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20の扉 愛の層
揺籠の中で
しおりを挟む「収集している情報も違う」
「センサーも違う」
その、「世界」で
「いろんな光が せかいを動いているところ」
その「縦横無尽な様子」が
私のなかを 廻る 最中。
レナの店を片付け、出て来た私の足は
静かに真っ直ぐ 石窟へ向かって進んでいた。
テクテクと ゆっくり歩く いつもの灰色の道
いつに なく
照りつける「隙間からの太陽」
しかし三歩先には「雲がかった暗い道」があり
その「コントラストの間」を抜けて。
一歩ずつ、進む自分の足が 少しずつ「いつかの景色」へ調律されていくのが わかる。
「まだ 色鮮やかだった私」
「イストリアと「愛について」語ったこと」
「いろんな愛があること」
「蓮や藍 石達は「全部愛だ」と その時から言っていたこと」。
そう、確かに
私も「そうであればいい」とは思って いて
だけど「現実は違う」、そうも思っていて。
「 うん。」
だけどここで。
その「ぜんぶの私」を観れば
「それが何故なのか」もわかるし、「この理解」を得る為に旅をして来たのも わかる。
だからそれもひっくるめて、「ぜんぶ」を持って。
「優しい 光」が差すまじない畑へ足を踏み入れ、
そのまま真っ直ぐ 進んで行った。
サクサクと足裏に感じる「感触」
柔らかな風
以前より「強く」なっている「見えない太陽」
そう、ここは。
植物が育つのだから「太陽みたいなもの」は 存在している筈だ。
そして
「それ」は 今 見えないけれど
「優しく私達を育んでいる」のは わかるから。
サクサクと 一定のリズムで進む自分の中に「そう落ちて来た」のが嬉しくて
だが そのまま「なんにも振るわせずに」、進む。
"このまま 石窟へ入る"
今
私の中にはそれだけが点滅していて。
「この状態」、そう「光主導」になった時は
そうするのが一番いいからだ。
だから「私」はそれを「視ているだけ」にしておいて。
そのまんま、ふわふわと進む軽い足取りに連れられて
ゆっくり石窟へと 入って 行った。
おや ?
石窟内は 予想に反して。
「なんにも 見えない」し
「真っ暗で」
「しかし落ち着く空気」
そんな雰囲気を醸し出し「わたし」を歓迎していて
「それ」は なんでだろうと 思いつつ。
そのまんま スタスタと「どこか」へ歩いている「わたし」に連れられ
私達は「星空を歩いている」。
ん? ああ そうか「星空」なんだ
「星」、無いけど。
そうやって「進んでいる わたし」を観察しつつ。
「星」はないけど 「星空」
その不思議な雰囲気を楽しんでいると、ゆらりと空間が 揺れた気がした。
ん?
えっ
あ 。
" ようこそ "
そんな 石窟の声で
始まった プラネタリウム
「せかいを 縦横無尽に動いている 光達の実演」。
そう
それは
私が「そうか」「成る程」なんて、思う隙間が ないくらいに。
「当たり前で」
「美しくて」
「ほんとうの姿 かたち」
だから
それをただただ 見守って。
「その 景色」を 自分の中へ 静かに 落とす。
ひかり 流れ
遠くへ消えてゆく星々
「見えるか見えないかの星屑」が
徐々に大きく なり
尾を引いて
弧を描きながら目の前で旋回していく様子
「小さな円」を 延々と描く星
ゆらゆら ふわふわと流れ落ち着かない星
沢山の星と共に群れながら廻る星々
それは 「いろんな」「色々な」、「美しいかたち」だ。
そう 私は
この景色を
「わかったつもりで わかってない」から。
あれこれ疑問を持つし、直ぐに視点が逸れるんだ。
だからそれを「飽くまで 真剣に」。
自分に沁み込ませ 「その美しさの意味を知る」。
いろんな 光が いろんな いろを集め
いろんなかたちに
拡大していく様子
その様々な軌道 スピード 交差地点
そして
そこから紡ぎ出される 沢山の「美しい紋様」
そうしてそこから生まれる「星空全体としての美しさ」
そう、それは「ひとつ」では成し得ない「大いなる 美」だ。
そして
それはやはり「ことばにできない なにか」でもあるけれど
私の中には もう「それを留めておきたい」という思いは なくて。
ただ ただ「それを味わい」
「充分に楽しみながらも」
「私も その 一部であるから それだけでいい」
それがわかるから
その 中に 融けてゆける 。
ああ
だから 「融けろ」って こと
ね ?
そして「その 星空の真ん中」を
ただ 真っ直ぐに進み続ける「わたし」
それを 視て
「そう思ったから」。
ならば そう すべし と
その 目の前で繰り広げられる「圧倒的な光景」に
「私」のすべてを開いて。
「大いなる 美」のなかに
すぅっと 融け込んで行ったので ある。
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