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二章 ハーレムルート
僕はエドの婚約者です
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「あ…あのっフィンコック様。」
話してくれたのはエヴァン様だった。
「はいっなんでしょう?」
「…もしよろしければ…その…耳か尻尾を…」
「おいっ」
エヴァン様の言葉を遮るようにエイダン様が口を挟んだ。
「良いですよ?」
「え?」
「…良いんですか?」
僕の言葉に早く反応したのはエイダン様の方でエヴァン様も驚いていた。
尻尾と耳なら…ちょっとくらい頑張る。
婚約者の家族には気に入られたいし。
「では…」
エヴァン様は恐る恐る僕の耳に触れる。
毛だけをフワフワされるとすごく擽ったくて、その後は優しく耳に触れられた。
つい耳をピクピクと動かしてしまうと、驚いたようで手が離れたが再び撫でられる。
「あの…尻尾も良いですか?」
「はい」
ちゃっかりエドの胸に身体を預け、尻尾をエヴァン様の方へ伸ばした。
毛並みに沿うように撫でられ、ただの棒でもなく布でもない尻尾の感触を学んでいた。
どんな表情で尻尾を触っているのか気になり振り返った時に、あまりにも真剣な表情だったからつい少しのイタズラ心が生まれてしまった。
「うわぁっ」
僕から彼の腕に尻尾を巻き付けたら予想以上に驚かれてしまい楽しくなってしまった。
「…んふふふふふ」
笑ってはいけないと思えば思う程声を押さえることが出来なくて、エドの胸に抱きついた。
「ご…ごめんなさいっふふふ…」
落ち着いた頃に振り返り謝罪するも、顔を見るとどうしても笑いが込み上げてきてしまう。
エドの胸から離れエヴァン様に向き直った。
「あの…怒ってます?」
聞いてしまいたくなる程エヴァン様の顔は真剣だった。
「フィンコック様?」
「はっはぃ」
その瞬間、咄嗟に怒られると判断し身体が強ばった。
「僕と兄さん達ってとても良く似ているんですよ?」
「ん?…そうですね、エイダン様もエヴァン様もエドと似てますよね?」
「…そう…似てるんです…。」
お義母様に似た笑顔が少し変わった気がする。
「フィンコック様」
名前を呼ばれたと思った時には唇が確りと触れていた。
「「おいっ」」
横で寛いでいたエドの突然の声と引き寄せる力に、何が起きたのか理解が追い付かなかった。
もしかして、キスしたの?僕は今エヴァン様とキスしちゃったの?
ポン
視界が突然真っ暗になり誰も居なくなってしまった。
「ルマン」
光の指す方向からエドの声がした。
暗闇から解放されるとエドが助けてくれた。
「にゃぁんにゃぁん」
エドと呼びたいのに鳴き声だった事で猫になってしまったことを知る。
「うわぁ猫にもなれるんだ?」
お義母様の顔がアップになった。
「おいでおいでぇ」
お義母様の「おいで」には逆らえず、悩みながらゆっくりとお義母様の腕の中に収まった。
「うわぁ可愛いっ、動物って大抵魔力を感じて本能から逃げちゃうんだよねぇ。あぁ、ちっちゃくて艶々してて可愛い。目なんてまん丸パッチリィ。」
お義母様は嬉しそうに僕を抱いて沢山撫でてくれる。
その手が気持ち良くて、癒され寛いでしまう。
お義母様の腕の中からエドの様子を確認するとエドはエヴァン様と睨み合っているように見える。
猫になって逃げちゃって自分はズルいなと感じながらお義母様の腕の中にいた。
「ふふふ、うちの子達は皆フィンコック様に夢中みたいだ。フィンコック様、婚約者を更に二人増やしたりしますか?」
「にゃっ?にゃにゃにゃ」
僕は必死に頭を振って返事をした。
婚約者を二人増やすって…エヴァン様にキスされたが、エイダン様は僕の事をあまり良く思っていないはず。
「今はエドバルドだけで…んふふ」
優しいと感じていたお義母様の微笑みを純粋に受け取っていいのか…。
話してくれたのはエヴァン様だった。
「はいっなんでしょう?」
「…もしよろしければ…その…耳か尻尾を…」
「おいっ」
エヴァン様の言葉を遮るようにエイダン様が口を挟んだ。
「良いですよ?」
「え?」
「…良いんですか?」
僕の言葉に早く反応したのはエイダン様の方でエヴァン様も驚いていた。
尻尾と耳なら…ちょっとくらい頑張る。
婚約者の家族には気に入られたいし。
「では…」
エヴァン様は恐る恐る僕の耳に触れる。
毛だけをフワフワされるとすごく擽ったくて、その後は優しく耳に触れられた。
つい耳をピクピクと動かしてしまうと、驚いたようで手が離れたが再び撫でられる。
「あの…尻尾も良いですか?」
「はい」
ちゃっかりエドの胸に身体を預け、尻尾をエヴァン様の方へ伸ばした。
毛並みに沿うように撫でられ、ただの棒でもなく布でもない尻尾の感触を学んでいた。
どんな表情で尻尾を触っているのか気になり振り返った時に、あまりにも真剣な表情だったからつい少しのイタズラ心が生まれてしまった。
「うわぁっ」
僕から彼の腕に尻尾を巻き付けたら予想以上に驚かれてしまい楽しくなってしまった。
「…んふふふふふ」
笑ってはいけないと思えば思う程声を押さえることが出来なくて、エドの胸に抱きついた。
「ご…ごめんなさいっふふふ…」
落ち着いた頃に振り返り謝罪するも、顔を見るとどうしても笑いが込み上げてきてしまう。
エドの胸から離れエヴァン様に向き直った。
「あの…怒ってます?」
聞いてしまいたくなる程エヴァン様の顔は真剣だった。
「フィンコック様?」
「はっはぃ」
その瞬間、咄嗟に怒られると判断し身体が強ばった。
「僕と兄さん達ってとても良く似ているんですよ?」
「ん?…そうですね、エイダン様もエヴァン様もエドと似てますよね?」
「…そう…似てるんです…。」
お義母様に似た笑顔が少し変わった気がする。
「フィンコック様」
名前を呼ばれたと思った時には唇が確りと触れていた。
「「おいっ」」
横で寛いでいたエドの突然の声と引き寄せる力に、何が起きたのか理解が追い付かなかった。
もしかして、キスしたの?僕は今エヴァン様とキスしちゃったの?
ポン
視界が突然真っ暗になり誰も居なくなってしまった。
「ルマン」
光の指す方向からエドの声がした。
暗闇から解放されるとエドが助けてくれた。
「にゃぁんにゃぁん」
エドと呼びたいのに鳴き声だった事で猫になってしまったことを知る。
「うわぁ猫にもなれるんだ?」
お義母様の顔がアップになった。
「おいでおいでぇ」
お義母様の「おいで」には逆らえず、悩みながらゆっくりとお義母様の腕の中に収まった。
「うわぁ可愛いっ、動物って大抵魔力を感じて本能から逃げちゃうんだよねぇ。あぁ、ちっちゃくて艶々してて可愛い。目なんてまん丸パッチリィ。」
お義母様は嬉しそうに僕を抱いて沢山撫でてくれる。
その手が気持ち良くて、癒され寛いでしまう。
お義母様の腕の中からエドの様子を確認するとエドはエヴァン様と睨み合っているように見える。
猫になって逃げちゃって自分はズルいなと感じながらお義母様の腕の中にいた。
「ふふふ、うちの子達は皆フィンコック様に夢中みたいだ。フィンコック様、婚約者を更に二人増やしたりしますか?」
「にゃっ?にゃにゃにゃ」
僕は必死に頭を振って返事をした。
婚約者を二人増やすって…エヴァン様にキスされたが、エイダン様は僕の事をあまり良く思っていないはず。
「今はエドバルドだけで…んふふ」
優しいと感じていたお義母様の微笑みを純粋に受け取っていいのか…。
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