【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨 七緒

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二章 ハーレムルート

選択を迫られた

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赤ちゃんの名前が決まった。
アドルフ サンチェスター。
僕とライとの子供だ。

「シャル学園はどうする?」

「へっ?」

お父様の突然の言葉に思考が働かなくなった。

「前回も長期間休学し、今回も長くはなくともある程度の休学は必要だ。」

「………」

「シャルはどう考えている?」

「どう…」

「復学するか、退学するのか。」

「退…学?」

退学は僕にはなかった選択肢に驚いた…。

「あぁ、退学は悪いことじゃないし、無理に通う必要もない。はっきり言ってしまえば、百年振りの獣人を護衛するには学園の警備では心配なところもある。」

「………」

「赤ん坊のアドルフを育てながら学園に通うか?」

「………」

何が正解なんだろう…。

「ギノフォード先生と話し合ったが、シャルが保護されていた棟でアドルフを育てることは可能だそうだ。その場合は護衛騎士を数名必要とするが…どうしたい?シャルが決めなさい。」

我が儘を言って良いのだろうか…。
出来ることなら僕は…

「……ぼ…ぼく…は……皆と…卒業…したいです…。」

「そうか。」

「…良いの?」

「当たり前だ、私はシャルを反対しないよ。但し護衛騎士とアドルフの世話をする乳母もつける。」

「うば?」

「シャルが授業を受けている間、子供の世話をする者だな。」

「…そっか」

授業一緒に出るなんて出来ないよね。
赤ちゃんは泣くのがお仕事って言っていたから「泣くな」なんて言えないし。
僕とアドルフが授業に出ることで他の人の迷惑になるのもダメだし。
棟から学園に通えるのであれば僕はそちらを選ぶ。

「僕は棟から通います、ちゃんと学園を卒業したいです。」

「分かった。では乳母や専属騎士を用意しよう。」

「お願いします。」

「それとシャル学園を卒業したいのであれば勉強の方も確りやりなさい。休学してる分周囲との差は歴然だぞ。」

「……はぃ…がんばります…。」

確かに。
始業式からほぼ休んでる。
最初の頃はちゃんと自習していたような…。

最近は…ちょっとヤバいかも…。

焦りだす僕の表情でお父様にもバレてしまった気がする…。

「シャル…」

「…だっ…大丈夫…です…はぃ…」

勉強しなきゃ…間に合うかな?
今日から勉強…って教科書は寮だ…。
まだ寮には戻れないのに…。
どうしよう…違う意味で卒業出来ずに…退学もありえるかも…。
早く戻らないと…。

焦りが僕を支配していく。
そんな僕を残して、子供が産まれたライは先に学園に戻った。
僕は環境が整うまで待機だっていうのに…。
先に戻ってしまった…う゛~裏切り者っ。
別れ際になんて、エッチなキスしまでしてきた。

もう、エッチしたくなっちゃうのに…。

早く学園に戻って勉強したいのにエッチな誘惑まで…。
僕の余裕の無さから、気持ちばかり焦ってしまう。
学園に戻って勉強しなきゃって分かってる…先生にも聞いてライ達にも聞こうなんて考えても…自分が信用できなかった。
妊娠しちゃってエッチお預けだったんだもん。
ライのキスでお尻がムズムズしちゃった。
あぁ、早く皆に会いたくなっちゃう…。
…あっ欲望に負けてる。
違う、僕は勉強するんだ。
皆と卒業するだっ。
先生に教えて貰うんだ。
こんな時ばかりアレックスを先生と呼ぶなんて…。
だけど今は仕方がない。
僕だけ留年するわけにはいかない。
多分だけど、留年になった瞬間退学の道に進むと思う。
それだけは避けないと…。
決意したのに学園に戻れないもどかしさ。
エッチ目的ではなくちゃんと勉強なんです。

神様信じてください。

僕、これから真面目に勉強するので早く寮に戻ることが出来ますように。
神様お願いっ。
僕を皆と一緒に卒業させてください。
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