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二章 ハーレムルート
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アドルフに母乳をあげそのまま抱いていた。
僕の事を理解しているのか、満面の笑みを見せてくれて可愛くて仕方がなく、久しぶりのアドルフを見ているとなかなか談話室に戻れなかった。
大きなクッションが欲しいなぁ。
座れて包み込まれるようなやつ。
アドルフを抱きしめながら大きなクッションに包まれたい。
人差し指を差し出すと手のひら全体で握りしめる姿が愛おしい。
可愛い。離れたくない。
再びベビーベッドに寝かせ眺め続けた。
うちの子も天使だ。
可愛い過ぎる。
もう、可愛いって言葉しか出てこない。
この可愛さを残したい。
写真でもあれば良いのに、魔法の国なのにそういうものはないんだね。
何とかして残せないかな?
この可愛さを…。
ん~ちっちゃい手だなぁ…。
判子…手形のやつ有ったよね?赤ちゃんの手や足の型を残すっての。
やりたい。
このちっちゃい手足を残しておきたい。
「あっあの…」
「はい、なんでしょう?」
「インクを持ってきてもらって良いですか?あと無地の紙も…」
「…インクと紙ですね?畏まりました。」
「あっ、それと水を入れた洗面器にタオルもお願いします。」
「畏まりました。」
何故今インクと紙が必要なのか疑問に思いながらも使用人さんは持ちに行ってくれた。
僕はその後の事を考えた。
上手く取れるかな?
寝たままするべきが立たせてするべきがか悩む。
起こすの可哀想だから寝てるうちにちゃちゃっと終わらせよう。
「お持ちしました。」
「ありがとうございます。それと皆さんに協力して欲しいことがあるんですが…良いですか?」
「はい」
側にいた使用人は躊躇うことなく返事をくれた。
「僕に出きることでしたら。」
乳母も不安を感じつつ了承してくれた。
「「はい」」
アドルフの護衛を勤める騎士の方も頷いてくれて、皆を共犯者にすることが出来た。
「んふふ」
「「「え?」」」
この後の楽しいことを想像したら笑みが溢れてしまい、僕が突然笑い出したことで皆が急に不安がった。
「お持ちしました。」
「あっありがとうございます。」
「いえ…手紙でも書くのでしょうか?」
僕の行動が読めず思わず使用人が代表して質問してきた。
「んっ?んふふ違いますっ」
はっきりとした答えは言わず笑顔で誤魔化すと皆が分かりやすく困惑し出した。
「あっ、筆って有りますか?」
「…画家の方が使う筆ですか?」
「はい」
「探してみます。」
「…シャルマン様、何をするのか教えていただけないでしょうか?」
「んふ、アドルフの手と足型を取りたいなって思ったんです。」
「「手と足型?」」
「生まれた時の記念…思い出を残しておきたいんです。」
「分かりました。」
僕の行動に納得したわけではないが受け入れて協力してくれるようだった。
「筆、有りました。」
「ありがとう…よし。手順としては手か足にインクを塗って紙を押し付けます…です。」
「分かりました。それはアドルフ様が起きる前に行った方が良いですね。」
使用人は持ち前の要領のよさで何をすべきかを判断してくれた。
「その方がいいよね?」
「はい、ではまずは足と手どちらから行いますか?」
「ん~足から行く?」
「畏まりました。」
使用人が筆にインクを付け足の裏に塗っていく。
擽ったいのかアドルフは引っ込める仕草を何回かしている。
引っ込める度に僕達はアドルフが起きたのではないかと動きを止めて様子を伺った。早く終わらせたいが焦ってはいけないと深呼吸をしたり、息を止めたりと各々冷静になる努力をしている。
片足が塗り終わり、僕と乳母で足型が綺麗に取れるように紙をもった。
僕がアドルフの足を固定して、乳母が紙を押し付けた。
周囲にいた皆が息を止めて覗いていた。
ゆっくり紙を剥がし確認するとくっきりとアドルフの足型が取れていた。
「「「「「おぉー」」」」」
皆で同じことを発していた。
だが、まだ終わりではない。
後三回するんだから。
乳母が足に付いたインクを拭っている間、使用人が新たな足にインクを塗っていた。
再び紙を押し当てて両足の型を取ることに成功した。
「出来たっ。」
「次は手ですね。」
「うん」
使用人がアドルフの小さな手にインクを塗っていく。
足よりも楽に手形を取ることが出来、順調だった。
最後の手が終わり気が抜けていると、ぱっちりと開いたアドルフの目と目が合った。
僕達が悪戯していたことで起きてしまったようだった。
「う゛っう゛っん゛っん゛あ゛」
アドルフは愚図りだしてしまった。
急いで抱き上げてあやした。
「ごめんね、起きちゃった?よしよし」
「んっんんんっんん」
ペチ
「あっ」
アドルフに頬を叩かれてしまった。
まだ拭いていない手で。
「あっ、シャルマン様っ」
「もしかして、着いちゃった?」
「はい…くっきりと。すぐにお拭き致します。」
「あっ、僕よりもアドルフをお願いします。」
「畏まりました。」
使用人は丁寧にアドルフの手を拭ってくれていた。
僕は鏡の前に移動して小さな手形がはっきり付いてるのを確認した。
「お顔を…」
「ん?あっ大丈夫、このままで」
「…このままですか?」
「うん、これで皆のところに行く。ふふふ」
アドルフの手も綺麗になり談話室に皆で移動した。
先程取った手形・足型も持って。
ガチャ
僕達の登場に皆の視線が集まった。
「…シャルどうしたその顔っ」
お兄様が慌てて駆け寄ってきた。
僕の顔の手形に驚いてしまっていた。
だけど、それはお兄様だけでなく皆も一緒だった。
「んふふ、見て見て見て」
使用人の持っている紙を見せた。
「ん?なんだこれは?」
お兄様には伝わらなかった。
「アドルフの手形と足型です。記念に取りました。」
「………」
ライはなにも言ってくれなかったけど、僕の頭を撫でてくれ微笑んでいた。
「おぉー」
「面白いですね」
「またユニークな事を」
エドにリック、アレックスは型を楽しんでくれた。
「それで頬に付いたのか?」
お兄様が頬に触れてきっと、アドルフの手形をなぞったんだと思う。
「んふ…あっ、だめ消さないでね。このままで良いから。」
「このままで良いって…」
「今日だけだから。」
お兄様に縋るように訴えた。
「分かった。だが、風呂に入ったらちゃんと洗うんだぞ?」
「はいっ」
「小さな手だな。」
「はぃ…守ってあげないと。」
「そうだな。」
お兄様は優しく微笑み頭をポンポンしてくれた。
「これは飾っておこう。」
お兄様はアドルフの手と足型を執事に命じて額に入れられ飾ってくれた。
その後領地で仕事をしていたお父様とお母様が帰ってきた時にアドルフの手と足型を見つけ「面白い」と喜んでくれ、お兄様や僕のもやっておけばよかったと言ってくれる程に。
僕の事を理解しているのか、満面の笑みを見せてくれて可愛くて仕方がなく、久しぶりのアドルフを見ているとなかなか談話室に戻れなかった。
大きなクッションが欲しいなぁ。
座れて包み込まれるようなやつ。
アドルフを抱きしめながら大きなクッションに包まれたい。
人差し指を差し出すと手のひら全体で握りしめる姿が愛おしい。
可愛い。離れたくない。
再びベビーベッドに寝かせ眺め続けた。
うちの子も天使だ。
可愛い過ぎる。
もう、可愛いって言葉しか出てこない。
この可愛さを残したい。
写真でもあれば良いのに、魔法の国なのにそういうものはないんだね。
何とかして残せないかな?
この可愛さを…。
ん~ちっちゃい手だなぁ…。
判子…手形のやつ有ったよね?赤ちゃんの手や足の型を残すっての。
やりたい。
このちっちゃい手足を残しておきたい。
「あっあの…」
「はい、なんでしょう?」
「インクを持ってきてもらって良いですか?あと無地の紙も…」
「…インクと紙ですね?畏まりました。」
「あっ、それと水を入れた洗面器にタオルもお願いします。」
「畏まりました。」
何故今インクと紙が必要なのか疑問に思いながらも使用人さんは持ちに行ってくれた。
僕はその後の事を考えた。
上手く取れるかな?
寝たままするべきが立たせてするべきがか悩む。
起こすの可哀想だから寝てるうちにちゃちゃっと終わらせよう。
「お持ちしました。」
「ありがとうございます。それと皆さんに協力して欲しいことがあるんですが…良いですか?」
「はい」
側にいた使用人は躊躇うことなく返事をくれた。
「僕に出きることでしたら。」
乳母も不安を感じつつ了承してくれた。
「「はい」」
アドルフの護衛を勤める騎士の方も頷いてくれて、皆を共犯者にすることが出来た。
「んふふ」
「「「え?」」」
この後の楽しいことを想像したら笑みが溢れてしまい、僕が突然笑い出したことで皆が急に不安がった。
「お持ちしました。」
「あっありがとうございます。」
「いえ…手紙でも書くのでしょうか?」
僕の行動が読めず思わず使用人が代表して質問してきた。
「んっ?んふふ違いますっ」
はっきりとした答えは言わず笑顔で誤魔化すと皆が分かりやすく困惑し出した。
「あっ、筆って有りますか?」
「…画家の方が使う筆ですか?」
「はい」
「探してみます。」
「…シャルマン様、何をするのか教えていただけないでしょうか?」
「んふ、アドルフの手と足型を取りたいなって思ったんです。」
「「手と足型?」」
「生まれた時の記念…思い出を残しておきたいんです。」
「分かりました。」
僕の行動に納得したわけではないが受け入れて協力してくれるようだった。
「筆、有りました。」
「ありがとう…よし。手順としては手か足にインクを塗って紙を押し付けます…です。」
「分かりました。それはアドルフ様が起きる前に行った方が良いですね。」
使用人は持ち前の要領のよさで何をすべきかを判断してくれた。
「その方がいいよね?」
「はい、ではまずは足と手どちらから行いますか?」
「ん~足から行く?」
「畏まりました。」
使用人が筆にインクを付け足の裏に塗っていく。
擽ったいのかアドルフは引っ込める仕草を何回かしている。
引っ込める度に僕達はアドルフが起きたのではないかと動きを止めて様子を伺った。早く終わらせたいが焦ってはいけないと深呼吸をしたり、息を止めたりと各々冷静になる努力をしている。
片足が塗り終わり、僕と乳母で足型が綺麗に取れるように紙をもった。
僕がアドルフの足を固定して、乳母が紙を押し付けた。
周囲にいた皆が息を止めて覗いていた。
ゆっくり紙を剥がし確認するとくっきりとアドルフの足型が取れていた。
「「「「「おぉー」」」」」
皆で同じことを発していた。
だが、まだ終わりではない。
後三回するんだから。
乳母が足に付いたインクを拭っている間、使用人が新たな足にインクを塗っていた。
再び紙を押し当てて両足の型を取ることに成功した。
「出来たっ。」
「次は手ですね。」
「うん」
使用人がアドルフの小さな手にインクを塗っていく。
足よりも楽に手形を取ることが出来、順調だった。
最後の手が終わり気が抜けていると、ぱっちりと開いたアドルフの目と目が合った。
僕達が悪戯していたことで起きてしまったようだった。
「う゛っう゛っん゛っん゛あ゛」
アドルフは愚図りだしてしまった。
急いで抱き上げてあやした。
「ごめんね、起きちゃった?よしよし」
「んっんんんっんん」
ペチ
「あっ」
アドルフに頬を叩かれてしまった。
まだ拭いていない手で。
「あっ、シャルマン様っ」
「もしかして、着いちゃった?」
「はい…くっきりと。すぐにお拭き致します。」
「あっ、僕よりもアドルフをお願いします。」
「畏まりました。」
使用人は丁寧にアドルフの手を拭ってくれていた。
僕は鏡の前に移動して小さな手形がはっきり付いてるのを確認した。
「お顔を…」
「ん?あっ大丈夫、このままで」
「…このままですか?」
「うん、これで皆のところに行く。ふふふ」
アドルフの手も綺麗になり談話室に皆で移動した。
先程取った手形・足型も持って。
ガチャ
僕達の登場に皆の視線が集まった。
「…シャルどうしたその顔っ」
お兄様が慌てて駆け寄ってきた。
僕の顔の手形に驚いてしまっていた。
だけど、それはお兄様だけでなく皆も一緒だった。
「んふふ、見て見て見て」
使用人の持っている紙を見せた。
「ん?なんだこれは?」
お兄様には伝わらなかった。
「アドルフの手形と足型です。記念に取りました。」
「………」
ライはなにも言ってくれなかったけど、僕の頭を撫でてくれ微笑んでいた。
「おぉー」
「面白いですね」
「またユニークな事を」
エドにリック、アレックスは型を楽しんでくれた。
「それで頬に付いたのか?」
お兄様が頬に触れてきっと、アドルフの手形をなぞったんだと思う。
「んふ…あっ、だめ消さないでね。このままで良いから。」
「このままで良いって…」
「今日だけだから。」
お兄様に縋るように訴えた。
「分かった。だが、風呂に入ったらちゃんと洗うんだぞ?」
「はいっ」
「小さな手だな。」
「はぃ…守ってあげないと。」
「そうだな。」
お兄様は優しく微笑み頭をポンポンしてくれた。
「これは飾っておこう。」
お兄様はアドルフの手と足型を執事に命じて額に入れられ飾ってくれた。
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※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
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