【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨 七緒

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二章 ハーレムルート

シリクレッチ様との結婚

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リックの屋敷を出てシリクレッチ様の領地へ向かった。

かなりの寝不足で馬車に乗り数分もしないうちに眠りに付いていた。

こんこんこん

「ふぇっ、もしかしてもう着いちゃったの?」

馬車は既に停車していた。
施錠を解き扉が開けばシリクレッチ様が現れた。

「…寝てたのか?」

「んっ…」

抱っこされシリクレッチ様の首に腕を回した。
こんな姿で挨拶してはイケナイと思うものの、シリクレッチ様は僕を下ろしてくれなかった。

「良く来てくださいました。長旅お疲れでしょうからゆっくりお寛ぎ下さい。」

「ありがとうございますっ」

僕はすぐに部屋へと案内されシリクレッチ様に覆い被さられてた。

「…疲れてるか?」

「んふふ、来る間沢山眠ったから大丈夫っ。」

「平気か?」

「ぅん…シリクレッチ様ぁ」

甘く名前を呼べば唇が塞がれ、服を脱がされていく。
最近服を着ていない時間のが長い気がする。

「フィンコック…胸…成長したな?」

「えっ?」

また言われた。

自分では良く分からないけどそうなのかな?

胸の大きさを確認するべく、自分の胸を揉んでみた…けど自分の身体だから良く分かんない。
皆の身体なら分かるんだけどな。

「あっ」

手首を取られ胸をシリクレッチ様に晒し、躊躇なく胸を食べられた。
一心不乱に食べる姿は赤ちゃん達と同じに見えて愛おしい。
胸しか触られていないのに、僕のモノからは我慢できないアレが溢れていく。

「どこもかしこも溢れてんな。」

「んにゃぁん…もう…我慢…やだっ…」

「あぁ、もう我慢しなくて良い。」

「いいのっ?」

「あぁ、沢山出せよ。」

僕のモノに口を付け舌で舐め取られていく。
気持ちいいのと止めて欲しくない思いからシリクレッチ様の頭を太ももで挟んでいた。
四日間シリクレッチ様は僕の欲望を満たしてくれた。
禁欲期間まで僕はシリクレッチ様にエッチな要望を沢山口にした気がする…。

「はぁあん気持ちいいっ」

薄れゆく意識の中でシリクレッチ様の耳元で囁いていたらしく、禁欲期間が始まれば我慢しなければならないのは僕だけじゃないってことを知った。

胸を揉まれ首元に擽ったさを感じながら意識が戻り、まだ繋がりが解けていないのを理解するとシリクレッチ様が動き出した。ギリギリまで繋がりを解くつもりは無いみたいでそんなシリクレッチ様が嬉しかった。

だが残酷にも禁欲期間が始まると、シリクレッチ様はキスまで禁止してきた。

どうして?と尋ねると「我慢できないから」と距離を取られた。
婚約者の誰の時よりも接触が消えた…。
シリクレッチ様が意外に順番を守り律儀な性格もあるが、日本にはない結婚前の禁欲期間を僕は軽く見ていたのかもしれない。

皆がこんなにもあの三日間を守るのが不思議だった。

この国の人は皆、伝統・風習を重んじているのかもしれない。
だから、どんな能力があるのかも分からない獣人の僕を望む人がいるのも納得できる。
僕という人間ではなく「伝説の獣人」が欲しいんだ。

…ライ達がそうでないことを願う。

胸が苦しくてシリクレッチ様に相談して飲んで貰うも、マッサージはしてくれずキスもやっぱり断られた。

意外にもシリクレッチ様は堅物だっ。

禁欲期間暇すぎる僕は侯爵様とお話をした。
なんでだろう…何か違和感を感じる…。

結婚式当日。
皆に祝福され五回目の結婚式をして、シリクレッチ様は漸く僕を抱きしめてくれた。
四日振りの抱擁に離れることが出来ず、挨拶の間は抱き上げられていた。

「重くない?」

「軽いし、今は気分が良いから降ろさねぇ。」

「んふふ、結婚したからね。」

僕との結婚を喜んでくれたのは嬉しい。

九ヶ月も待ってくれるなんて…僕はシリクレッチ様に何か返せるものがあると良いな。

「ふっ、そうだな。」

何だろう?

シリクレッチ様は誰かに笑顔を向けていた。
浮気?誰と?っと急いで視線の先を辿ればライやアレックスがいた。

なんだ皆と仲良くなったんだね?良かった…浮気じゃなくて…。

安心してシリクレッチ様の背中に腕を回してクンクンしていた。
式も漸く終わり皆が帰って行くのをシリクレッチ様の腕の中から見送っていた。

僕達の初夜のために屋敷の皆が夫婦の寝室を作り替えてくれ、驚いたことにベッドの上に花びらが散りばめられていた。

これは女の子なら喜ぶ演出…僕は…男だけと喜んでいいのかな?

クンクン…クンクン

「どうした?花の香りは苦手か?」

「うんん、シリクレッチ様の香り消えちゃわないかなって思って…。」

クンクン…クンクン。

花の香りの中でもシリクレッチ様の香りは消えなくて良かった。
ベッドに降ろされると、柔らかい布団と花の香りに包まれ幸せな空間があった。

「俺の香りはどうだ?」

「んふふ、分かんない…からもっ側に来て。」

両手を伸ばせばシリクレッチ様が僕の腕の中に舞い降りた。
真っ白い服を着ているので、まるで天使様みたい。

「フィンコック…。」

「…天使様だ。」

「ん?」

「僕の腕の中に天使様がいる。」

「俺が天使?」

「うん、綺麗。」

「はっ天使が今からフィンコックを穢すんだぞ?」

「んっ、して…一緒にイケナイ事しよっ。」

純白の天使の姿を脱ぎ捨て僕達は沢山イケナイ事をした。

イケナイ事ってどうしてこうも甘美なんだろう…止められない。

外が明るいとか、僕達はずっと裸でいるとか、もう頭ん中可笑しくなっちゃってる。
だって、ずっとそうしていたいって思っちゃってるんだもん。
終いには「赤ちゃん…赤ちゃん…欲しいょ…」とせがんでいたらしい。
フェロモンを出していないのにエッチに夢中すぎて何を口走ったのか自分でも覚えていない。
シリクレッチ様は僕の望み通り洗浄魔法をせず、三日後には妊娠していた。

それからのシリクレッチ様はとても過保護で僕をベッドから下ろしてくれなかった。
適度な運動は必要なのに、散歩したいと言えば抱っこされて散歩した。
太陽を感じる事は出来ても、歩くことを忘れてしまいそうになる。
お医者様に運動不足を指摘されたことを伝えると、渋々地面に足が着いた。

実際に、本当に歩けなくなったいたらどうしようと不安だった。

シリクレッチ様にエスコートされながら芝生を歩き風を感じると気持ちが良い。
散歩が終わり部屋に戻るとソファに座らされ、突然目の前で跪かれ混乱していると「足疲れたろ?」とマッサージされた。
あの程度の散歩で疲れたりしないのにシリクレッチ様って意外性が有りすぎる。

真剣にマッサージされ、次第にイタズラしたくなっちゃった。

マッサージされていない方の脚でシリクレッチ様のをツンツンした。
僕の行為に気付くも止められることなくマッサージが続いたので次第に強めの刺激を送った。
どこまで許してくれるのか次第に刺激を強めて楽しんでしまった。
片方の足のマッサージが終わり反対の足かと眺めていると、シリクレッチ様がズボンとパンツをずらしアレを取り出した。

突然の行動にアレから目が離せなかった。

「直接やってくれよ。」

「ふぇっ」

女王様のように僕が主導権を握っていたと思っていたので、まさかの展開に困惑してしまった。

僕は素足でシリクレッチ様のアレに触れた。

なんだか急に恥ずかしくて、近くに有ったクッションを抱きしめながら足の指を動かした。
撫でたり押し付けたり指の間で挟んでみたり出来る限りの事を試みた。

「もっと強めに踏んで。」

「………。」

まさかのアブノーマルな発言に僕の許容範囲を越えた。

もうそれ以上のことは僕の知識にはなく、言われたまま踏みつける。
踏みつける力を強めるとシリクレッチ様のが固くなりだして更に僕を混乱させた。

これ…気持ちいいの?
もう分かんないよ…。
イタズラなんてするんじゃなかった。

クッションで顔を隠しながらシリクレッチ様のを踏み続けた。
シリクレッチ様の歪む顔は、僕の中に入って何度も打ち突けてる時のエッチな顔だった。

もしかしてシリクレッチ様っていじめられるのが好きな人なのかな?
どうしよう…僕そっちは苦手なのに…。

頑張って踏み続けると足の裏にビュッて感じてシリクレッチ様がちょっぴり涙目で僕の中の何かが目覚めそうだった。
僕より一回りも大きい人を跪かせ、マッサージさせながらアレを踏みつけるなんて…僕にとってはとてもアブノーマルな世界だった。

マッサージされていたのに疲れた…。

それからはあんな流れにならないよう注意しながら過ごし、シリクレッチ様もあれを頼むことはなく再び過保護な彼に戻った。
今はまた全く反応がないお腹に手を当てて声を掛けている。

「まだ、分かんないよ?」

「聞こえてるかもしれないだろ?」

「えぇー、気が早いパパでちゅねぇ。」

僕もシリクレッチ様の手に手を重ねお腹に向かって語り掛けた。

「早く生まれてこいよ?」

「待ってるからねぇ、んふふ。シリクレッチ様?」

「ん?」

「キスして。」

「赤ちゃんに聞かれてるぞ?」

「赤ちゃんもパパとママが仲が良いと嬉しいと思うの…ねっキスしよっ。」

「そうだなっ。」

甘いキスを何度も繰り返した。
次第に胸を揉まれると母乳が垂れてきちゃって舐め取られた。

「また胸、大きくなったな?」

「うん」

この頃は自分でも分かるくらい大きくなった。

きっと一気に三人も産んだから、三人分必死に作っているんだと思う。
飲んでいるのは主に大きな赤ちゃんばかりだけど。
ここで少し不安なことがある。
今は赤ちゃん産んだから胸は大きいけど、いずれ元の真っ平らな僕に戻っちゃう…。
そうしたら皆は…。

「シリクレッチ様?」

「ん~?」

「胸…小さくなっても僕の身体に触ってくれる?」

「………ふっ、当然だろ?そんなこと心配してたのか?」

「ぅん、シリクレッチ様…胸…好きでしょ?」

「あぁ、フィンコックのなら小さくても大きくてもずっと食べていられるなっ」

良かった。

「ぁんっ…もぅ…早く産まれてきてね…でないとパパに全部飲まれちゃうよ?」

言葉の通り、赤ちゃんが生まれるまでシリクレッチ様に飲み尽くされる日々だった。
エッチな事ばかりしてくるのに赤ちゃんが産まれそうになると「大丈夫だからな?俺がいるから安心しろよっ」って力強く声をかけてくれて、無事に産まれると号泣している姿に僕も感動して涙が溢れた。
もうっシリクレッチ様って予想外すぎてズルい。

そして、祝いに来てくれた皆に僕達の赤ちゃんをお披露目した。

赤ちゃんの名前はシーヴァ シリクレッチ。




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やっとここまで来ましたぁ。
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