透明の「扉」を開けて

美黎

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16の扉 私の奥

祝祭

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    数多の 思い
   
    数多の いろ

    そのまた純粋ないろを目一杯 吸い

  「お腹いっぱいになった私」は

  自分の「なかにある 好奇心部隊」が動き出すまで
 玉座の上で 静かにしていて。


「あー 気持ちいい」
「胸いっぱい」
「お腹いっぱい」
「満たされる 」
「食べてる訳じゃないのに」
「やっぱり チカラは凄いな」
「もっと休みなさいよ」
「いや その つもりで 」
「ほら もっと虹色を観て」
「でも もういっぱいだよ?」
「これまで急ぎ過ぎたからすぐ惑ってたんじゃない」
「それはある」
「カケラを掴んで走り出してたから」
「そうね」

「それ」
「そう」
「だよね」
「で、それ報酬
「実感して」
「また 進む」
「そうね」
「進むのはいつでもできるんだから」
「そうそう」
「どうせ 走り出す」
「飽きるからね」
「そう」
「で? この度の報酬とは 」
「なんなのかね」
「? でしょ」
「まあ そうなんだけど」
じゃない?」
「そうね」
「それが 最大」
「私達は 紛れもなく美しい光で」
「「」」
「そう」
「全く 「意味」は ない」
「幻想」
「仮想空間」
「まあ」
「面白いよね」
「その「間」が埋まってなくて 意味わかんなかったけど」
「よかったね 見つかって」
「うん。「見えない」けどね」
「でも「」」
「歩んできたから」
「そう わからないなりに」
「やってみて なんとなく掴んできた」
「そうね~」
「やっぱり大事なのはコンパスの向きね~」
「そうね~」

「てか 何の話だった?」
「さあ?」
「いつものくだらない話じゃなくて?」
「いやいや いつもくだらない訳じゃ 」
「まあまあ」
「あっ 明晰君」
「だから「報酬」の話だったでしょ」
「「「そうだった」」」
「ちゃんとわかってたじゃん それは「わかったこと納得が落ちたこと」だって」
「 そうか」
「 そうね」
「そう 充満が埋まったからやっと次へ行けるってこと」
「そうか」
「じゃあ その報酬を以てして」
「そう 
「わたしのせかいね」
「それ いつも通りやん」
「上のせかいとでも言えばいいか」
「だからまたくるっと廻って上がっただけ」
「おい」
「てか」
「まあ」
「「「「そういうこと」」」」

「でも。 それが、一番いいんでしょ?」
「「「「「そうね」」」」」
「モノ じゃない」
「コト でもなくて」
「「ぜんぶ」」
「せかい」
「まるっと?」
「自由」
「そうか」
「そうね。 それしか ないもんね」
「そうなのよ」
「結局」
「まあね」

「はーい じゃあ一旦ケリをつけて」
「「「はい」」」
「よし」
「行くか」
「行くね」
「行くぞ?」
「なんで疑問系」
「こらこら 散らからない」
「はーい」
「じゃあね」
「うん」
「「あとで」」


 そんな みんなぜんぶのわちゃわちゃを
  眺めながら
 ほっこりと 暖かい胸
 受け取った 大きな大きな「見えない報酬」

  "わたしの心地よいいろしか 展開しないせかい"。



  それならば と 大きく 息を吸って。


 また再び

   "「区切り」をつけて
         跳ばねば なるまい"


 そう「響く なかの声みんなのおと」に従い
 「自分を贅沢させる為のセンサー」が
 働き始める。


そう「いつも通り」「私はわかった」のだけど
 それを「体に落として」
    「味わい」
    「感じさせて」、
その「自分にとっての最高状態」を 維持してゆくのだ。


  だから。

「  やっぱり。 あそこがいいかな 。」

 そう言って。

「一番に思い浮かんだ 色鮮やかな景色」
 そこへ向かって 進むことにしたんだ。










    みどり    ピンク


        赤 青


   きいろ     しろ   


    みずいろ    紫    


    茶    紺    橙


   深緑   薄桃   薄紫

  
  奥を 見れば 観る ほど
   「多彩ないろ」「充満の景色」

  「目に見える以上の いろ」

   「光線」      「角度」


 「光である せかい」「光を受け取る 世界」


   「相互関係」 「の 面白さ」




「          ふ  ぅ 」


 大きく口を開けてまた 目一杯 「くうき」を
  吸いながら。

「パシャン」と音を立ててお湯へ手を沈め
 その「手が受ける感触」と「音」
   「温かさ」と「冷風」の差

 森の空気とお湯の温度のコントラストが私に齎す「なんとも言えない感覚」
それはやはり「感じられること」の持つ 恩恵で。


「   やはり。 温泉、じゃないけど 森のお風呂、最高。」

 そう「いつものセリフ」を言いつつも
 「変化してゆく自分の」、そのを確かめながら
 ゆっくりと白い息を 吐く。



 今 私の
 「やること」は

 "感謝して すべてを受け取る"
   それしか なくて

 「ただ 真摯に そう在れること」
 「それだけを見続け 進めること」
 「その心地良い状態を保てること」

   それが 私の幸せなのだと。

 心底、「思えること自体」が
  有り難くて 空気いろが沁みる。


  
   その 間にも
 「走馬灯の様に駆け巡る いつかの景色」
 「これまで回収してきた いろんな色」
 「浮かんでは「濃さ」を引っ張ってこようとする色達」
 「その 懐かしい 記録」。


「     そう ね。」

 しかし くるりと自分の位置へ立ち返ると
「湧き出てくる色達」にお引き取り願い、「今は もう その時じゃない」それを適用して。

 静かに また手でお湯を掬い
  頬を温め 
 胸いっぱいにクリアな「自分のいろ」を吸い 満たす。



  うん  そうだね
      そうだよ
       わかるよ

   でも 
 私はこうしてきちんと「自分の感じたいいろ」へ戻れるし
 「そもそも ぜんぶ そういう話じゃなくて」。

 「そもそもの始まりが違って いて」
 「だからこれまでのすべては 
 「それが 今 わかるでしょう?」

そうやって「自分に 自分で 言い聞かせて」。


 その 網膜に映り込んでくる「残像」を
  その度に「感謝の瞬き」で消して
 「この 美しい自然の生命力を映したい」んだ
  私は。

 
「     成る 程 ?」

 プクプクと 足元から湧いて出た小さな気泡

それに体を拭われながら
「むずむずしていた奥から 細胞が変わり始めているのを 感じる」。

 
 やはり
 「世界」には 沢山の色があるけれど
「私が今 観たいと思っているのは「生命力のいろ」で」

 「在る ということ」
 「生きている ということ」
 「存在を謳歌して」
 「自然達と 祝うこと」
 「生きていること自体が 祝祭であること」

 自分の 意識の 先が。
 その「存在の本質」を指しているのが わかる。


   「光として」
   「存在として」
  「今 ここで自分がなにをすべきか」

  それがピタリと嵌り 「そう 成った」のだ。


「   なる ほど  やはり。」


  "それ焦点には 意味意志が ある"


 見えない 自分の意識が
 「自然と大切なものに 引き寄せられること」
 「それは「私が欲したもので」」
 「それも「私を欲していること」」

 その「内側で展開する事実」を再度 しみじみと 観察し押印して。


     ふむ 。


  大きくみどりを吸い


 また 「そのすべて」を放り投げてから

   気の済むまで
 くうを 味わっていたんだ。




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