透明の「扉」を開けて

美黎

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22の扉 生成の場

「人」ではないものの目線

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 この瞳金色から観える景色って
 どうなっているんだろうと
  ずっと 思って いたけれど。

 今 こうして見ると
 あの頃の私が心配していた
  「私だけ歳をとっちゃったらどうしよう」とか
  「永遠に生きるってこと?でも石も割れたりとか終わりは来るよね」とか

 そんな「古い目線だった自分」が 懐かしく観えて
 私の中で大きな疑問であった
  「神と人との婚姻」が全然あり得ることであったのが わかる。


 そう、よく「物語にあるアレ」

 「寿命の違うもの同士の愛」みたいなやつ


 だがしかし「が今予測している結果」は
 従来にある結末とは全く違うもので
  「は歳をとらずに」
  「やりたいことすべてをやり尽くして」
  「気が済んだら終えて行く」
 そういう ことだ。


「   ふむ 」

 そして その「歳をとらない」と 言うのも。

 「時間が止まる」とか
 「御伽話的特別感」でもなくて
 「が最高のパフォーマンスを保つ状態で在れるから」であり
  「年齢は重ねる時間は経つ」けれど。

 「老いない」、そういうことだ。

 
 「老い」、多分それは「この目線」で観ると
 「自然の摂理に則っていて」
 「生まれ 生き生きと成長し 花開いて
  萎み 枯れ 土に戻る過程」、
 それをなぞっていると 言える。

 そう、「還る為には」「還りやすくなる必要」が
  その過程が老い萎みであり
 私達が今思っている「人生の過程」、その一部である。


 だけど「その存在の根底」
  「起源」「目的」そして「意味」がわかったならば
 「私達は」と理解し
 「それを塗り替えてゆく過程が始まる」。


 今 私がやっている「己を光に変えて行く過程」
  それが そうで
 それが「成れば」は自分の目的を最適に遂行できる状態であり続け
 気が済んだら「元へ戻る光に還る」んだ。


 そして「それ」が可能なのは
 が「せかいだから」、それもあるけれど
 私にとっての「時間」が

  「経つもの」
  「逆らいようのない流れ」
  「止められないもの」

 そういうものではなく

  「せかいに点在する位置の違い」
 そして「尺度を示すはかりの役割」でしかないからで

 はいつでも「自分の最善の位置」にいて
 「ただ適切な光を積んでいるだけだから」だ。


 その「以前はわからなかった概念」が。

 今は しっかりと充満の中に浸透していて
 自分の眼が
  「そのせかい」と「いつもの世界」、
  その「どちらもを上手く観れている」のが わかる。


  
    なるほど 。


 そうしてすっと 視線をずらすと

 「私のことを興味深そうに見つめている金色の瞳」は
 確かに「私の外見」も 見えているのだろうけど
 「なかみを観ている様子」が ありありと感じられて。

 「成る程」って思うし
 「こうなってたんだ」ということがわかって
  成長拡大って面白いな と思えるし
  進んで流れて行くことに 恐怖が ないんだ。


 そして ここで観ると「おかしな感じ」に観えるけれど
 これまでの私達は「成長」「進んで行くこと」「大人になること」に
  一抹の不安を抱えているものだ。

 「それがおかしな刷り込みによるもの」なのは理解したけれど
 つい「どうしよう」とか
   「このままじゃダメかも」とか
 思う癖が抜けてきたのは本当に最近で
 心底「ありのままでいい」とわかったのも
  「この目線」が定着したからで ある。

 
 そう「裏側で視れば」。

 は 「ただくくりを拡げているだけ」であるからして
 「未知を回収して本来のかたちへ戻る途中」で
 「減ることはない」し
 「無くなることなど あり得ないから」だ。


 「恐怖」や「不安」
  それは
 ここで視れば「無くなることへの反発」であり
  「抵抗」

 だがしかし「なにも無くなりはしないし」
  「すべては形を変えるだけ」だ。


 そしてそれを「頭でわかる」のではなくて
 「細胞からわかる」のが 難しい。


 
「   ん。 またごちゃごちゃした話に なってきたな?」

 確かに私は 始め、「金色の瞳を観察していただけ」なのに
 また頭はくるくると回って「難しい」とかを宣っている。

「  まあ、そうなんだけど それは  よっこいしょ 」

 その「量の多い わかるまで過程」を ポンと虚空へ投げると。

 再び「美しいもの金色の瞳」に向き直って
 口直しをし
 「人ではないものの目線」に戻って
 世界を想像してみる。


 「外側見た目の形」  「本来のかたち」

  その「両方を上手く観る眼」を使う彼の目線は
 「そもそも上手く使おう」とも思っていなく
  「そう観えるだけ」で
 「ただ「今」を観て」
 「適切にエネルギーを動かしているだけ」だ。


「   なるほど 」

 だから 「その眼」が 自分にも搭載できそうな予感にワクワクして。

 「ニヤリ」としてみたけれど
 彼は「微笑ましい眼」で見ているだけで
 なんだか悔しくも ある。
 だけど
 その色は「以前感じていた悔しさ」とは違い
  「理解を含んだいろ」で
 「今は そちらからの景色」も 観えるから。

 「彼に追い付けることがわかる」し
 「私達は何れ並び」
 「最終的にはひとつになる」、それも わかるんだ。


「  成る程ね。 」

 そうして綺麗に帰結した想像も 虚空へポイとして。

 ただ「金色の瞳を堪能する」という意外と難しい仕事に戻ると
 「やっと遂行できそうな私」を捉えた「いけない瞳」に気付く。


    うっ


   いや   負けないもん


     うん、わかる「勝ち負け」じゃない けど

   でもさ

   
   ちょっと   眺めさせてくれても


      ぅ



    よく     ない   ?




 だがしかし「燦然と輝いてくる ひかりこの人

 そのオーラが「じゃあ待とう」と距離を取り始めると
 反射的に「離れない様近づく自分」が面白くて
 クスクスと笑いながら 観念して腕の中に 入る。


  ふぅ


 そうして「ぬくぬくとチャージできる温もり実体」、
  その「感触」に感謝すると。

 「感じられること」
 「ある存在という喜び」を 堪能することに
  したので ある。

 
 
 
 
 
 

 
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