【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨 七緒

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三章 設定を知る者

パーティー

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神様は僕を見捨てたりはしなかった。

何故ならテアドール アベイユ様からパーティーでは是非これをと衣裳が届いた。
流石の侯爵家、とてもオシャレな衣裳に感動して涙が溢れた。
これで赤っ恥をかくことなくパーティーに参加でき、気分も一転し早くパーティーにならないかなぁと、僕は浮かれに浮かれまくっていた。

王宮でのパーティーは見たこともない豪華絢爛で息を呑んだ。

男爵家である僕は貴族達の中で扱いは雑なんだろうが、そんなこと気にならない程雰囲気に呑まれていた。
悔しくも僕が入場した際の会場は閑散としてこんな広くて大丈夫なのか?
人で埋まるの?と不安だったが、次第にまだ居るの?
入れすぎじゃない?と別の不安に変わり、まだ終わらないの?と周囲にある食事に意識が向いていた時、大きな歓声がし確認すればきらびやかな家族に目を奪われた…。

不覚にもアイツに目を奪われるなんて…。

公爵家…王族の次に権力があると言われるフィンコック家。
家柄だけは良いんだよね。
貴方方のお子さんは最悪な性格の持ち主ですけど…貴方達が甘やかした結果は貴方達が背負うことになりますよ…。

と嫌味が頭を駆け巡る。

あれのお兄さんは格好良くて僕の好みだから、万が一あれの所為で落ちぶれて僕が王妃になった時僕のハーレムの一人にしてあげるから安心してねと語り掛けた。

はぁ、あの注目される感じ羨ましい。

僕があそこにいたら今の倍は盛り上がるんだろうな…。

妄想に浸っていると王子と婚約者が現れた…本来なら僕がいるべき場所に悪役令息がいる。

どうにかしないと…。

もう一人の主人公の不正を暴くのも大事だけど悪役令息には退場してもらわないと…。

やること大くない?

王子と婚約者のダンスを強制的に見せられたが、王子が笑顔…でないことが分かり僕の事を待っているのかな?って感じた。

もしかしたらこの後王子にダンスを誘われたりするのかな?

その時に僕たちの関係が自然と周囲に気付かれちゃうよね…目立っちゃったら僕は皆の目の敵にされ嫌がらせを受けたり?
そこから王子とはさらに親密にってよくあるよね?

今後の事を考えているとあれが目に入った。

…あっちは本当目立つの好きだね。

婚約者達とダンスしているだけなんだろうけど…五人プラスイケメンお兄さんとしたら目立つ目立つ。
もしかしたら、この後王子とのダンス狙っていたりして…。

「セドリック」

「はい」

名前を呼ばれ振り向けばテアドール アベイユ様がいた。

「服似合っているな。」

「ありがとうございます。衣裳に困っていたので本当に嬉しかったです。」

「いや、セドリックが可愛いからだ。」

「そんなっんふふ。テアドール様も素敵ですね。」

良く見ると僕達の衣裳はどことなく似ているようにみえた。

「ダンスしないか?」

「…あっはい」

制服とは違う彼に心を奪われたのは確かでダンスの最中多くの視線を感じ気持ち良かった。

テアドール様を見つめながら周囲の視線を確認すれば、僕に見蕩れる男達と歪んだ顔のドルドリッチ様がいた…王子は興味がなさそうだったが、全身で僕を意識しているに違いないと知っている。

ゲームではいつ僕を誘うのか手をニギニギしているもの。

なので、僕から王子に微笑みアピールした。
ダンスが終わりテアドール様は僕をエスコートしながらダンスホールから離れた…ドルドリッチ様がいる場所とは逆の方へ。
次の曲が始まったので僕達は休憩しながら談笑した。
きっと僕達の事を目で追っている人達がいるに違いない。
僕をダンスに誘いたくて堪らない人達が…。

んふふ、そんな人達に僕は囲まれちゃうのかな?

「んふふ…きゃっ…うわっ…」

やべっ、浮かれていたら隣の人に飲み物をかけてしまった…。
相手はよく知らない…始めた見た人…けど…ものすごく格好いいっ。

「あの…ごめんなさい。僕の所為ですよね?控え室まで…」

「…あぁ」

やった。
もしかして、この人も僕とダンスしたかった人かな?

控え室に付き洗浄魔法で汚れを落とした。
こんな汚れ魔法で直ぐに解決できるのに僕の誘いに乗るのは僕に興味があるからだよね?
ソファに座れば無言で隣に座られた。

寡黙?ぶっきらぼう?そこがまた可愛かったりする。

彼に興味あるな…。

「あのぉ…お名前は?僕はセドリック ハーヴィルです。」

「………。」

「あの…怒ってますか?」

「……あんた…」

「はいっ」

「…婚約してんの?」

えっ?

「いえ、誰ともしていませんよ。」

彼の真剣な表情がまっすぐ僕の中に入ってくる。
そんなに僕の事が気になる?ふふっ。

「…王族は?」

「王族?僕なんてそんなっ、それに王子は婚約したばかりじゃないですか?侯爵家の方と…。」

家柄で仕方なく…可哀想…。
僕が側室になったら、うんと愛をあげる予定。

「…あいつ…王子とそんな話してねぇの?」

僕と王子の関係が相当気になるんだね。
やっぱり僕って王子と特別な関係に見えるんだ…んふふ。

「王子とは一度も…」

「ん?なんか話したのか?」

「あっいえっ」

少し思わせ振りな態度をとってみた。

「なんか言われたのか?」

「いえ、言われたというか一般的な意見を聞かれただけです。」

「何を?」

「愛人についてとか…王族に対してどう思ったいるのかとかです。」

「ふぅん…。」

「えっと…」

「あんたは?王子の事どう思ってるんだ?」

「僕は…王子の事を尊敬してます。優秀だし、学生の身でありながら国について確りと向き合っていて素晴らしい方です。憧れもありますが…遠い存在に感じます。」

「…へぇ…」

「あのっ」

「わかった。」

「えっ」

彼は立ち上がり僕に振り向くことなく部屋を出ていってしまった。

僕が王子から側室の打診についてハッキリとされていないことに安心した?
それとも僕が王子を憧れてるって言って傷付いた?

だけど僕達には次がある予感がした。

彼、とっても格好いいからゲームの特別キャラだと思う。
もしかしたら彼がシークレットキャラかもっ。
王子の好感度が上がれば出てくる…ってことは僕は気付いていなかったけど好感度は上がっていたのかも…。

んふふ、なぁんだ心配して損した。

控え室からでて会場に戻ると王子の姿を見付けられなかった。
僕が王子を見付ける前にドルドリッチ様に見つかりダンスをした。
その後も数人に誘われ代わる代わるダンスをしているといつの間にか王宮のパーティーはお開きとなった

今日のパーティーは王子が僕への気持ちに気付くために必要で尚且つシークレットキャラとの対面だったのかもっ。

ゲームは順調に進んでいる。
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