【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨 七緒

文字の大きさ
37 / 414
一章 純愛…ルート

ライアン視点

しおりを挟む
隣で眠るフィンコックを何度も確認した。
こんな事をしていてはフィンコックが起きてしまうと、必死に眠ることに集中する。
隣のフィンコックが起きたのがわかり、寝た振りをしてしまった。
寝言のような戯言を真に受けた俺を追い出すのか?と浮かれすぎていた頭が一気に冷静になった。

「ホンモノ?」

頬ツンツンと付かれた。

「夢じゃない?…ごめんなさい…僕がペアでごめんね…。」

何故そんなに謝るんだ?
俺はフィンコックとペアになれて良かったと思っている。

「キス…してみたいって言ったらイヤがられるかな?…イヤだよね…。」

…なんて言った?
キス…したいって言ったのか?

唇に何かが触れた感触が合った。
きっと指先だろう。
起きるタイミングが分からず寝た振りを続けてしまい、フィンコックの寝息が聞こえだした。
俺は絶好の機会を逃してしまい、その日は悔しくて一睡も出来なかった。
寝ずに出た結論は、合意の上でフィンコックから俺にキスをさせることだった。
どうやってキスさせるか悩んでいればフィンコックか起きた。
眠ることが出来なかったなど噯にも出さず平静を装った。
だが、フィンコックの顔を見てしまえばキスしたくて堪らなくなるので一切見ないようにした。

その日は一日中どうやったらフィンコックからキスを仕向ける事が出来るのか悩み、全く授業に身が入らなかった。

「僕がペアでごめんね…。」

その言葉が引っ掛かった。
今まで、フィンコックのワガママで解消していたと受け入れていたが結果は同じでも理由が違うのか?
自分自身の為に解消していたのではなく相手の為に?何故?
益々フィンコックが分からなくなる。

知らなかった…こんなにも自分が誰かに入れ込んでしまう人間だったことを。
相手の事を考えれば考えるほど不安になるなんて。
俺は騎士として鍛練してきた。
全くとは言わないが、どんなことがあっても動揺せず対処できる…してみせると決意していたのに。
こんなにも心乱される存在に出会うとは…。
フィンコックは公爵家で次男とはいえ辺境に移り住むとは思えない。
望みのない相手に興味を持ってしまうなんて…気付いてしまったこの感情をどうすれば…。
しおりを挟む
感想 195

あなたにおすすめの小説

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。 挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

姫ポジ幼馴染の貞操を全力で守っていたのに、いつの間にか立場が逆転して伸し掛かられた件

イセヤ レキ
BL
タイトル通りのお話しです。 ※全七話、完結済。

ドジで惨殺されそうな悪役の僕、平穏と領地を守ろうとしたら暴虐だったはずの領主様に迫られている気がする……僕がいらないなら詰め寄らないでくれ!

迷路を跳ぶ狐
BL
いつもドジで、今日もお仕えする領主様に怒鳴られていた僕。自分が、ゲームの世界に悪役として転生していることに気づいた。このままだと、この領地は惨事が起こる。けれど、選択肢を間違えば、領地は助かっても王国が潰れる。そんな未来が怖くて動き出した僕だけど、すでに領地も王城も策略だらけ。その上、冷酷だったはずの領主様は、やけに僕との距離が近くて……僕は平穏が欲しいだけなのに! 僕のこと、いらないんじゃなかったの!? 惨劇が怖いので先に城を守りましょう!

悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!

ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。 らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。 なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。

「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜

鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。 そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。 あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。 そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。 「お前がずっと、好きだ」 甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。 ※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています

姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました

拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。 昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。 タイトルを変えてみました。

寄るな。触るな。近付くな。

きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。 頭を打って? 病気で生死を彷徨って? いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。 見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。 シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。 しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。 ーーーーーーーーーーー 初めての投稿です。 結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。 ※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。

処理中です...