【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨 七緒

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二章 ハーレムルート

夢中になりすぎてはいけない

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僕の様子を見ていた兄弟二人は向かいのソファに座り直し何かがおかしかった。
何故なのか観察していると、二人とも口は動いているのに声が全く聞こえなかった。

僕…耳が悪くなっちゃったのかな?

だけど目の前の人の声や扉の音などは聞こえる。
兄弟二人の声だけが聞こえなかった。
首をかしげながら二人をじっと見ている。

「ふふ、二人は今大事な話をしているから魔法で周囲に声を聞こえないようにしてるんだよ?」

お義兄様の奥様が教えてくれた。
奥様の事はなんて呼ぶのが正解なんだろう?お義姉様…は違うだろうし侯爵夫人…だとお義父様の奥様みたいになっちゃうよね?
ルパート様が一番良いのかな?

ルパート様に決定で。

それにしても魔法で声を遮るなんて出来るんだ…凄い。
魔法ってなんでも出来ちゃうねっ。
でも、良かった。突然アレックスの声が聞こえなくなって、今後も聞こえないのかと思ったら悲しすぎるもの。

「にゃっにゃっにゃっ」

目の前にヒラヒラとハンカチの誘惑が。

ルパート様が僕を魅力的な方法で誘惑を試みている。
こんなに簡単に誘いに乗ってはいけないのに、目が離せない。
身体が今にもハンカチに飛び掛かりたくてウズウズしている。

ダメダメダメ…お尻フリフリしちゃう。

「…にゃ゛ー………ぶにゃ゛…。」

ハンカチは手に持たれているので僕を避けるのは容易く、僕は掠りもしなかった。

悔しさのあまり可愛くない鳴き声が出てしまった。

何度も何度も跳び跳ねながらハンカチとの死闘を繰り広げた。
ルパート様はハンカチの扱いがとてもお上手で、蝶のようにひらひらと舞っていると思えば、たまに蛙のようにピョンと跳ね飛ぶ。

今までの敵より手強い。

ルパート様は手でやっているのだから当然なんだが、その事に僕は一切気付かずハンカチを捉えることに夢中だった。

「にゃ゛ー…にゃっ」

行ける…と思ったのに、ハンカチは予想とは別の方へヒラヒラと漂い始めた。
今までにない動きでハンカチの行く末を確認していくとある一点で留まっていた。
これなら行けると大ジャンプを見せ、ハンカチをキャッチ…する僕をキャッチされた。
突然掴まったので思考が追い付かず逃げることも出来ずに、ただただ捕まえられていた。

「これだと簡単に確保されるな。」

ハンカチが顔を覆っていて相手の顔が見えないが、アレックスに似た声でも優しさがない口調に僕を捉えたのはお義兄様の方だと予想した。
顔を振って何とかハンカチを振り払って確認すると予想通りの人に捕まっていた。

「こんな簡単に誘惑されてると危険だよ?」

「にゃっにゃぁ〰️ぁっ…にゃっにゃっ」

お義兄様に対して少し警戒心というか怖い印象が生まれてしまい、アレックスに震える声で助けを求め手を伸ばした。

「ほら」

「ルゥ、ハンカチは楽しかったですか?」

「……にゃん」

お義兄様からアレックスに手渡され、腕の中で抱き締められ僕は爪を立てないように必死に掴まった。

ゴロゴロゴロゴロ

やっぱりアレックスの撫で撫でが一番で、お返しに首をペロペロと舐めた。

「擽ったいですよ。」

「にゃぁあん」

楽しくってやめられにゃくて、唇にも沢山ペロペロしたらキスしたくなっちゃった。
このまま人間に戻っちゃいけないのは分かってるけど…我慢…出来ないかもっ…。

どうなるかは次の話で。
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