【完結】能力が無くても聖女ですか?

天冨 七緒

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パーティーの翌日には

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 いつものように朝には祈りの場の掃除。
 その後はトランビーノ国の勉強。
 そして、大聖堂へ向かい掃除。
 だが、今日から国民の声を聞く。
 聖女お披露目を終えたので、これからは国民と直接会話が許される。
 過去、私は国民の悩みを聞く。
 聖女の能力無くても誰かの役に立ちたい思いから、出来る限りのことをしていた。
 王子や貴族には平民と振れある事に指摘を受けたこともある。
 だが、次第に元孤児という事で「お似合いね」と言われていた。 
 今後の聖女の活動の一つとして、補佐達に国民との会話を提案する。

「……聖女様、そのような事をする必要はありません」

 覚悟はしていたが、やはりイニアスは活動が増えるのを望ましいとは思っていない様子。
 だが、それはイニアスだけではない。

「必要ない? 」

「以前の聖女様は、そのような事は致しませんでした」

「以前の聖女様はそうかもしれませんが、私は私らしく振る舞う許可を頂いております」

「聖女様。私達は聖女様の身の安全を心配しているのです」

 イニアスの言葉に私が意見を変えない事で、ゼルーガもイニアスの援護射撃をする。
 一度了承してしまえば、今後に響くのでゼルーガも面倒事を増やしたくないのだろう。

「令嬢は国民が危険だと言いたいのですか? 」

「いえ、そうは言っておりません。ですが、国民が溢れかえっては警備に支障が出ます」

「それも確かですね。では、毎日三十人ほどと限定してはどうです? 」

「……聖女様はどうしてそこまで平民と関わりたいのですか? 」

「国の事を知らなければ、聖女として何を求められているのか分らないからです」

「聖女様には平和を祈って頂きたいのです」

「祈る以外にも出来ることがあると思います」

「それは依頼が来てからで良いのではありませんか? 」

 依頼が来てからというゼルーガだが、依頼は来ないと確信しているよう。
 今までの聖女の生活で他所から不満が挙がることは無かったと聞く。
 何もせず聖女補佐に名乗りを挙げ、王子の婚約者に近付けるのだから無駄な労力は使いたくないのだろう。

「私は一人で行いますので皆さんはその時間、休憩していて構いませんよ」

「……それは……」

 会話からして「その時間は休憩させていただきます」と言われると思ったが、ゼルーガは躊躇っている。

「私は……聖女様の補佐として付き添わせていただきます」

 私達の会話で誰も賛同しないと思っていたが、サラディーンは了承する。

「私も参加します」
 
 ワーグナーも好意的に了承してくれる。
 
「私も聖女様の補佐をさせていただきます」

 エリクソンも賛成すると……

「わかりましたわ」

「はい」

 反対していた二人も了承する。
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