部
あの深海にて拾ってきた名もなき光の一部でもある
最も硬い わたし。
それを思い出して、「そうだよな」と 小さく息を吐く。
そう こればっかりは どうしようもないんだ。
誤魔化したって
見ないフリをしたって
全く 見えないと思い込もうとしても。
「私には 無理」なんだ。 それは。
だって私に「見えぬ部分はない」し、
ぜんぶを含む まるっとすべてが 「自分の中」なのだから
そもそも 見ないフリができない。
だからこその、「今」だし「そうである」のだし
それを きちんと しっかり
丁寧にわかって
また 押印して進む。
「また 越えれば見える景色」
「次の山」「扉を開ける」為に。
やるしか、ないのだ。
「 ふむ。」
それに
あれも それも どれもこれも。
「私が起こしている」のではなく
「創った現実」でも ないし
あれらは そう 「ただあるだけ」なのである。
違う側面から見れば、「私が創った現実」それは間違ってはいない。
だが しかし。
「世界」から手を離している私から見れば
それは「ただ展開している現実」で
私達「光の粒子」、一つ一つが大きなかたちになり
映し出している「幻像」だ。
自分の「設定」を 変えて
「粒子」そのものを「せかい」から調達し
今 自分の歩む道の一歩一歩を創り出している、私からして。
「式を変える」
「こたえを変える」
その「方程式自体を変える」
それは必要だろうがそもそもが、わかっていないと
落ちていないと。
それはきっと 何度も繰り返す下降への道なのだ。
"私は まだ「世界」を
完全には手放せていないこと"
深い分 広い分 時間がかかること
そうである が
そうでも いいこと。
それは少しずつ丁寧に 剥がしてゆけば
いつかは必ず。
なくなる ということ。
まだ、しつこく残る澱を その何倍ものしつこさで排して行く
そういうことなんだ。
地味だけど
ひたすらに続く その澱に辟易しそうになるけれど
それは「作業」では ない。
「うん。」
それは 「祝福」で
「世界」への「感謝」で
これまでずっと楽しかった、あの色達に
お礼をいうということ
労うということ
最大限の感謝と祝福で 光の虚空へ 送り。
また ひとつになること
「ぐるり」含まれるのだ ということ。
それらも、もう 「解放」されて
いいと いうことなのだ。
「 そこが。まだ、足りなかったのかも。」
確かにこれを 心底「わかる」のは
難しいだろう。
私だって。
まだ 「ほんとうに わかっている」のかは
分からないと思っている。
いつだって そうだ。
「覚悟」の時だって ずっと後
最近になってから知る その「覚悟」の意味
重さ 深さ
それは難しいものではないのだけれど
決して「軽く」はない 「思い」でもある。
「 軽やかに、なる 筈なんだけど。」
でもそれは。
「両極」の 世界にある、私達が知る必要のある「重さ」で
その「極限にある重さ」を 知るからこそ
「極限の軽さ」がわかる、そういうことなんだろう。
「なるほど これは。確かに 「あたま」では、わからないな。」
なんでも ざっくり 感覚で捉える自分
それが今、活きているのが わかる。
ぐるぐると全体を網で捉え その 中の
自分の必要を数多の光が教えてくれること
取り出せること
しつこく吟味して 最善を実行できること。
「確かに。ネット検索が上手いって、いつもしのぶに言われてたもんな。?」
それとは少し違うが、本質は同じだ。
数多の粒の中から
自分の欲しいものだけ拾ってくる
そう「外側」は違えど「本質」は同じだからだ。
なんでか わかんないけど。
昔から私には、自分の欲しいもの
その漠然とした大きな砂場の中での一粒を見つけられる、根性と目が ある。
「そこね、根性。諦めない。 だって、違うものだと。 納得、できないんだもん。直ぐに要らなくなっちゃうし、それはそれでその子が可哀想だし。」
そう それは 本質「要らないもの」ではなく
「私が要らないもの」であって
「誰かの必要」かも知れないのだ。
「そう、みんな違って、それが 「せかい」を創っているのよ。」
結局 いつも。
そこに辿り着くのだけど。
しかしなにしろ、この 山をまた超え「見える景色」が見たいから。
ただ ひたすらに進むのみ
それだけなので ある。
「しかし。 私最近、ずっと これだな??」
自分を解すこと
知ること
わかること
それ以外 あまり何もしていない気がするけれど
ふむ?
でも。 まあ。
結局 それがわかれば。
「すべてが、万事解決 するのは 確か。」
それは間違いないだろう。
私の光達が、全力で頷いているのも わかる。
「さ、それなら それで。」
そうして今日も 気の向くまま 風の吹くまま
光の 赴くままに。
真っ直ぐ 進むのである 。
0
あなたにおすすめの小説
愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます
天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。
王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。
影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。
私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる