透明の「扉」を開けて

美黎

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19の扉 虚空

練習中の違和感

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 そうして 私は。

日々、
 「見えているものは 関係がない」
 「せかいと 私しか ない」
  それをポケットに入れて。

 ふとした瞬間、惑ったら「それを出して戻る」

その「練習」を繰り返していたのだけど
 それが なんだか。

  この頃すっきりしなくて 要領を 得ない。


例えば
 「黒の廊下を歩いている時」。

 通り過ぎる人々の会話が耳に入り、
 「つい、えっ?」と 思い
 「くるくると想像が廻ること」がある。

 だがしかし「それは目的を果たす途中」を適用し
スルリと流しながらも「わたしとせかい しかない」を思い出すと
 なんだか「おかしな感覚違和感」があるし

 長老達を見掛けると
 「見つかっていなくとも 無意識に真ん中が収縮し」
 「私とせかいしか」を直ぐに取り出し、「その勘違い」を直ぐに元に戻す。

 そして「その状態」は 常にではなく
 「私の調子によって」「平気かどうか」が 左右されるんだ。


でも それって。

 なんだか「アップダウンする」にも近くて、
もっと良い方法がある気がするけれど それが「なに」かは わからない。


 そんな日々が 暫く過ぎて。

しかし
 「なんで」が廻っているスペースには
違う角度からのこたえが きちんと齎されていた様だ。

  だけどそれは 捉え辛くて。


だから
 久しぶりに メモ紙を取り出して

 先ずは 「ザッと」「縦横無尽に」
  それを、書き出して観ることに したのである。






「     ふむ。」

 まだ 「染料の匂い」が残る、静かな魔女部屋にて。

  引き出しから「ポン」と大きな紙を取り出し
 「なんとなくモヤモヤの色」、「灰色のペン」をイメージ通りに、手に取る。


 そうして先ずは
 「一番目立つ スペースのカケラ」を順に
  どんどんと並べてゆく。


    「収縮」 「恐れ」

   「避けがちなもの」「古い体制」

     「組織」「きまり」「ルール」

   「約束」「守るべきもの」


 そして
  その「固い言葉」が右端を埋めてゆくのを 観て。


「 ふむ。」

 自分が 先ず「重く大きく感じる方の色」を 
  俯瞰し「自然と出てきたそのキーワード」に
 コクリと頷く。


    "約束   守るべきもの"

 確かにそれは
  「」、その微細なポイントが 拡大され
 「それが足を引っ張っているのだ」
  そこに気付く。

 そう それは「大勢であれば 守った方がいいもの」
 「その観念」であり、「その内容」は別として。

 私の中に「約束として成立するもの」で ある。

だから私は。
 「権威」に怯えるわけでも
 「男性」「年嵩のもの」そこに収縮するわけでもなく、
 「みんなが守っているものを 私は破っていること」に 抵抗があるのだ。


 「守るべき」の「べき」は
 今 「そう思っていないけれど」、「そうであったもので」
 それは理解できるけれど「いい子の部分の私」は。

   "約束を守らない私"
     "みんなで守るべきルールを破る"

  そこに反応している。


「      ふむ。 」

 だから 一旦それは 置いておいて。

 次のポイント「みんなの話に 私が反応してしまう部分」
  そこに、焦点を当ててゆく。


  「そうじゃ ないこと」
    「逆に 体を壊すこと」

   「方向性が違うこと」
     「でも やらなきゃわからないこと」

   「やって 得られること」
     「でも やり直しになること」

  「体という 修正が効きづらいものを
   犠牲にして理解すること」

  
「 成る程?」

  そっちの方は 書き出している途中から、
   観れば、直ぐにわかった。


そう 私はそれを「無駄だ」「勿体無いと思う気持ち」が やはり湧いていて
 「二度手間になる」「遠回りである」、と
 思っているし
 「だけどやらなきゃわからない」の矛盾が 落とし切れていない。


「    ああ、  でも。 でもな。 まあ、  そうか。  そうだよね  」

    
 そして 「その キーワード達」を
  そのままボーッと 眺めて いると。


   ふと、気付く その「色の共通点」

 それは「普段から豪語していた「自分の嫌いなこと」」で
 のだ。


「    えっ、うん ? それは、わかる。 で ?それを 「取り除く」? いや 違うな?  」


  そもそも「私の嫌いなこと」

 その「人生で自分が不機嫌になる場面ランキング」の統計から導き出されているそれは
 確かに「私というもの」をざっくりと表す指標にもなるもので、
ここで観れば「確かに」と 納得のできる「理由」だ。

 それは
 「汚れていること」
 「二度手間、無駄」という極めてシンプルなもので

 「汚れ」は「浄め」という特大の性質に相反しているから当然であるし

 「二度手間や無駄」は ここで言えば
「エネルギーの無駄遣い」
「遠回り」
「違うとわかっていることをやらされる」、という
 「古い世界では従っていた 縛り」である。



   う~ ん  ?

 
   わかるよ    わかる  けど


    確かに?


  でも「それ場面」は 「実際関係ない」し

  でも「何処かがずれているから」。


   上手く 流れていないし

    私は 気になっている 。


 それは確かで それ即ち「せかいからの お知らせ」でも ある。


「     ふむ 。」


   「違和感」    「ずれ」

     「嫌いなこと」

   「不協和音」    「不調和」


    「私と合わないこと」


    でも そりゃ そうだ

  もう「場が 違う」から


     じゃあ ?


   
       「それ」って


    なんなんだ  ろうか 。




「その 場面」
「いや 「場面」は 関係がない」
「じゃあ その色」
「 いや でも色、でもなくない?」
「なんか 「違うところを見てる」って言うより」
「うん?」
「なんか」
「な~んか」
「そう 」
仕方がない」
「まあ 「生きて」れば、見えるしね」
「まあ」
「そうね」
「だからそこじゃなくて」
「「反応」のポイント?」
「そうね」
「みんな 目的を果たす光」
「そう」
「そうよ」
「だから放っておけばいいの」
「そうなんだけどさ」
「 なんだろう」
「 なによ」
「あれじゃない?」
「アレ?」

「  その」
「限定的」
「断定的」
「排他的?」
「ああ、ある意味 拒んでるっぽいかも」

 「「「私と せかいない」」」

「「ああ~」」
「確かに。」
「しか、ないんだけど」
「しか、ないわけじゃないもんね」
「そう」
「そこ」
「それをどうするか?」
「うん 多分」
「そうね」
「まあ ないわけじゃないけど ないもんね」
「そう」
「だから 「解釈問題」?」
「 う~ん」
「   あのさ」
「 なに」

「 なんか。 「せかい しか」って、確かにそれは そうなんだけど」
「うん」
「 それだと、「世界の美しさ」は 味わえないからじゃない?」
「 確かに」
「うん なんか 「それだけじゃない」よね」
「そう」
「それ」
「だから、 確かに「せかいしかない」んだけど」
「もっと 「いい言い方」?」
「そうね」
「「優しいことば」」
「そうかも」
「言い表し方」
「表現」
「くくり」
「  そう 思えば 「確かに そう」」
「 うん」

「「じゃあ そこを詰めるか」」
「 うん。」

 最後は 私もみんな光達
  声を揃えて同意して。

 その「ちょうどいいことばくくり

 それを視に 

   くるくると 降りて行ったんだ。








  





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