透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
1,187 / 2,079
8の扉 デヴァイ 再々

全ての事に 理由はあるが すべてのことに りゆうはない 3

しおりを挟む
 
  ゆらり   ふわりと

 揺らぎ流れる くぐもった 粒子の流れ

   少し淀んだ雲の様な 
     その 特徴的な 色の溜まり 。


 「本当」が中に包まれてしまってある
            その不可思議な色は 
 きっとまだ「脱げていない殻」の厚み
 
  そうしてそれを「続けること」で
 また増えていく厚着の様子を 示している。


「ふむ。 して? なにが   ほうほう。」

多分だけど あれは。

 みんなが「必要とする」「言い訳」
自分が何かをする時に必要である「免罪符」だ。

 ひとは それが無いと。

「やってはいけない」と思っているし
「それをわかっている」し
でも「やりたいからやって」、その澱を他人に被せる為に その「言い訳」を上手く使う。


「ふぅん? 成る程 狡猾だな。」

「世界」の 色々な場面で。

 それは 起きているし
 そういうものだし 
それが エネルギーゲームだ。

しかしその煽りを受けた「まだ気付いていない小さな光」も、「何かをするには言い訳が必要である」、と思い込んで そうしてしまうんだ。

  「頑張ったから」貰える
  「これだけやっている」から いい
  「我慢している」んだから このくらいいいだろう
  「男であるから」「女であるから」
 「子供だから」「大人だから」
    「持ってないから」「持ってるから」

 その「言い訳」は 多岐に渡るけど
 殆どの事柄に 言い訳は絡んでいるけれど

  「そうじゃない」んだ。

 だって 私達の 本当は
 「やりたいことをやっていい」
 「感じに来た」、 それなのだから。


「こうでなければ やってはならない」
「こうだからこれをする できる」
その世界の枠組み中で 遊ぶルール

 そこにあるのは「理由」ではなく「言い訳」なのだ。

 せかいの 普遍的ルールに混じり
 見え辛くなっている それ
  「いろ」が「芯」が「本当」が見えないと
  それが「どちらなのか」わからない、複雑さ。

「開いている子」「感のいい子」は気付いているのだ。
それに。

 微妙で 微細な その「色の違い」を嗅ぎ取り
 「受け取ったものをかたちにできる」、それはきっと才能だろう。

でも それは本来 誰もが、持っていて。

ただ「まだ 使わない」と、自分で決めている だけなのだ。


「ふむ。 」

 「現実」として 「見えること」
 その中で どうか 

 「世界」と「せかい」
   それは 重なり存在している こと。


 私の言っていることは 「自分の真実」で
 あるからして 「理由」がきちんとある
 対して
 「世界基準」「ルール」を持ち出す人は
 「自分の真実」では ないからして
 「言い訳」に なる。

多分 そういうことなんじゃ ないか?

「 う~ん」
 

だけど。

 今 せかいにあって
 「すべてのことに理由がない」私からすれば

 「世界」では全ての事に理由があるが
 それを
 すべてのこと に 理由はなくなる。

そこに 辿り着くまでに。

 「理由」は 必要であって
 しかしそれが 「言い訳」になれば光は遠ざかり
 脱ぎ去れば 脱ぎ去る程「言い訳」が「理由」になり
最後には
 その「理由」すら 要らなくなって。


   「ただ ある」
 そのに なれるのだ。


だが「世界基準」を使、「全ての事に本当は理由なんてない」と
思った としても
知ったとしても
使ったとしても それは成らない。

きっと 今回のカケラは その「あかり」を齎すもので。

それをどうにか、子供達へ上手く伝えられる様にするのも
私の修行の一つなのだろう。


「 なんか。 修行、じゃ ないけどまぁ
修行じみては、いる。」

この頃自覚は ある。


 「私が やっていくこと」

それは「見せていくこと」であり
 言葉に澱が付いた状態に慣れた子供達には
 それが一番いい、方法だ。

一番初めに、グラーツが 私に取った 態度の様に。

 「自分を守る」のは当然の事だ。
口ではなんとでも言えるから。

私は「示していく」しかない。

それはある意味やはり「見えない部分」でもそうで
いつ いかなる時にも「自分は自分を見ている視点」を忘れない事と、同義だ。

「ま。ある意味 それは。 得意かも。」

ずっと人知れず、自分でも気付かずに
やってきた事だから。

 だから 今 

    「今ここ」に ある。

結局すべては
 そういうことなのだ。


「 ふぅむ。」


 「見ている」けれど それもそれで「学び」であること
 まだまだ私自身も。

 学び 知り わかり 気付いて 上がり

 そうしてみんなで 昇ってゆくのだと いうこと。


「なるほど だよね。 」

そう
別に私が特別な訳じゃない。

 みんなが みんな そう特別
 それはある意味 普通 で

 その普通な特別が集まるからして
 みんなが みんなの色を 楽しんで。

「 ありのままを、在れる せかい。うむ。 私が見たいのはそこであるからしてやはり 、うむ。」

やはり、ここへ出掛けてきたのは正解だったという事なのだろう。


「成る程 なぁ。」

  どんな 些細な 「思い付き」でも。


 「やってみて」「わかる」、光からのカケラ

 伝えられた メッセージ

   「今の私」に 「必要な」。

  大切な ひかり カケラ

 それを得る含むことでまた拡大できる

    私の かたち 。


「やはり。最高の私は 偉大であるからして、私もそれと同じだからして。  ん?この辺りが修行、っぽいのか? ?」

 まあ それでも いいのだけれど。

「よし、とりあえず やるか。」

なにしろそうして進んで行くことで
 「成る 道」、それなら導きに従い進むしかないので ある。

 ま  だから。

  楽しい し

   毎日 違うし  変わるし 

  変化するから、新鮮で。

 いつでも 「最新の私」なのだろう。


眼下に広がる、いつもの景色は 違う視点から見ると「みんなの色」が 所々に弾けて 点滅していて。

  ああ やはり  「美しい な」

 そう感じられる 自分の変化を思い
 胸にそっと 手を当てる。

そう 下に広がる色は 美しいばかりでなく、澱みや燻りの色もあるのだけれど それが絶妙に混じり絡み 動いていてしかし
それぞれの関係性の中で「受け入れ合っている」のも、わかって。

「 やっぱり。それが、人間ひとの 面白い ところか。」

そう 思うんだ 今。


「潔癖」とも言える 自分の性格
しかし「許せない」ではなくて
「今 そうであるだけ」なこと
「すべては 変化してゆく」
「それぞれの自由」が わかってきたこと
 それを喜べる自分の成長を 、そしてまたそれをも客観的に喜べること。


「 ?なんか ぐるぐるだな ?」

その 「自分がまるっとマトリョーシカ」の構図に苦笑しながら。

とりあえずは 
子供達にどう 伝えようかとカケラを回しながら
 軽快に 階段を降りて 行ったんだ。



 




しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪

山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。 「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」 そうですか…。 私は離婚届にサインをする。 私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。 使用人が出掛けるのを確認してから 「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」

笑う令嬢は毒の杯を傾ける

無色
恋愛
 その笑顔は、甘い毒の味がした。  父親に虐げられ、義妹によって婚約者を奪われた令嬢は復讐のために毒を喰む。

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―

望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」 【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。 そして、それに返したオリービアの一言は、 「あらあら、まぁ」 の六文字だった。  屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。 ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて…… ※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

ねえ、テレジア。君も愛人を囲って構わない。

夏目
恋愛
愛している王子が愛人を連れてきた。私も愛人をつくっていいと言われた。私は、あなたが好きなのに。 (小説家になろう様にも投稿しています)

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...