透明の「扉」を開けて

美黎

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15の扉 神の領域

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  光と あお

    ゆらぎ 入れ替わる透明

   前 後       上 下


  きっと「本当」は
   光など届かぬ筈の 深海なのに。


 目の前の景色は ただ 
   光が混ざり ゆれるあおを 照らしていて
  美しく一定の幅でゆれるその景色は。

 私の心の 最も純粋なものだけを
 浮き上がらせようと している。


    "根本的な 変化 変容"

    "形でなく エネルギーが 塗り替わること"

  "その 「本質エネルギー」が

  「なにとして現れているのか」
           認識している こと"



 そう「これ景色」は

  「現実」だけれど「真実」では ない。


「    ふむ。 てか、それを そう 言うならば。」

 そう
 やはり
 「あれも」「これも」「それも」「どれも」が
 「真実ほんとう」ではなくて

 「エネルギーだけが 真実」それはなにに対しても言えることだ。


「   えっ  ちょっと待って ?  」

   それだ それだ

       やいのやいの と

  くるくる キラキラと
   スピードを上げながら 
 アピールするみんな光達を 「どうどう」と宥めて。


「   ふむ。」

 しっとりと 腰掛けている階段は まだ「神殿の入り口」であり
私は奥まで入っては いないけれど。

 「そこ神殿」が 「神社の様なつくり」なのはわかる。

 それは なんでか 知っていたから。

 なにしろ その「拝殿」的な 入り口階段に座り
 既に唸っていたのだ。


 そう その
 「現実」「真実」
 「景色」と「ほんとう」の ピースは

 しっかりとは しているのだけど
 ぴったりと  嵌っていなかったからで ある。







   うぅむ。


   「わかっちゃいるけど」
    「わかって いない」

それは この旅を始めてからずっとずっと
 自分が塗り替えてきた真理で

いつでも私は「自分がわかっているつもりだった」けれど。

「   だけど 結局。 」

 いつだってその「真理ほんとう」を
  振り返って 知るのだ。

 だから
 やっぱり。


「    あれは「景色」で。で。   ほんとう は「ぜんぶエネルギー」だから う~んと ??」

 そうしてまた 何度かこんがらがりながら。


   えっ と

 結局

    「ぜんぶエネルギー」だから

   てか まあ 「せかい」はまるっと

  エネルギー 粒子の うん
   だから 風も  山も  人も 

 
うん ?


   てか  なん で??

 こうやって「出そうとすると」、こんがらがるんだ ろうか。


「    くっ。」

 しかし 悔しがっている場合では ない。

そうなんだ
 「これ焦点」を 定めようとしている 私は。

 すっかり「それが 自然と出てくるまで待とう」として
 待っていたつもりだったのだけど
  みんな光達が「やいのやいの」と中で騒ぐ所為で
 結局こうして深海までやって来たのだ。


それは 
 ここで思えば。

  珍しく 私が

   なにを していても 「てか 真理」

 「風」 「現象って なに」

 
  その「焦点」に取り憑かれていて
いつもならば飛び込める筈の「物語」も なんだか触手が動かないし
 私が「観たい景色」
   「読みたいストーリー」
   「まるっとぜんぶで どっぷりと浸りたい物語」は
 まだのだ。


「   だから。 「描け」と。 言うのでしょう、みんなは。」

 そう
 だから。


   それなら ちょっとくらい

  大人しく 「捕まってくれれば」

   「焦点」「定めやすいんですけど」ね ??



  くるくる   もやもや と。


 なんとな~く、ぼんやり
私の前に鎮座してある「その盲点真理」は
 「そこにある」
 「持ってる」
 「知ってる」けれども
 「上手く掴めていない」、その自分の状態を
   現している。


それは 今。

 「全く 違う現実景色を観ようとしている私」に
  「せかいが齎そうとしているレンズ」で

今 私が「普段 なにを観てもピンと来ない」のは。

 そもそも「場を違えた自分の焦点がずれているから」であり
 それを修正せねば 落ち着かないばかりか
 「行き先がずれる」、それも表している。


「   ま、だが  しかし。」

そう それは焦っても仕方なく
 そして「それはもうすぐ視える」ことも
 わかっていたから。

「  なら、探検すべし。」

 そう言って立ち上がって ポンポンとスカートを叩いて。

くるりと踵を返して 神殿探検を
 する事にしたので ある。






「    ふぅん?  やっぱり。 そうね そりゃそうか。」

 一旦止まって考えたけれど
やはり「外側」から探検を始める事にして 
先ずは ぐるり外観を確かめに来たのだけれど。

  
    ふむ  やはり

 「見た目」は 「神社」?


  なんだか 「丸く観えていた」のは。

 この「厨子」が 八角形? なんだ、丸くないけど
  丸い から ?だな。


ここは「円形の御休処」が発展したからなのか、「奥の本殿が 丸の神社」
 そんな感じのつくりで
正確に言えばそれは「丸」「円」ではなく 多角の円形なのだろうけど 私のいる位置からは「何角形」なのかはわからない。


   あ

「  でも。 んだ。」

 そう思い付いて
直ぐにふわりと手を 広げて。

 スイスイと 水の中を泳ぐ様に動いて
  「想像通り」に本殿の上へと 水中を進んでゆく。


「   ふぅん、やっぱり。」

そうしてそれが「八角形」なのを 数えて確かめると。

「 さて。」

 その、大きくない外観に満足して 
中の探検に移ることにした。


 そう こぢんまりとした そこは。

真珠の様な 輝きのつくりで
 多色の虹がパールの中に浮かび その「濃淡」はあれど。

 「私のいろを表すそれ」は
  「己のなかみ」を反映していて
  今更「じっくりと見る」と 言うよりは。

「私の中の 美を集めたもの」、それに納得して
早く「なかみ」も 確かめたくなったからで ある。


 
「   さて。」

 シャンとして
 瞬として
 凛としている

そんな「美しくも 荘厳だけど 
 私の理想を表している全体を 正面から把握する。

 そう 
 きっと
 これは
 「今 最高に美しく見えている」ものだけれど
 「私の最高は更新する」からして
きっとまた この建物の構造から装飾までの「すべて」は
 「変わり得るもの」として ここへ存在しているからだ。


「  ふむ うん。 でも やっぱり綺麗  」

そして 階段を上がり ぐるり見渡すと。

 その 私の納得を現す様に
 「細かな装飾」は そう施されていないが
  所々に花を模した飾りや 龍 鳳凰 
  馬かと思えば角がありユニコーン
   虎や梟などの 様々な生きものがいて
そうして見守りある様に配置されている動物達は
 "生きている瞬間を切り取った様な"佇まいで 私を見下ろしている。
 
   
   やっぱり  成る程な 。


  自分の「なかに流れるもの」
 その「職人の血」「チカラ」「エネルギー」
 そのこだわりと「瞬間のチカラ」をここでまた鏡の様に 浴びて。

 その「満足」を 充分に確かめてひとつ頷き
拝殿から真っ直ぐに伸びた廊下を 歩いてゆく。


「   いいね。」


思わず そう言ってしまうけれど
 通常ほぼ隣接している本殿は 私の神殿ではこの廊下の向こうに ある。

 それは なにか
  「人ではないものへの道」を 進む様で。


「   まあ 」

  てか
    「そう」なんだろう な

そのに自ら感心しながらも
 テクテクとゆらぐあおの中を 

  「くう」に浸りながら
    歩いて 行ったんだ。







 





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