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15の扉 神の領域
空の景色
しおりを挟む"ここまで 来たら
観念するしかない"
なんでか 今 私の中にあるのは
そんな思いで。
このままじゃ これ以上進めない
まだ視えない
落ち着かない
しかし ただ「成る」のを待つしかない
その状況で。
だが しかし
やはり魅せてくれた、自分自身の采配に
表面では唸りながらも 最奥は「そうだよね」と納得していて
なんだか とりあえず。
自分のすべてに 観念して
「無」で
「空」で
シンシンと 廊下を進んでいた。
そう それは「せかいの提示」を「全開で受け取るため」に。
私に「必要」な準備で
どこもなにも 構えていなければ。
それだけで成るからで ある。
一歩 一歩
進む 毎に
シャン シャンと
おとがする様になり
それが「実際の鈴の音」から「シャリン」と いう
「幻想のおと」に変わるまで 暫く。
今更 「廊下の長さ」に拘るつもりはないが
「進んではいるけれど」
「私の準備が成らねば辿り着かない廊下」
それに ほんのりと気が付き
それが 馴染むまで。
「現世」と「本来の場所」
それを 行きつ戻りつ 「自分の中で揺らいでいた私」は
それに気付き
それを理解し
そして落ち着いて
それが 落ちて来た時に
やっと本殿への階段が足元に来て。
ふと 微笑みが漏れ
それと共に鈴の音が止み
数段の昇りを越えて
はらはらと扉代わりに舞う細い暖簾の奥へと進んで 行った。
そう そこに 「既に扉は無くて」。
全く 「初めから 閉じてはいない」
その本殿に 私はやっと辿り着いたのだ。
「 うん。」
が しかし。
「ここが 終わりではなく
寧ろ 始まり」 それも知っている私は。
その「奥の景色」、それも知っている気がして
ゆっくりと足元からぐるり、視線を上げていった。
そうして「眼前に見える」「玉座」が
「空席で」
「純粋で美しい椅子であり」
「神座と呼ばれるに相応しいもので」
「全く「己好みのかたち」なこと」
そして 何故だか
真っ直ぐ視線の先に。
「雲海が 見えること」
それが私の「なか」を 更に「空」へ留めて。
いや うん
そうか と。
暫く その場に
佇むことに なったのである。
「雲海」 かぁ
そうか
そうね
ん?
いや?
それって 何処かで?
ああ 礼拝室のあの扉の奥だよね?
そう あの「白」と遊んでた あの
ぐるぐるかき混ぜた、「雲海」。
「 それって こと ? ?」
それは。
きっと 「そうでもある」が
「それだけでもなく」て
「これまでまるっとぜんぶのわたし」を現すと共に
「私がこれから進む道」、それも共に表していると
思う。
そう 「その時」も 思ったけれど
私は「なんでか」
「神社の御神体があるところ」は
「閉じられていると思っていなくて」。
「 そう。 なんだ、そもそもずっと昔から。 繋がってるって、思ってたからなんだ。」
その 事実がわかる。
「向こう側へ 繋がる扉」
「鏡の向こう」
「ふとした木の裏」
「洞窟」
「深い穴の中」その 「不思議に繋がりそうな場所」
しかし「ほんとう」は 「目を瞑ればすべて」、それは扉になり得て。
私は 何処からだって 「向こう側」へ跳べるし
やはり「それは ほんとうだった」んだ。
確証は ない
証明できないけれど
説明も できないけれど。
ずっとずっと 「自分の中にあった確信」
それがここに来て「真実」となり
私はここから「その道を歩む」、「完全の始まり」それがわかる。
そう
「神の領域」 その「扉を叩いてから」。
ふらふらと 彷徨いながらも最後の澱を捨て
惑わしの森を抜けて
「自分の海」へ きちんと辿り着いたのだ。
だから 「観えた景色」
あの「普遍的な景色」はその「エネルギーのかたち」を現していて
「今の私を形として起こすとそうなる」
「実際の景色の裏側」だ。
そして ここにいるとわかるけれど
私が視る先は やはり「下」ではなくて。
その「雲海の上」
「街より 山より 上で 在り」
「その先にある せかいの星々と遊ぶこと」
「知ること」 「学ぶこと」
「拡大して またそうなること」をも 示している。
そう この「雲海の下」には山や街が広がっていて
あの時かき混ぜた様に「変化してゆく世界」が広がっている筈だ。
だからここで 大きく息を吸って。
これから始まる 「新しい展開」
それを共に創造するために。
暫く 「そのいろ」を 取り込んでいたので ある。
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