【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨 七緒

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二章 ハーレムルート

記憶を失うまで ライアン サンチェスター

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シャルに逢うのは、始業式で倒れて以来。

ギノフォード先生から体調は回復したと聞いていたが獣人化したことで、獣耳と尻尾があると聞かされた。
それに突然の獣人化でシャル自身情緒不安定ということと俺の反応も心配していると…。
言葉を濁されたが、俺がシャルを拒絶するのでは?と言いたいらしい。

俺が獣人化したシャルを拒絶…なんてしないが、万が一拒絶のような行動をしてしまったらシャルは…。

大丈夫、俺はどんなシャルでも愛してる。

…だが反対にシャルは?

あいつは公爵家であり、百年ぶりの獣人。
元々辺境の伯爵家の俺と釣り合いがとれていなかったのに、獣人だなんて…。
王族がシャルを手にいれようと動く可能性がある。
それに、今まで距離を置いていた高位貴族達も…。
今までシャルを毛嫌いしていた奴らが、最近シャルの変化にペアを望んでいる節があるのは俺にも伝わってくる。

今さらシャルを渡す気はない…俺は渡す気がなくとも…シャルは…。

信じてない訳じゃない…だげと、どうしても不安になってしまう。
シャルを手放したくない。

学園から遠くない位置に棟があった。
学園から見えてもおかしくないのに、存在すら認識していなかった。
魔力にはある程度自信はあったが、全く気が付かない程認識していなかった。
かなり高度な認識阻害魔法に保護魔法が掛けられていた。
これだけ厳重だと、百年ぶりの獣人の稀有さが伺える。

俺の認識が甘いのかもしれない。

先生に忠告された通り、何度も振り返り誰もいないことを確認してから進み、建物に入った瞬間身体に違和感を感じた。
手順を踏まずに不法侵入した者には、何らかの罠が有るのだろう。
初めて知る魔法に興味が湧いてしまったが、今は違うと振り払った。

ノックをして扉が開くのを緊張しながら待った。

ギノフォード先生に隠れるようシャルが姿を現した。
ギノフォード先生との距離が近いことに引っ掛かりはしたが、そんなことよりも俺を見て不安だったり距離を取られたりしないかが心配だった。

例え拒絶されてもそれは情緒不安定…なんだよな?

俺を見てシャルが困惑顔だったが、笑顔に変わった途端飛び付かれた。

「にゃっ、にゃいあんにゃにゃ」

事前に聞いたように、シャルは言葉が話せなかった。
確か、倒れる前もエッチの時「にゃ」しか言わなかったな。

あれは、獣人化の前兆だったのか?

俺が悩んでいると言うのに、こいつは呑気に「にゃーんにゃーん」と抱きつき尻尾を揺らしていた。

「二人とも部屋に入りなさい。」

部屋へ促され歩きだす間も、シャルは俺から離れることなく密着し尻尾なんて擽ったく感じるほど俺の身体を撫でている。

不安が一気に解消され心が満たされていく。

ソファに座っても、シャルの尻尾攻撃は続いた。
目の前にギノフォード先生がいるのもお構いなしで、腕に懐いてくる。

シャルは変わってなかった…いや、嬉しい方向に変わっていた。

ギノフォード先生と会話している間、シャルは全く集中せずにいるので、先生も諦めの表情で明後日来る事だけ伝え部屋を出る。

ばたん…と扉が閉まる前に押し倒されペロペロと舐められる。

「こらっ落ち着けって。」

宥めているが、本当は嬉しかった。
俺の言葉も耳に入っていないくらい俺を求めている姿に安堵した。

「んにゃぁん」

俺の首や頬を舐める姿は本当に「猫」そのもので、漸く口に来たかと思えばキスではなく唇を舐めている。
俺が口を開けば案の定、舌をペロペロと舐める。
よく動く舌を捕え、それをキスに変える。

「にゃむっにゃっんんにゃっむっんにゃっん」

視界の端で黒いものがフワフワしている。

「にゃぁんんにゃぁぁぁぁぉん」

尻尾を掴んだつもりはなく、尻尾付近に触れただけでふにゃりと身体から力が抜け良い声で鳴くことから尻尾に触れたら更に敏感に反応するだろう。

「気持ちいいのか?」

「にゃぁん」

同じ場所を撫でると、お尻を振りだす。
あまりに気持ち良さそうな顔をしていたので刺激してやると、やり過ぎたのか身体の上にゆっくり倒れてきた。
尻尾が窮屈なのかズボンもパンツもズラして着こなしていた。
今までギノフォード先生の前でもこんな格好で過ごしていたのかと思うと苛立ちが募った。

顎を取りキスをした。
例え俺以外の奴としていたとしても、忘れさせるようなキスを…。
シャルの服を脱がせ裸にし身体全体を確認した、決してギノフォード先生を疑っているわけでは…ない…。

俺の愛撫にシャルの尻が高く上がっていく。

「シャル」

名前を呼べばペロペロと舐めるのが再開された。

「にやぁあん」

久しぶりなので丁寧にしたいと思うのに気が焦り始めてじゃないのに手順を忘れる。ローションが無いのに、シャルの尻に指を入れてしまったがすんなりと入った。

潤っている?

何故だ?
俺が来るのは知らなかったはず…。
なら…まさか…先生と?

う゛っ。

シャルに肩を噛まれた。
…始業式前に痕を付けたいって…言ってた言葉を思い出した。

「にゃいあんにゃにゃ、にゃいあんにゃみゃ」

何度も俺の名前を呼んでいるのが分かる。

「シャル、あっち向いて手付いて。」

俺の言葉になんの疑問を持たずに素直に従う。
尾てい骨辺りから黒い尻尾が生えていた。
くっ付けているわけでなく本当に生えていた。

「にゃぁぁあああああああん」

尻を見て解すことも忘れ貫いていた。

なんで簡単に受け入れんだよ…。
やっぱりギノフォード先生と?

「…くっ、絞めすぎ…もっと緩めろ…。」

なんでこんな締め付けんだよ?
獣人化したからか?
それとも…。
止めろ、シャルを疑うな。

背骨を舐めながら首まで辿り、うなじを噛んだ。
シャルの身体がビクビクと痙攣している姿に噛みすぎたか?と心配したが、それも一瞬だった。

「にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっ…みゃぁー」

俺の動きに合わせて喘いでいたかと思えば、搾り取るように、中が絞まった。

「くっ…おまっ…ぇ……う゛……」

苛立ちで強引にしてしまったのに、俺のがやられてる。
腰に腕を回し力強く引き寄せ拘束した。

「みゃぁー」

シャルの中に放つと更に搾り取る動きになる。
今までと違いすぎる…こんな経験はっ…。

「シャルっ……態と…やってるのか?」

「……にゃぁあん、にゃん」

腰をくねらせ俺を捕らえる姿は妖艶でいて魔性。
誰だ、こいつはっ。

「シャルっ」

こちらが主導権を握らないと、何処までも貪り尽くし俺のも搾り取られる。
シャルが「やめて」と叫んでも止められる自信がない。
そもそも「にゃん」しか言えないシャルが「やめて」と言っても、言葉が分からなかったと言い訳する自分が容易く想像できた。

獣人化したからなのか、これが本来の姿かは分からないが久しぶりのシャルはエッチに積極的になっていた。

シャルは特にキスが好きなのでキスで俺のペースに引き戻そうと必死にするが、シャルが態勢を変えようとしているので協力してしたいようにさせた。
向かい合ってしたかったのかと思えば押し倒された。

「にゃんにゃんにゃんにゃん」

見上げると、シャルが腰を上下に気持ち良さそうに動く。

官能的な情景に、溺れる。
魅惑的な腰使い、流れる汗、快感を追い求める恍惚な表情。

動く度に香る柑橘系と甘い香りが鼻孔を擽る。
「にゃん」しか聞けないのが残念でならないが、乱れて強請りまくるシャルの姿に興奮する。

「本当に「にゃん」しか言えないんだな?」

「にゃぁん」

焦点の合っていない瞳が俺を捕らえる。

「シャル…」

その後は考えることをやめ、お互いを求め続けた。

「獣」のように。

抱いても抱いても足りないくらいで俺が求めているのか、シャルに求められているのか分からない。

今まではシャルの体力を考えて制御していた。
俺よりも小さい身体に魔力も無いそんなシャルを全力で抱くことを躊躇っていた。
何度も抱きたかったが、シャルが気絶すれば理性でやめた。
本能のまま動いていたら、きっとシャルは俺を恐れてしまう。
気絶してもやり続ける俺に恐怖を覚えペア交代を希望するだろう。
俺とペアになる前にもペアはいたが拒絶していたシャルは他の人間より回数が少ない。そんなシャルを俺の本能のまま抱いたことはない。
シャルは俺の全力を受け入れたと思っているかもしれないが、かなり手加減をしている。
これでも我慢して我慢して終わらせている。

俺にも当然ペアはいたが、相手をここまで求めたことはない。
数回こなせばお互い満足した…いや充分で我慢なんて気持ち生まれなかった。
性欲がないとは言わないが、相手の意思に反してまでしたいとは思わなかっただけだ…。
なのに、シャルが相手だと抑えが効かない。

今のシャルには意識があり、どんなに求めても気絶する事がなく反応をみせる。
苦悶の表情をしつつも、確りと締め付けるシャルの身体に溺れていく。
一度で繋がりを解く気にはならず何度も激しくしたが、シャルは気絶しなかった。

獣人として目覚めたばかりのシャルにする事ではないと頭の片隅には有ったが、止められない。
シャルの体調に気を配らなければならないのに、身体がシャルを求め続けてしまう。

昼過ぎ辺りとなった時、シャルの腹が「グー」と鳴った。
その音が切っ掛けとなり冷静さを取り戻した。
繋がりを解くと物欲しげな顔をされたが「食事」と言うとお腹を抑え腹具合を確認している。
シャルは納得したように頷いた。

俺が服を着て食事を取りに部屋を出ている間にシャルも服を着ていた。
食事の間も俺を誘うように尻尾で誘惑してくる。

シャルはそれに気付いているのか?

食べ終え寛いでいると、身を寄せてくる。
獣人、特に「猫」だと思えば納得なのかもしれないが「情事の後の妖しい色気を振り撒く愛しい人」にされれば十代の人間には媚薬と同じ程の誘惑だ。
向かい合えばキスから流れでシャルを求めてしまう自分がいたので、後ろから抱きしめた。
唇を求めたそうに振り向こうとするシャルに気付き、うなじや首筋に痕を残した。
気持ち良さそうに身体をくねらせる姿が艶かしく、シャルは俺の頭に手を伸ばし自らの手でキスを手にいれた。
次第に身体を向き合わせ、シャルの手に脱がされていく。
このままエッチにならない方が難しいくらい鮮やかな流れで誘惑される。
この部屋に来て何度このソファでした事か。

シャルの誘惑に簡単に引っ掛かる俺は滑稽か?

もう、シャルに逆らえないほど魅了されていた。

落ち着いたのか?何度か抱きまくった後、風呂に誘った。
最近してなかったとは言え、今のシャルは俺の体力が心配になる程性欲が強くなった。

これが獣人なのか?

エッチにならないよう、逢えなかった時の事を話した。
話している間もシャルは俺をその気にさせようとしているのか、妖艶な仕草を続ける。

俺はひたすら忍耐を試されていた…いや本能で逃げていたのかもしれない…。

イタズラ心からピクピクと動く獣耳に触れてしまった。

「ふにゃぁ」 

か弱い鳴き声を上げたかと思うと、柑橘系とは違う甘い香りをほんのり感じた。
その途端、シャルの身体に触れずにはいられなくなる。
それでも湯に浸かっていた為にシャルが逆上せてしまい冷静さを取り戻した。
急いで上がり、バスローブ姿でソファで休ませた。

あれはなんだったんだ?

水を与え熱が引いてくると、シャルは薄く口を開き俺を誘惑する。

これは完全に誘惑している。

シャルが何を望んでいるかは言わずとも伝わってきた。
いつの間にこんな誘い上手になったのか、そして俺はこんなにも単純にシャルの思うままに動いてしまうのか。

もう、シャルから逃れられなかった。

眠ることも忘れ、シャルとの行為に耽った。


翌日、ノックの後に声をかけられギノフォード先生が登場し、シャルと離れるのは辛かったが少し冷静になりたかった。
このままでは本当にシャルを抱き潰してしまうと本気で思った。

そして、俺も生気を奪われるのでは?とも…。

別れの時間となり部屋を出ようとした時、風呂場で嗅いだ甘い香りが再び漂った。
だが、今回はもっと強烈に思考を停止させるほどだった。
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