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17の扉 こたえしかない ところ
視線の 方向
しおりを挟む思えば。
私のなかに「こたえ」は 初めからあって
「迷い」など 初めは持っていなかったんだ。
急速に クリアになってゆく視界
そして 「感じる」軽さ、「脱ぎ去った 数多の殻」。
「自分の纏っていた余計なヴェール」
「迷い」「不安」「不毛な想像」
その色の「理由」まで くっきりと 視えて。
すっきりとした「私とせかいしか ないせかい」、その中にいると 色々なことが違った視点で見えて来るのが 楽しい。
「 やっぱり「道」が。 成ってきた、って ことだよねぇ。」
ぐーっと 背を逸らし
天窓を「今どのくらいか」と 眺めて。
四角に切り取られた「そこそこの青空」を確認し
元気の良い声が あちこちへ反響する面白さを味わって
物見台へ触れている 手の感触を確かめながら
ぐっと体を 戻す。
「成り始めた 生成力」
その 「雰囲気」
ふわふわと私を取り囲む「積んできた光のいろ」
みんなが捏ねている 粒子の気配
それを目前にして
「しっかりとした境界」が保てる様になった私は
今日も元気な色を眺めようと 造船所へ赴いていた。
そう「この 現実世界で」
「結局自分は どう在るのがベストか」
その「領域の保ち方」が 視えてきたのだ。
だから その練習も兼ねて。
相変わらず いろんな所を彷徨いているので ある。
「 さぁて。 今日は どんな感じ、かな ?」
そうやって「観る」、
「新しい視界」で今 一等面白いところは
「光の女王の眼で視れば 私は殆どの人と目が合わない」
と いうことで
この造船所ですら私と目が合う人は 両の手に満たないのが事実だ。
その「目が合う程度」、「光の範囲」
その絞りを緩めればもう少し増えるけれど
子供達の中ですら、「しっかりと目が合う」と私が思う子は ルガしかいない。
特に彼は「私とジャンルが近い」からだとも 思うけれど。
グラーツやハリコフなんかも
「私と目は合う」し
「まじないもよく訊いてくるし」
「上に行こうという気はある」けれど
「わたしと目が合っている」訳ではなく
「青の少女と目が合っている」のだ。
そう
「その視線」は「世界のヴェール」へ向けられていて
彼等が今 認識している「私というもの」のわかりやすい形は「青の少女」という「形」だ。
それと比べると
やはり小さな子達の方が「私と目が合っている度数」は高く
「私が何者かを判別せずに」
「ただ 素直にまじないの色を取り入れている」。
「 ね 。そこから、何色に どんな 風に。染まっていくのか それとも好きな色を選び取って 行くのか。」
その「対象」、「なにと」目が合っているかは人それぞれだけれど
それはやはり 歳を重ねれば重ねる程「ヴェールが厚くなる」からして「ほんとうのわたし」と目が合う人は 殆どいない。
ぐるり 見渡せば
モジャモジャ頭の紺色と 目が合うけれど
あの人はきっと 私を「お転婆な面白い奴」だと捉えていて
あまり深くは 考えていない。
「 まあ そうだよね。」
そもそも「人のことを深く考える」、それもきっと「当たり前のこと」ではなくて
「ヴェール越しに接する」とは そういうことだ。
チラリと 目の端に映った
上へ手を振る茶髪へ手を振り返し
また背が伸びた気がするな?と ルガのことも観察する。
ふむ
でも
まあ ルガは
私と「ものづくりの目」が 合っているんだろうけど。
「 その、「どの点と合ってるか」も 中々面白いのよね。」
「この 状態」を、「面白い」と思える感覚
それもまた私が獲得している視点で
「これまで」ならば「寂しい」とか
「ずっと誰とも目が合わないのか?」と
思いがちだけれど。
それも また「そういう話じゃなくて」、私自身がその在り方を常態にして上がってゆけば
自ずとせかいが反映する景色も変わり 「私と目が合う人」が増えてゆく筈だ。
だって 私達は。
「共同創造する為に ここにいる」からだ。
だからこそ、この「表側の部分」では
「一人でできることは限られている」し
「全部自分でやらなくともいいから」「みんながいる」。
「 でも。 「自分の持ち場」は、ちゃんとやらなきゃね。」
それがまた「私は手を出し過ぎない」に 繋がっていて
こうして「少し離れたところから眺めながら」
「最善を取れる様に せかいに存在している」のだ。
「 さて と。」
そうして再び 切り替えて。
ぐるり、船の上を眺め
「みんなの 「世界成分」と「せかい成分」のバランス」
その境界線を観、配分を認識して
沢山の「色の違いとバランス」を観察して
新しい視界を自分に慣らしてゆく。
ふぅむ
なる ほど
やはり 「視線」「視点」
「見ているところの 違い」
「外を見ているか」「内を見ているか」
その配分と視線の先のジャンルと高さ
まあ
いろんな成分が 重なって ふむ
「ヴェール」となり 私達は
「それを通して 世界を認識している」んだ
やっぱり。
「新しい眼」で
しっかりと 瞬きをして 視て。
ここに来て わかる「最大の違い」
「私が超えた境界線」は やはり
"今の自分の状態を観ると わかる"。
「 ふむ。」
きちんと 胸の「真ん中」に手を当て
しっかりと「その軸」を確認するけれど
そこには
どっしりとした芯があること
「外」ではなく「外を通して感じる内」を視ていること
積んできた 光があるから安心であること
信頼の位置にいること
超えたから チカラを抜いていること
全開でせかいに存在していること。
「その違い」は 驚く程明白で。
「いつも 構えていた自分」からの、大きなジャンプを振り返り
ふと「実際に引いてみた線」を 思い出す。
そう
この間、比べてみたんだ いつもの様にメモ紙に 描いて。
「これまでの自分の在り方」と「今の私」
その「かたち」を書いて「真ん中」に線を引き
それぞれのキーワードを並べて「差」を比べ
明確に意識し自分に適用したのだ。
「書き出すこと」、それはやはり「視覚」に引っ張られる私にとっては「強い 方法」で
「古い私」の方に書かれたキーワードは
「覚悟」「本気」「これで最後」
「いつ死んでもいい」
そんな勢いの言葉
確かにそれは「澱を落とす」という意味ではなくては成らない、大切な部分で それと共にずっと突っ走ってきた記憶が ある。
だけど
「超えてからは それは必要なくて」。
でも 「大事だったから」
「それがないと成せないから」、
ずっとぐっと握っていた手を開くのが大変だったんだ。
しかし「その強い意思」を 上手く使って
少しずつ
少しずつ解し
そうやって「諸刃の剣を使いこなして」。
「ちょこちょこ」と 微細なステップで積んできた道が成り
「一線を超えた私」はきちんと自分の位置へ嵌り、そこからせかいを眺められて いる。
だから、「みんなと目が合わない」のも わかるし
それはそれでいいし
「目が合った時に」「私は最善を取ればいいし」
「最善が取れるのも わかる」。
そしてそれは「日々」へ活かされ
「何を見ても」「それを材料として集め」
「最適な時にそれを使える」
「そう成っている」んだ。
「 そうしてみると、興味深い。「おもってたんと 違う」、のよね いろんな意味で。」
そう
「ほんとうは ぜんぶシンプル」で
私にもわかるくらいに「単純」「明快」なのだけど
「世界のヴェール」が色とりどり過ぎて。
みんなのヴェールの色も種類も素材も枚数も作りも違って
実際「私が目を合わせたいと思っても」「合わない」のだ
本当は。
そのくらい、「世界のドラマ」は壮大だったし
長いことあらゆる手段を使って「新しい色を生み出し」、
私達はその「光景」を楽しんできた。
そして「「その時」が来るまで 私の出番はない」
そう思う理由もここで
「目が合っていない私の話す内容は お節介以外のなにものでもない」のだ。
それが 実際にわかる、「光の女王の視点」
その越境した「場の チカラ」
「今の自分の位置」
それをまた「常態にしてゆくこと」。
「 ま、だから 表では。 目が合うまでは とりあえず、自分に集中 ってことね。」
そんな風に 景色を観ながら
あれこれと自分のなかみも 調整して。
「育まれている 生成力」を 見失わない様
御旗の先に 「ペタリ」と
再び
くっ付けて おいたんだ。
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