405 / 414
四章 物語は終盤へ
僕達の子供
しおりを挟む
僕達の八人目の赤ちゃんの名前はベンジャミン。
今は赤ちゃんだけど確りお父さんを受け継いでいた。
悲しいことに僕に似ているところはない…。
顔はライに、瞳はエド、魔力はアレックスだった。
後に分かることだが、知識や物事の考え方はリック、体格はスティーヴン、声はレノックにそっくりとなる。
八人目の出産で多くの貴族が獣人を欲する理由が定かになった。
獣人は同時に得た遺伝子の中から優秀な遺伝子を受け継ぐ事が出来る。
「「「「「「………」」」」」」
全ての家族に報せを送り赤ちゃんをお披露目するが集まった全ての人達が言葉を失った。
祝いたくないわけではない…ただ、混乱を隠しきれないだけで…。
何故なら…。
何故なら…。
何故なら…。
とても分かりやすい箇所にもう一人のお父様の色が出ていた…。
僕とは全く違う色…。
とっても綺麗な光輝くような…金髪…。
あの日の事はよく覚えていない…。
昼食後に王様に挨拶して帰る予定だったのに…エッチな気分になり目の前には王子がいたような気がしたかいつの間にかライに変わっていた。
僕は疑うことをせず久しぶりのライを見たらエッチしたくて堪らなくなりしていた…のだが、相手は王子だったらしい。
「「「「「「「「………」」」」」」」」
誰も次の言葉が浮かばない。
皆の気持ちは分かる…だって、僕の浮気がバレた瞬間だから…。
浮気をしたくてしたんじゃないけど…しちゃったのは確か…。
誰も僕を責めたりしなかった…。
きっと、僕のフェロモンが暴走して王子を…。
気まずい空気が流れる…。
「シャルよく頑張ったな、可愛いぞ。」
空気を壊してくれたのはお父様だった。
「うん…」
「これで八人目だね。お母さんやれる?」
お母様の明るい声に心が軽くなる。
「頑張る。」
「シャル無理するなよ、自分の体を大事にするんだぞ?」
「ふふっ、うん。」
お兄様はいつも僕を気遣ってくれる。
「あっシャルマン様おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
ライのお義父様が口火を切ると、それからは皆の家族にお祝いの言葉を頂いた…確信には触れず…。
皆…赤ちゃんを産んだばかりの僕に気を使って責め立てることはなく、質問を何度も飲み込む姿があった。
僕にも分からないんです…本当の事。
僕は王子としちゃった…んだよね?
真実がそうだったとしても僕はベンジャミンを愛してる。
皆の子供で僕の子供。
僕が守らないと…。
「ベンジャミンは俺達の子供だ。」
「えぇ、私達を受け継いでいる子供ですよ。」
「俺たち家族は変わらない。」
「何かあれば全力で守るよ、当然…家族だから。」
ライにアレックスにエドにリックが次々と僕の不安を取り除こうとしてくれる。
「こいつは俺の子だ。」
「「「「俺達のだっ」」」」
スティーヴンは皆に指摘されてなんだか、皆の弟みたい。
「守ります。」
レノックも僕に誓ってくれた。
髪色で不安ばかりが膨れ上がってしまったが、この子は皆の特徴を受け継いでいる僕の子供だ。
僕達は大丈夫…確りしないと…。
今は赤ちゃんだけど確りお父さんを受け継いでいた。
悲しいことに僕に似ているところはない…。
顔はライに、瞳はエド、魔力はアレックスだった。
後に分かることだが、知識や物事の考え方はリック、体格はスティーヴン、声はレノックにそっくりとなる。
八人目の出産で多くの貴族が獣人を欲する理由が定かになった。
獣人は同時に得た遺伝子の中から優秀な遺伝子を受け継ぐ事が出来る。
「「「「「「………」」」」」」
全ての家族に報せを送り赤ちゃんをお披露目するが集まった全ての人達が言葉を失った。
祝いたくないわけではない…ただ、混乱を隠しきれないだけで…。
何故なら…。
何故なら…。
何故なら…。
とても分かりやすい箇所にもう一人のお父様の色が出ていた…。
僕とは全く違う色…。
とっても綺麗な光輝くような…金髪…。
あの日の事はよく覚えていない…。
昼食後に王様に挨拶して帰る予定だったのに…エッチな気分になり目の前には王子がいたような気がしたかいつの間にかライに変わっていた。
僕は疑うことをせず久しぶりのライを見たらエッチしたくて堪らなくなりしていた…のだが、相手は王子だったらしい。
「「「「「「「「………」」」」」」」」
誰も次の言葉が浮かばない。
皆の気持ちは分かる…だって、僕の浮気がバレた瞬間だから…。
浮気をしたくてしたんじゃないけど…しちゃったのは確か…。
誰も僕を責めたりしなかった…。
きっと、僕のフェロモンが暴走して王子を…。
気まずい空気が流れる…。
「シャルよく頑張ったな、可愛いぞ。」
空気を壊してくれたのはお父様だった。
「うん…」
「これで八人目だね。お母さんやれる?」
お母様の明るい声に心が軽くなる。
「頑張る。」
「シャル無理するなよ、自分の体を大事にするんだぞ?」
「ふふっ、うん。」
お兄様はいつも僕を気遣ってくれる。
「あっシャルマン様おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
ライのお義父様が口火を切ると、それからは皆の家族にお祝いの言葉を頂いた…確信には触れず…。
皆…赤ちゃんを産んだばかりの僕に気を使って責め立てることはなく、質問を何度も飲み込む姿があった。
僕にも分からないんです…本当の事。
僕は王子としちゃった…んだよね?
真実がそうだったとしても僕はベンジャミンを愛してる。
皆の子供で僕の子供。
僕が守らないと…。
「ベンジャミンは俺達の子供だ。」
「えぇ、私達を受け継いでいる子供ですよ。」
「俺たち家族は変わらない。」
「何かあれば全力で守るよ、当然…家族だから。」
ライにアレックスにエドにリックが次々と僕の不安を取り除こうとしてくれる。
「こいつは俺の子だ。」
「「「「俺達のだっ」」」」
スティーヴンは皆に指摘されてなんだか、皆の弟みたい。
「守ります。」
レノックも僕に誓ってくれた。
髪色で不安ばかりが膨れ上がってしまったが、この子は皆の特徴を受け継いでいる僕の子供だ。
僕達は大丈夫…確りしないと…。
16
あなたにおすすめの小説
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話
藍
BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。
ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
嫌われた暴虐な僕と喧嘩をしに来たはずの王子は、僕を甘くみているようだ。手を握って迫ってくるし、聞いてることもやってることもおかしいだろ!
迷路を跳ぶ狐
BL
悪逆の限りを尽くした公爵令息を断罪しろ! そんな貴族たちの声が高まった頃、僕の元に、冷酷と恐れられる王子がやって来た。
その男は、かつて貴族たちに疎まれ、王城から遠ざけられた王子だ。昔はよく城の雑用を言いつけられては、魔法使いの僕の元を度々訪れていた。
ひどく無愛想な王子で、僕が挨拶した時も最初は睨むだけだったのに、今は優しく微笑んで、まるで別人だ。
出会ったばかりの頃は、僕の従者まで怯えるような残酷ぶりで、鞭を振り回したこともあったじゃないか。それでも度々僕のところを訪れるたびに、少しずつ、打ち解けたような気がしていた。彼が民を思い、この国を守ろうとしていることは分かっていたし、応援したいと思ったこともある。
しかし、あいつはすでに王位を継がないことが決まっていて、次第に僕の元に来るのはあいつの従者になった。
あいつが僕のもとを訪れなくなってから、貴族たちの噂で聞いた。殿下は、王城で兄たちと協力し、立派に治世に携わっていると。
嬉しかったが、王都の貴族は僕を遠ざけたクズばかり。無事にやっているのかと、少し心配だった。
そんなある日、知らせが来た。僕の屋敷はすでに取り壊されることが決まっていて、僕がしていた結界の魔法の管理は、他の貴族が受け継ぐのだと。
は? 一方的にも程がある。
その直後、あの王子は僕の前に現れた。何と思えば、僕を王城に連れて行くと言う。王族の会議で決まったらしい。
舐めるな。そんな話、勝手に進めるな。
貴族たちの間では、みくびられたら終わりだ。
腕を組んでその男を睨みつける僕は、近づいてくる王子のことが憎らしい反面、見違えるほど楽しそうで、従者からも敬われていて、こんな時だと言うのに、嬉しかった。
だが、それとこれとは話が別だ! 僕を甘く見るなよ。僕にはこれから、やりたいことがたくさんある。
僕は、屋敷で働いてくれていたみんなを知り合いの魔法使いに預け、王族と、それに纏わり付いて甘い汁を吸う貴族たちと戦うことを決意した。
手始めに……
王族など、僕が追い返してやろう!
そう思って対峙したはずなのに、僕を連れ出した王子は、なんだか様子がおかしい。「この馬車は気に入ってもらえなかったか?」だの、「酒は何が好きだ?」だの……それは今、関係ないだろう……それに、少し距離が近すぎるぞ。そうか、喧嘩がしたいのか。おい、待て。なぜ手を握るんだ? あまり近づくな!! 僕は距離を詰められるのがどうしようもなく嫌いなんだぞ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる